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2月23日が天皇誕生日になるのはいつから?12月23日は祝日でなくなる?

      2018/01/24


 

天皇陛下が生前退位のご意向を示されたあと、政府や有識者が話し合いを重ね、平成29年(2017年)12月8日に、退位日と即位日が発表されましたね。

約200年ぶりの生前退位(文化14年(1817年)第120代光格天皇が仁孝天皇に譲位)に政府や有識者だけではなく、私たち一般庶民もいろいろと気になることが多いのではないでしょうか?

今回は、気になることのひとつ「天皇誕生日」について調べてみました。

 

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2月23日が天皇誕生日になるのはいつから?

現在、2月23日は、皇太子殿下のお誕生日です。

今上天皇(現在の天皇陛下のこと)が平成31年(2019年)4月30日に退位なさった翌日、5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位なさいます。

「天皇誕生日」という祝日は、国民の祝日に関する法律(祝日法)によって「天皇の誕生日を祝う日」とされていますので、皇太子殿下が新天皇に即位なさった時からこの法律が適用されます。

2019年(新元号はまだ発表されていません)5月1日から・・・ということですので、最初の「天皇誕生日」は2020年2月23日(日)ということになりますね。

 

12月23日は祝日でなくなる?

12月23日は、今上天皇のお誕生日ですが退位なさったあとはどうなるのでしょうか?

まず、これまでの天皇誕生日がどうなっているのかを確認しましょう。

 


 

明治天皇の誕生日の11月3日は「文化の日」として残っています。

11月3日は明治時代(1868年~1912年)には「天長節(天皇誕生日のこと)」という祝日でした。

明治天皇が崩御されると、国民が「明治天皇が近代日本の礎を築いた功績を後世に伝えていくために11月3日を祝日としてほしい」という運動を起こし、昭和2年(1927年)に「明治節」という名称で祝日になりました。

しかし、敗戦後の昭和22年(1947年)、当時日本を占領していたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、「明治節」を廃止しました。

GHQは、天皇と国民の繋がりを少しでも排除しようとしたのでしょう。

 

明治節が廃止され、11月3日を「憲法記念日」にしようという動きがありました。

日本国憲法の前の大日本帝国憲法の公布日は2月11日です。

2月11日は「建国記念の日」ですが、もともとは「紀元節」といって、日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日です。

神武天皇の即位日という縁起の良い日を選んで大日本帝国憲法を公布したことに倣って(ならって)、日本国憲法の公布日を明治節である11月3日にして「憲法記念日」にしようとしましたが、GHQから強く反対されました。

国にとって重要な憲法記念日と、明治天皇の誕生日を結びつけたくなかったのでしょう。

そのかわり「憲法記念日じゃなければいい」ということで、昭和23年(1948年)に近代文化が目覚ましい発展を遂げた明治の時代を年頭に「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とし「文化の日」が祝日に加えられました。

 


 

大正天皇の誕生日は8月31日です。

しかし、8月31日は祝日として残っていません。

大正天皇が崩御されたあと「名称を変えて残そう」という運動がなかったことや、大正時代は15年間と短かったこと、明治天皇や昭和天皇のように後世に伝えたい偉業がないなど、さまざまな考え方があるようですが、祝日法で定められなかっただけのことです。

 


 

昭和天皇の誕生日の4月29日は「昭和の日」として残っています。

昭和天皇の誕生日であった4月29日は、ゴールデンウィークを構成する祝日となっていたことから、国民生活への影響が懸念され「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした「みどりの日」という祝日として残ることになりました。

その後、昭和天皇とともにあった昭和という激動の時代を忘れないためにも「昭和の日」としようという動きがあり、国民の要望もあったことから、平成17年(2005年)の祝日法改正により、4月29日は「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動しました。

 

このように、明治天皇や昭和天皇の誕生日が祝日となっていることは特別だと考えた方が良いかもしれません。

 

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退位後12月23日はどうなる?

政府は平成29年(2017年)12月21日に、今上天皇退位後の12月23日は当面の間は平日にする検討に入ったと発表しました。

この発表で菅官房長官は「どのような日を祝日にするかは多様な論点があり、皇位継承後の12月23日を平日とするのか、あるいは新たな国民の祝日とするかは国民各層の幅広い議論が必要だと思っている」と述べました。

今上天皇は退位後「上皇(じょうこう)」となられるため、12月23日を「上皇誕生日」として祝日にした場合、「二重権威」ともなりかねないため、当面は平日にするのがふさわしいとの指摘もあります。

ですので、今回の発表どおりだすると、今上天皇の退位後の2019年12月23日(月)は平日ということになります。

 


 

12月23日が祝日として残って、皇太子殿下のお誕生日が新たに天皇誕生日という祝日になれば、祝日が1日増える!と単純に考えて喜んでしまいそうですが、当面の間は12月23日は平日ということで、そんなに簡単なお話ではないようですね。

現在のところ、今上天皇のお誕生日の2019年12月23日は平日、皇太子殿下が天皇陛下に即位され、初めてのお誕生日は2020年2月23日ということになるので、2019年には「天皇誕生日」という祝日が存在しないことになりそうですね。

今後、どうなっていくのか見守りましょう。

関連:2019年のゴールデンウィークは10連休!なぜ?カレンダーはどうなる?

 

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