カルピスの名前の由来と意味とは?カルピスを英語にするとNGワード?

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おいしそうなカルピス

子どものころ、お母さんに「カルピス」を作ってもらった思い出があるという方は多いのではないでしょうか?

また、お中元などでいただくカルピスが楽しみだった!という人もいらっしゃると思います。

そんなカルピスですが、その名前の由来や意味をご存知ですか?

カルピスを英語にすると、NGワードになってしまうという話もありますが・・・それはなぜなのでしょう?

今回は、カルピスについてご紹介します!

 

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目次

カルピスの名前の由来と意味とは?

カルピスの歴史は、明治41年(1908年)にさかのぼります。

 

三島海雲

三島海雲

「三島海雲(みしま かいうん のちの「カルピス株式会社」の創業者)」は、日本軍から軍用馬を調達するよう指示を受けモンゴルに滞在していました。

その時、体調を崩して命が危険な状態になってしまいますが、モンゴルの遊牧民が好んで飲んでいたという「乳酸」を進められ、飲み続けたところ体力が回復したそうです。

乳酸は、牛や馬の乳を乳酸菌で発酵させたもので、酸っぱいミルクのようなものだったそうです。

 

大正4年(1915年)に日本に帰国した三島海雲は、モンゴルの乳酸をヒントに、健康に良いものを人々に提供しようと思い、製品開発に取り掛かります。

試行錯誤の末、世界で初めて乳酸菌飲料の大量生産に成功し、大正8年(1919年)7月7日に販売が開始されました。

カルピスに含まれる乳酸菌には、腸内環境を整える効果があるといわれ、免疫力や消化吸収力が上がり、健康に良いそうです。

 

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「カルピス」の語源ですが、

「カル」は牛乳などに含まれるカルシウムから、

「ピス」は、仏教用語の五味(ごみ)の中の「熟酥味(じゅくそみ)」を意味するサンスクリット語「サルピス」から

来ているそうです。

 

五味とは、牛や羊の乳を精製する過程の五段階の味のことで、次のようになっています。

五味 精製過程
乳味(にゅうみ) 牛乳
酪味(らくみ) ヨーグルト
生酥味(しょうそみ) 生バター
熟酥味(じゅくそみ) 精製バター
醍醐味(だいごみ) チーズ

 

仏教では、牛乳から作られる美味しいものの順番をこのように表します。

最高位のものが「醍醐味」、次位のものが「熟酥味」です。

 

サンスクリット語で

「醍醐味」は「サルピルマンダ」

「熟酥味」は「サルピス」

といいます。

 

そこで本当は、最高位の「サルピルマンダ」から「ピル」を取り、「カルピル」とするところでした。

しかし、言いづらいので次位の「サルピス」から「ピス」を取り、「カルピス」と命名したそうです。

 

二度と作れないカルピス

カルピスのイラスト

カルピスを作るにはカルピス菌が必要なのですが、カルピス菌は製品開発で試行錯誤しているときに偶然発見した菌なのだそうです。

そのため、カルピス菌を失ってしまうと世界中を探しても見つけられず、二度と作れないと言われており、約100年の間、カルピス菌は継ぎ足しながら使われているそうです。

 

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カルピスを英語にするとNGワード?

牛のイラスト

アメリカやカナダでは、カルピスは「CALPICO(カルピコ)」という名前で販売されています。

なぜカルピスではないの?という疑問を抱いてしまいますが・・・

実は、「カルピス」と言うと「Cowpiss(カウピス:牛のおしっこ)」と聞こえてしまうそうなんです。

 

アメリカで販売が決まった時、アメリカの販売業者から「牛のおしっこに聞こえるから名前を変えた方が良い」と言われました。

しかし、「カルピスという名前で親しまれ大きくなった会社なのだから、名前を変えるわけにはいかない」と、「カルピス」のまま販売を始めたそうです。

その後、消費者から「気持ち悪い」という声が相次ぎ、英語圏用に「カルピコ」と名前をつけたのだそうです。

 

7月7日はカルピスの日

カルピスの販売開始が大正8年(1919年)7月7日だったということから、毎年7月7日はカルピスの日という記念日になっています。

 

また、カルピスといえば、水玉模様のパッケージが思い浮かびませんか?

このデザインは大正11年(1922年)から採用されており、色や水玉の配置、「カルピス」のロゴなどは変更されましたが、現在も続いています。

水玉模様は、7月7日が七夕なのでそれにちなんで天の川をイメージしているそうですよ。

 

水玉模様

 

カルピス菌は、偶然発見されたものなのですね。

もしも失ってしまったら・・・私たちが大好きなカルピスはもう二度と飲むことができなくなるかもしれないなんて、考えるだけでも悲しいことですよね!

英語で「カルピス」と言ってはいけないというのも驚きましたね。

海外でうっかり言ってしまうと、外国人から下品な発言と思われかねないので注意が必要ですね。

 

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