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冬将軍の意味と語源とは?なぜ将軍なの?英語で何て言う?

      2017/12/25


 

冬になって、寒さが厳しくなってくると「冬将軍が到来!」という言葉を見聞きしませんか?

「将軍が来るの?将軍って、誰のこと?」と疑問に思った人もいるかもしれませんね。

今回は、冬将軍についていろいろ調べてみました!

 

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冬将軍の意味と語源とは?なぜ将軍なの?

冬将軍の読み方は「ふゆしょうぐん」で、冬の厳しい寒さを擬人化した表現です。

冬将軍は気象庁が定義した気象用語ではないですが、日本では一般的に「シベリア寒気団」もしくはそれによってもたらされる冬の厳しい寒さを表現する言葉です。

シベリア寒気団(冷たい空気の塊)は秋から冬にかけてシベリアの大陸上に居座る、気温が低く乾燥した高気圧のことで、その際、日本では西高東低の冬型の気圧配置になります。

西高東低の気圧配置になると高気圧から低気圧に向けて風が吹くためこの冷たい空気の塊はシベリアから太平洋側に向けて吹く風に乗り、日本にやって来るため、日本には厳しい冷え込みに襲われます。

さらに、日本海海上で水蒸気を蓄え、日本海側に大雪をもたらし、さらに山を越えて太平洋側に吹き付ける下降気流となり、関東平野に冷たく乾燥した「からっ風」が吹くのです。

関連:からっ風の意味と時期とは?いつの季語?木枯らし、やませとの違い

 

 

冬将軍の語源は、「general frost」(直訳すると「霜将軍」)という言葉だといわれています。

これは、1812年にフランスからロシアのモスクワに遠征したナポレオン(1769年~1821年・フランスの軍人)に由来しています。

ナポレオンはヨーロッパを征服したあと、ロシアを征服しようとモスクワに攻め込みましたが、厳しい冬の寒さのために多くの兵が命を落とし、撤退を余儀なくされました。

そのことをイギリスの新聞が「general frostにナポレオンが負けた」と表現したものを、日本語で「冬将軍」と翻訳したのだそうです。

 

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英語で何て言う?

冬将軍は、英語圏でも寒さを擬人化したものとして複数の言い方があります。

●general frost・・・直訳すると「霜将軍」です。

●general winter・・・直訳すると「冬将軍」です。

●old man winter・・・直訳すると「冬のおじいちゃん」です。


冬将軍到来の時期はいつからいつまで?

冬将軍到来の時期は、11月下旬ごろ~2月上旬ごろです。この時期からもわかるように、冬将軍は冬の季語になっています。

冬将軍が到来すると、短い時は1日ほど、長い時は一週間近く寒さが続くことになり、路面が凍結して事故が起こりやすくなったり、厳しい寒さで体調を崩したりすることもありますので注意が必要です。

 

 

冬の始まりを知らせる木枯らし1号が関東で観測される条件が「10月中旬から初冬11月末の間に、西高東低の冬型の気圧配置となって初めて吹く、毎秒8メートル以上の北よりの風」ですので、木枯らし1号が吹いたら、冬将軍が到来する時期になったということになりますね。

日本の冬将軍は、ナポレオンが撤退を余儀なくされたシベリアの寒さほどではありませんが、普段以上に気を付けて過ごしたいですね!

関連:「木枯らし」の読み方と意味とは?いつの季節の季語?英語で何ていうの?

 

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