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俳句の作り方 初心者でも簡単!俳句を作るコツや作り方の手順

      2018/01/16

世界で最も短い定型詩と言われる俳句。

その魅力は、季節の風景やその時に感じたことを5・7・5の17音という短さで表現することであり、それ故に、誰もが簡単に作ったり、鑑賞して楽しんだりすることができるのです。

今回は、俳句初心者の方でも「俳句を作ってみよう!」と思えるように、できるだけ分かりやすく俳句の作り方を紹介します。

小学生や中学生、高校生の夏休みや冬休みの宿題にも活用してくださいね!

 

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俳句の基本的なルール

俳句のルールはとても簡単で押さえておきたい約束事はたった2つです。

 
①5・7・5の17音にすること
 

5・7・5の17音。これが、俳句の基本的な形(定型)です。

そして、まず、ここで気を付けたいのが、「17文字」ではなく、声に出して詠んだ時に「17音」のリズムである、ということです。こちらの俳句を見てみましょう。

 

例)『夏の蝶(ちょう) 日かげ日なたと 飛びにけり』 高浜虚子

 

これは高浜虚子の俳句です。声に出して読んでみると分かりますが、「蝶(ちょう)」の「ちょ」のように拗音(ようおん・「ょ」など文字で小さく書き記す語)は二文字を一気に発音します。ですから、これは「ちょ」で一音とカウントするのです。

また、促音(そくおん・「そっと」の「っ」など)も同じ考え方であり、「そっと」なら「そっ」「と」と二音と数えるということも頭においておきましょう。

先にも述べた通り、「17音」が俳句の基本的な形なのですが、中には17音を超えるもの、17音に満たないものも存在します。

それらは、「字余り」「字足らず」といい、ルール違反ではなく、作品の印象を強めるために作者が意図的に用いることもあります。

しかし、「字余り」「字足らず」を効果的に取り入れた俳句は難易度が高いので、俳句初心者の方はまず、5・7・5を意識して作ることからはじめましょう。

 
②「季語」を句の中に詠み込むこと
 

「季語」とは、四季のある日本に根付き、愛され、親しまれてきた言葉です。

たとえば春は「桜」や「ひな祭り」、夏は「海水浴」や「かき氷」というように、多くの人が「いかにもその季節らしいな」と感じるような言葉、それが季語なのです。中にはあまり聞き慣れない言葉もありますが、季語の多くは、その季節になれば聞いたことがあるような身近な言葉ばかりです。

俳句を作るために重要な「季語」。

詳しく知るには、『歳時記』といって、それぞれの季節に属する「季語」が、絵や写真を交えながら説明された図鑑のようなものがありますので、ぜひ一度図書館や書店で手に取ってみてください。(インターネットでもある程度なら調べることができます。)

 

※『歳時記』は春、夏、秋、冬、新年に分類され、その季節は旧暦が元になっています。そのため、今の私たちの生活と一ヶ月程季節感がずれていることに注意が必要です。

大まかに1月から3月を春、4月から6月を夏、7月から9月を秋、10月から12月を冬として考えるといいのですが、実際に俳句を作る時には、使いたい季語がどの季節を表す言葉なのか一度確認してみると良いでしょう。

 

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俳句の作り方

俳句の特徴をおさえたら、早速自分で作ってみましょう。では、手順を紹介していきます。

 
(1)材料を見つけよう、考えよう
 

「俳句を作る」といっても、実際どのような内容を詠み込んでいけばいいのでしょうか。

あれこれ悩む人もいるかもしれませんが、「よし、今から俳句を作ろう!」などと考え過ぎず、まずは肩の力を抜いて、目や耳や心、全身を使って色んなものを観察してみましょう。

そうすればきっと、毎日の生活の中に俳句の材料がたくさんころがっていることに気が付くはずです。

例えば、こんなものも俳句の材料になるのです。

 

①身近にある自然

・通学路に花

・降り続く雨

・蝉の声

 

②イベントや日常のできごと

・初詣にいったこと

・待ちに待った夏休みに入ったこと

・通勤の電車の中で目にした光景

 

③あなたの好きなもの・場所・人

・趣味の釣り

・海の見えるカフェ

・よく笑うお母さん

 

こんな風にみていくと、どれも「特別なこと」ではないと感じられるのではないでしょうか?

どこかに出かけた時のこと、何かイベントに参加した時のこと、また、何気なく過ごす日常の、どんな物事も俳句の立派な材料になるのです。

また、それでも俳句にしたい材料が思い浮かばない時は、歳時記に目を通しながら「季語から考える・連想する」というのも一つの方法です。

 
(2)いつもの言葉で考えましょう(日記や手紙を書くように)
 

俳句の材料が決まったら次は「いつもの言葉で」書いてみましょう。日記や手紙を書くような気持ちで取りかかるとすらすらと書けるかもしれません。

例)

ふと部屋の障子に目をやると、あぁ、障子がやぶれていると気が付いた。

張り替えるのが面倒だな~なんてことで頭がいっぱいになったけれど、なんとなくその穴を覗いてみた。

すると、びっくり!その穴からとってもとってもきれいな天の川が見えた!!!!

きれい、本当にきれいだ!感動してしまった!張り替えが面倒だとか、どうでもいいように思えてくる。

障子の穴からこんなにきれいな天の川に出会えるなんて。

 

これは、小林一茶が詠んだある俳句を元に、恐らく一茶の頭の中にはこんな言葉が溢れてきたのではないかという気持ちを文章にしてみました。(※あとで、俳句も紹介します。)

こんな風に、最初は俳句の形式など考えずに、まずは自分の心の感じるままに、自分の言葉で思いを綴ってみるのです。

 


 
(3)いちばん言いたいことを選びましょう
 

自分の言葉で文章にしたら、次は、自分が一番何を伝えたいのか考え、その部分を選び出しましょう。これを「俳句の中心」と言いますが、「1つの俳句に中心は1つ」が原則です。

先ほどの一茶の俳句を元に書いた文章から、一茶が一番言いたい「俳句の中心」を絞ってみました。

俳句の中心:障子の穴からみえた天の川が何とも言えない程美しい。

このようになるのではないでしょうか。

一番言いたいことを絞っていく中で、もしも、削れないと思うことがいくつかあれば、それぞれを中心とした別の句に使うことにしましょう。

 
(4)5・7・5(17音)にしてみましょう
 

俳句の中心が決まれば、次は、伝えたいことが5・7・5のリズムになるように言葉を考えていきましょう。

言葉が5音や7音にならなかったら、同じ意味の他の言葉に言い方を変えてみましょう。

 
(5)実際に読んで確認してみましょう
 

5・7・5にすることができたら、読みにくいところはないか、何度も声に出して読んでみましょう。

また、季語が1つ入っているか(原則季語は1句につき1つです。)そして、ためしに上の句(最初の五音)と下の句(最後の五音)を入れ替えてみたりしながら、分かりやすく、伝わりやすい表現になっているか確認してみよう。

 

『うつくしや 障子の穴の 天の川』 小林一茶

これが実際に一茶の詠んだ俳句です。

 

この俳句は、5・7・5のリズムにはまっており、「天の川」という季語が1つ使われています。俳句の形式にしっかりはまり、季語が一つ入った分かりやすい俳句となっています。

しかし、ここで1つ注意したいことは、季語の「天の川」です。

現代の私たちの感覚では「天の川」というと、夏を思い浮かべる言葉ですが、歳時記には秋の季語に分類されています。

これが、先ほど述べた「旧暦による現代の生活とのずれ」なのです。

 
(6)切れ字を使いましょう!「や・かな・けり」
 

最後に、俳句を作るにあたって忘れてはいけないポイント「切れ字」を紹介します。「切れ字」は、紹介した一茶の俳句にも使われていましたが、使えるようになると俳句らしさが一気にアップする言葉です。

一茶の俳句では、驚くほどきれいな天の川の美しさを「うつくしや」と表現していましたね。

「うつくしや」の「や」が切れ字で、切れ字は句の途中にも句末に置くことができ、大きな感動を表したり、余韻を残したりという大事な役割をします。今の私たちが使う「!」「!?」のようなものと考えると分かりやすいかもしれません。

「切れ字」には、「切れ字十八字」などがありますが、よく使われているのは「や・かな・けり」の3つですので、この3つは覚えておき、使えるといいですね。

 


 

 

勉強すればする程、まだまだ奥深い俳句の世界。

「上手に詠もう」と考え過ぎないで、まずは、今の気持ちを5・7・5のリズムにのせて詠んでみてはいかがでしょうか。

「俳句を作ってみよう」というその意識こそが、あなたの日常をもっと彩り豊かなものにしてくれるはずですから。

 

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