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日本のハロウィンはいつから定着した?起源と歴史。海外との違いとは?

      2017/09/22

暑さが和らぎ、秋の気配を感じる頃、街はハロウィンの装飾で賑やかになっていきますね。

ハロウィンは、各地でイベントが開催され、すっかり定着しているようにも見えますが、これほど盛り上がるようになったのは、ここ数年のことのように感じませんか?

今回は、ハロウィンがいつから定着したのか、海外と日本の違いについても調べてみましょう。

 

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ハロウィンの起源と歴史とは?

ハロウィンの起源は、古代ケルト人が行っていた秋の収穫祭や悪魔祓いの儀式で、アイルランドやスコットランドから始まったといわれています。

古代ケルト人たちは、11月1日を新年としていました。

そして、大晦日にあたる10月31日には、死者の魂が家族に会いに来ると考えられており、この時、悪霊も一緒に来ると信じられていました。

悪霊は、子どもをさらったり家畜や農作物に悪さをするということで、悪霊を驚かせ、追い払うために、仮面をかぶったり、魔除けのたき火をしたそうです。

その後、ケルト人はキリスト教のカトリック系民族に侵略されてしまいますが、ケルト人のこの風習は排除されることなく、キリスト教に取り入れられました。

キリスト教では、11月1日を諸聖者の日(All Hallow’s Day)といい、全ての聖人と殉教者を記念する祝日となっています。

そして、その前夜の10月31日は「All Hallow’s Even(諸聖者の日の前夜)」と呼ばれ、それが「Halloween」または「Hallowe’en」と略されたのがハロウィンの語源となっています。

ハロウィンが大々的に行われているのは主に英語圏ですが、特に、ハロウィンの始まりの地であるアイルランドでは、10月最後の月曜日が祝日となっており、ハロウィンを祝う習慣が最も純粋な形で残っています。

また、同じ英語圏であっても、もともとはケルト人の宗教的なお祭りであるということ、キリスト教の影響があるということから、信仰している宗教によってはハロウィンを行わない人がいますし、ハロウィンを行うことを控えるよう注意されることもあるそうです。

また、現在アメリカなどでは宗教的な意味合いはほとんどなくなり、民間行事のひとつとなっているようです。

 

 

ハロウィンといえば、かぼちゃを思い出す方も多いと思うのですが、このかぼちゃは「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれ、中をくりぬいてろうそくを灯し、ランプのように使います。

元々、ケルト人はかぼちゃではなくカブを使って魔除けにしていたそうです。

しかしアメリカに伝わった時、アメリカでカブはあまり馴染みがなく、代わりにたくさん収穫されるかぼちゃを使ったため、それが定着したのだそうです。

ハロウィンの始まりの地であるアイルランドやスコットランドでは、現在でもカブを使っているそうですよ。

 


 

「ジャック・オー・ランタン」は日本語に訳すと「吊り下げ式のランプを持っている男」です。

これはアイルランドに住んでいた乱暴者で酒好きの「ジャック」という男の物語が由来になっています。

ジャックは、ハロウィンに悪魔に魂を奪われそうになった時、悪魔を巧みに騙して魂を取らないよう約束させます。

その後、ジャックは年老いて死んでしまい天国へ行こうとしますが、生前悪いことばかりをしていたため天国へ行けませんでした。

仕方なく地獄へ向かうと、地獄の入り口には昔、騙した悪魔が立っており「お前の魂は取らないと約束した」と、ジャックを地獄へ入れてくれません。

天国にも地獄へも行けないジャックが困っていると、悪魔は「元いた場所へ戻ればいい」と言い、ジャックはトボトボと歩き始めます。

 


 

しかし、その道はとても暗く歩きづらいので、ジャックは悪魔に「私に灯りをください。」とお願いをしました。

すると悪魔が地獄の火種を分けてくれたので、近くにあったカブをくりぬいてランタンを作り、永遠にこの世とあの世をさまよい歩くようになったといわれています。

 

この時ジャックが持っていたランタンが、いつしか魔除けのために飾られるようになったのだそうです。


日本のハロウィンはいつから定着した?

日本では、1970年代にキデイランド原宿店がハロウィン関連商品の販売を始めました。

初めてのハロウィンイベントは、キデイランドが販売促進の一環として1983年に原宿表参道で行った「ハローハロウィーンパンプキンパレード」だといわれており、原宿表参道を約100人の参加者が仮装してパレードを行いました。

第一回はまだハロウィンの認知度が低く、参加者は外国の方が多かったそうですが、徐々に参加者も増え、現在もこのイベントは続いています。

 


 

 

日本で広く知られるようになったのは、1997年に東京ディズニーランドが、2002年にはユニバーサルスタジオジャパンが、ハロウィンイベントを開催したからだといわれています。

日本の二大テーマパークが開催したことで、それまで「ハロウィン」というものを知らなかった人たちが、興味を持つようになったんですね。

現在もこの二つのテーマパークでは盛大にハロウィンイベントが開催されています。

 


 

他にも、子ども英語教室でハロウィンパーティをしたことが広まった、SNSの普及によりイベントに参加する人が増えた、お菓子メーカーなどが商戦のために様々な商品を作りだした・・・など、ハロウィンが広まったきっかけは様々あるようです。

 

また、ハロウィンといえば渋谷のスクランブル交差点を思い出す方も多いかもしれません。

2000年ごろから渋谷のスクランブル交差点には、仮装した人たちが集まっていたそうです。

2010年ごろにスマホやSNSの普及によってさらに多くの人が集まるようになり、現在では警察や機動隊が出動したり、渋谷の一部を歩行者天国にしたりするようになりました。

このように「日本ではこの年から定着した」と、明確なものはありません。

「なんとなく、このころから広まっていった」「いつの間にか定着していた」と考えた方が良いかもしれません。

 

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海外との違いとは?

日本のハロウィンは大人が盛り上がる季節のイベントというイメージが強いですが、先述したとおり、アメリカなどでは本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなり、子供が楽しむ地域のイベントになっているようです。

子供たちは、仮装をして「Trick or Treat(トリックオアトリート)」と言いながら各家を訪れ、お菓子をもらいます。

「Trick or Treat」とは「お菓子をくれなきゃいたずらするよ」という意味があります。

この日のために大人たちはお菓子を大量に買い込み、子供たちの訪問を待つのだそうです。

 

また、日本のハロウィンは「仮装大会・コスプレ大会」と海外の人からは思われているようです。

元々なぜ仮装をするのか?というと「悪霊を怖がらせ追い払うため」または「悪霊に仲間だと思わせいたずらをさせないため」なので、海外では魔女や悪魔、魔物の仮装がほとんどです。

しかし日本では、仮装をするものに決まりはなく、アニメや映画、ゲームのキャラクターなどに仮装し、イベントに参加している人たちは本来の意味を知らないことが多いようです。

 

 

日本のハロウィンは、本来のハロウィンとはほとんど関係がないことがわかりましたね。

クリスマスもそうなのですが、日本人は、海外から伝わってきた文化を、日本で独自に進化させて楽しんでしまいます。

しかし、ハロウィンイベントでは、大量のゴミが放置されたり、マナーやルールが浸透していないことが問題となっています。

せっかくの楽しいイベントですから、ひとりひとりがマナーを守って参加したいですね。

 

関連:日本のクリスマスの始まりはいつ?起源と歴史。外国との違いとは?

 

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