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「花曇り」の語源と意味とは?時期はいつごろ?どのような原因で起こるの?

      2018/02/17


 

天気予報では、普段は聞きなれない言葉を使っていることがありますね。

その中に「花曇り」という言葉があるのですが、みなさんはご存知でしょうか?

普段はつい聞き逃してしまいそうな言葉ですが、意味や時期を知ると「なるほど!」と思うかもしれません。

今回は「花曇り」について調べてみましょう。

 

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「花曇り」の語源と意味とは?時期はいつごろ?

読み方は「はなぐもり」です。

語源は桜が咲く時期(3月下旬から4月中旬ごろ)の薄曇りの天気であることから「花曇り」といいます。曇りは曇りでも気温は低くならず暖かい曇りの天気になります。

 

気象庁では、空全体のうち雲が占める割合が9割以上で、雨が降らない状態が「曇り」と定義していますが、雲は、発生する高さによって3つのグループに分けられています。

 

5000メートル~13000メートルの高さを「上層雲(じょうそううん)」

2000メートル~7000メートルの高さの雲を「中層雲(ちゅうそううん)」

地上付近~2000メートルの高さの雲を「下層雲(かそううん)」といいます。

 

中層雲+下層雲が占める割合が、上層雲よりも多い場合を「曇り」といいますが、「薄曇り」とは中層雲+下層雲よりも、上層雲が占める割合が多い場合のことをいいます。

 


 

また、「薄曇り」は定義としては「曇り」なのですが、雲の量が上の方で薄く広がっているため日差しがあって建物などが影を作ることもあり、うっすら雲がかかっている程度に見えるので、天気予報などでは「晴れ」と表現されています。

 

「花曇り」の類語としては「鳥雲(とりくも)」「養花天(ようかてん)」などがあります。

 

「鳥雲」は、春になって渡り鳥が北へ帰っていくような陽気のことをいい、「養花天」は、曇り空のおかげで花の命が一日長くなり、「曇り空が花を養っている」様子を表しています。

 

同じ時期に起こる現象として「花冷え(はなびえ)」「菜種梅雨(なたねづゆ)」という言葉もあります。

「花冷え」は、桜が咲く時期に急に気温が低くなることで、「菜種梅雨」は、菜の花が咲く時期(3月下旬から4月上旬ごろ)に長雨が続くことをいいます。

 

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どのような原因で起こるの?

春は、移動性高気圧と低気圧の間隔が短く、雲が多くなりやすいことが原因といわれています。

天気は、高気圧に覆われていると晴れ、低気圧に覆われていると曇りや雨になります。

 

また、日本列島は、冬の間、高気圧に覆われていますが、春になるとその高気圧が北上し、日本列島の南側(太平洋側)に前線が停滞しやすくなります。

前線とは、暖かい空気と冷たい空気の境目のことです。

前線が停滞することで雨や曇りの日が多くなることも、花曇りの原因になっています。

 

季語や時候の挨拶として使われます

「花曇り」は桜が咲く時期(3月下旬から4月中旬ごろ)のことなので、俳句では春の季語となっています。

また、時候の挨拶として使われます。

例:

「花曇りの昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。」

「桜の季節になりましたが、花曇りが続く今日この頃。」

 


 

 

花曇りの意味がわかりましたね。

「曇り」と定義されてはいますが、花曇りの時に空を見上げると、太陽を見つけることができますし、下を見ると自分の影ができることもあります。

桜が咲いてお花見を楽しみにしている時期に、うっすらと雲が広がって少し寒くなると少し残念な気持ちになりますが、そのような現象には「花曇り」という美しい名前がついていることを思い出してみてください。

 

関連:「寒の戻り」「花冷え」とは?意味や時期、使い方。反対語は何?

関連:「菜種梅雨」の読み方と意味とは?いつ頃の時期にどんな原因で降るの?

 

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