日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab

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「花祭り」とは?お釈迦様の像に甘茶をかける理由とは?

   

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日本では信仰の自由が認められているため、さまざまな宗教が存在します。

ひとつの宗教を熱心に信仰している人もいれば、家にお仏壇があってお寺にお墓もあるけれど、クリスマスを楽しんだり、結婚式を教会で挙げたり、神社にお参りをしたり・・・

外国人から見ると、日本人の不思議な部分であり、面白い部分でもあるようですね。

そんな日本人の多くは、仏教徒です。

「花祭り」は、仏教徒の行事のはずなのですが、意外と知られていません。

今回は、花祭りと、そのときお釈迦様の像に甘茶をかける理由について調べて行きましょう。

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花祭りとは?

毎年4月8日は「花祭り(はなまつり)」です。

別名「灌仏会(かんぶつえ)」「降誕会(ごうたんえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「龍華会(りゅうげえ)」「花会式(はなえしき)」「浴仏会(よくぶつえ)」ともいいます。

これは、仏教の開祖であるお釈迦さまが誕生した日で、そのお祝いをする日です。

日本には7世紀ごろに中国から伝わり、お寺の行事として行われてきました。

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お釈迦さまは、紀元前7世紀~紀元前5世紀ごろに、インド北部にあるルンビニ園で生まれました。

生まれてすぐに立ち上がり7歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言葉を発したという伝説があります。

この言葉の意味は「世界にいる人々は誰にも変わることのできない人間として生まれており、一人一人が尊い存在である」ということを表しているそうです。

お釈迦さまは王子という立場に生まれましたが29歳のとき出家し、35歳で悟りを開き仏教の開祖となられました。

お釈迦さまが生まれたルンビニ園はたくさんの花に囲まれた場所だったそうで、4月8日にはたくさんのお花を供えるようになり、このことから「花祭り」と呼ばれるようになったといわれています。

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お釈迦様の像に甘茶をかける理由は?

花祭りでは、お釈迦様の像に甘茶をかけます。

これは、お釈迦さまが生まれたときに、天に9頭の龍が現れ甘い水(香湯 ソーマ・アムリタ)を吐き、その水を使って産湯(うぶゆ・生まれて初めて浸かるお湯)にしたという伝説が由来です。

江戸時代(1603年~1868年)までは5種類の香水(五色水)をかけていたそうですが、江戸時代以降は甘茶をかけるようになりました。

花祭りは赤ちゃんの健康を願うお祭りでもあり、甘茶で赤ちゃんの頭をこすると元気で丈夫な子供に育つといわれています。

 ※甘茶とは?

甘茶は、アジサイ科のヤマアジサイの変種「小甘茶(こあまちゃ)」から作られます。

そのままでは苦いだけの葉っぱですが、手間暇をかけ発酵させることで砂糖の数百倍もの甘味のある甘茶に変化します。

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花祭りは、お釈迦様の誕生を祝う日ということがわかりました。

イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは日本中で盛り上がりますが、花祭りはその存在すら知らずに大人になった・・・という人も少なくありません。

花祭りにあわせてさまざまなイベントを行うお寺もあるようですので、今まで花祭りをご存知なかった方も、これを機会に行ってみてはいかがでしょうか?

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