【2024年】十六夜の意味と由来、読み方とは?いつの季語?

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十六夜

皆さんは「十六夜」という言葉を聞いたことがありますか?

「十五夜」や「十三夜」は知ってるけど、「十六夜」はご存知ないという方が多いのではないでしょうか?

「十六夜」も「十五夜」や「十三夜」と同様、月に関する言葉です。

今回は「十六夜」の意味と由来、読み方、いつの季語なのかなどについて解説します。

 

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目次

十六夜の読み方

読み方は「いざよい」または「じゅうろくや」です。

 

十六夜の意味

十六夜の意味は、新月から数えて16日目の夜、またはそのときに見える月のことをいいます。

月の満ち欠け

 

月の満ち欠けはおおよそ15日で新月から満月へ、そしてさらに15日で満月から新月へというサイクルで繰り返されています。

 

旧暦では新月を毎月1日としているので、15日がほぼ満月となります。

この満月にあたる15日の夜または見える月を「十五夜」と言います。

ですので 「十六夜」はその次の日の16日の夜、または見える月ということになりますね。

 

中秋の名月

十五夜といえば、すすきや団子をお供えして、お月見をする中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)を浮かべる方も多いと思います。

中秋の名月とは、旧暦8月15日の十五夜(満月)のことの指します。

先ほどの説明のとおり、十五夜は毎月訪れるのですが、なぜ、旧暦8月15日の中秋の名月だけお月見するかというと、この日に見える十五夜が最も美しく、お月見をするのに適しているからです。

「十六夜」も毎月訪れますが、「中秋の名月」の十五夜と同様、 一般的に旧暦の8月16日を「十六夜」といいます。

 

関連:十五夜の意味とは?2024年はいつ?中秋の名月との違いは?英語で何て言うの?

 

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2024年の十六夜はいつ?

2024年の「十六夜」は9月18日(水)です。

(旧暦の日付8月16日を新暦に直すと毎年ズレが生じるため、十六夜の日付は毎年違います。)

 

十六夜の由来

月の満ち欠け

 

「十六夜」と書いてなぜ「いざよい」と読むのかというと、月の様子が関係しているようです。

月は、1日あたり50分ほど遅れて出てくるそうです。

そのため、十五夜よりも十六夜の月が50分遅れで出て来ることになります。

また、「いざよい」は躊躇う(ためらう)という意味の「いざよう」という動詞が名詞になったもので、「あれこれ迷って決心がつかない」という意味があります。

 

このように、十五夜よりも十六夜の月が50分遅れて出てくる様子を「月がためらいがちに出てくる」ということで「いざよい」と表現したのだといわれています。

 

いつの季語?

お月見をするウサギ

中秋の名月の「十五夜」と同様、「十六夜」も秋の季語になります。

 

「十六夜」を使った俳句は以下のようなものがあります。

 

『十六夜は わづかに闇の 初哉(はじめかな)』 松尾芭蕉

「昨夜は満月の十五夜で今夜は十六夜。わずかながら暗闇(新月)に向かって月が欠け始める。その最初の日が今夜だ。」

 

 

『十六夜も まだ更科の 郡(こおり)かな』 松尾芭蕉

「昨夜の十五夜は更科の里で見た。十六夜の今日もまだ去りがたく、更科の郡(地域、区画などのこと)に留まっている」

※長野県の冠着山の麓に広がる更科の里は名月の里と呼ばれました。

 

関連:【秋の俳句30選】有名な秋の俳句一覧 名作俳句の作者・季語・意味とは?

 

 

十六夜の月

 

十六夜がどういうものかわかりましたね。

月がためらいがちに遅れて出てくる様子から「いざよい」というようになったとは、昔の人はとてもロマンチックだったと思いませんか?

今のように街灯もなく、月の輝きを頼りに夜道を歩いていた時代は、月がより身近なものだったのかもしれませんね。

今年の十六夜は家の明かりを消して、お月様を見上げてみてはいかがでしょうか。

 

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