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『寒の戻り』『花冷え』とは?意味や時期、使い方。反対語は何?

      2016/03/02

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春になると、天気予報などで「寒の戻り(かんのもどり)」とか「花冷え(はなびえ)」という言葉を聞くことがありませんか?

文字を見るとなんとなく「寒さが戻るのかな?」とか「咲いていた花が冷えちゃうの?」とか想像してしまいますね。

今回は、寒の戻り、花冷えの意味や時期、その使い方、反対語について調べていきましょう。

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「寒の戻り」「花冷え」とは?

立春(2月4日ごろ)から4月にかけて、春の暖かい日が続く中で一時的に寒さがぶり返すことを「寒の戻り」といいます。

類義語の「花冷え」は、桜の花が咲くころの寒さのことをいいます。

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春の暖かい日が続く中、低気圧が通過したあとに一時的に西高東低の冬型の気圧配置になることがあります。このとき、北寄りの風が強まって厳しい寒さになります。

特に、低気圧が発達しながら通過すると上空に強い寒気が流れ込み、冬に逆戻りしたかのような寒さになるのです。

また、移動性高気圧による影響で寒くなることもあります。

移動性高気圧の場合、日中は晴れていて暖かいのですが、放射冷却によって朝晩の冷え込みが厳しくなります。

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寒の戻りが起こる原因は、西高東低の気圧配置と、移動性高気圧の二種類あるのですね。場合によっては同時に起こることもあるそうです。

北海道では5月末から6月初めにオホーツク海高気圧の影響で起こる同様の現象を「リラ冷え」と呼ぶそうです。リラとはフランス語でライラックのことをいいます。

 

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「寒の戻り」「花冷え」の使い方

 寒の戻りも花冷えも、手紙や挨拶状などの時候の挨拶や結びに使うことがあります。

寒の戻りは立春以降に起こる現象なので、2月中旬ごろに使います。

 

時候の挨拶として使う場合は、

「寒の戻りの時期ですが、お変わりありませんでしょうか」

「寒の戻りで寒さの厳しい頃ですが、いかがお過ごしですか?」など。

 

結びの言葉として使う場合は、

「寒の戻りの激しい頃です。なにとぞご自愛ください」

「寒の戻りの折、風邪など召されませんようお気を付けください」など。

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花冷えは桜の咲くころの言葉なので、4月上旬ごろに使います。

 

時候の挨拶として使う場合は、

「桜咲く季節となりましたが、花冷えの折、お元気でいらっしゃいますでしょうか」

「桜もいよいよ本番という季節に花冷えが続きますが、いかがお過ごしでしょうか」など。

 

結びの言葉として使う場合は、

「花冷えの折、くれぐれもご自愛ください」

「花冷えにより、風邪など召されませんようお気を付けください」など。


反対語は何?

暖かい春に冬のような寒さが戻ってくることを「寒の戻り」というのなら、反対語として寒い冬に夏(または秋)のような暖かさが戻ってくることを「暖の戻り」とでもいうのかな?と思い調べてみましたが、そのような言葉は存在しないようですね。

冬の始めに訪れる、春のような陽気の日を「小春日和」といいますが、こちらも、寒の戻りの反対語ではないそうです。

色々調べてみましたが「寒の戻り」の反対語はありませんでした。

関連:小春日和の意味とは?いつ頃?帰り花ってなに?

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寒い冬が終わり、少しずつ暖かい春になり・・・

桜の開花も始まり、いざお花見に行ったらとても寒くてびっくりした!という経験のある方もいらっしゃると思います。

そういう気象現象を、寒の戻りや花冷えというのですね。

移動性高気圧や冬型の気圧配置という気象用語はその現象がどういうものなのか知るために必要ですが、その現象を「寒の戻り」や「花冷え」という言葉で表現すると、日本語の美しさを感じることができますね。

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 - 2月, 3月, 4月