日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

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尊敬語と謙譲語と丁寧語の違いと使い分け

   

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「この前テレビで、『どうぞ、拙宅(せったく)へお越しください』って言ってたけど、『拙宅』って、どういう意味?」

「『拙宅』って言うのは、『自分の家』って言う意味の謙譲語だよ」

「え~、『謙譲語』って、何?尊敬語や丁寧語と、どう違うの?」

そんなあなたの疑問に、今回は、しっかりとお答えいたします。

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 尊敬語とは?

尊敬語とは、読んで字の如く「話し手が、相手や話題の主のことや、その人の動作や状態を尊敬して高めて使う言葉」で、その種類には、次のようなものがあります。


◎敬語動詞
「来る」⇒「いらっしゃる」、「食べる」⇒「召し上がる」など。
◎接頭語
「お」や「御」を付ける。「お荷物」、「御主人」、「御社」など。
◎助動詞
「れる」「られる」を付ける。「行かれる」、「話される」など。
◎補助動詞
「見る」⇒「ご覧になる」、「読む」⇒「お読みになる」など。
 

謙譲語とは?

敬語の中で「謙譲語」の使い方がいちばんわかりにくく、敬遠されがちな言葉でもあります。「謙遜語(けんそんご)」とも言われることがある通り、「自分の行動を相手の行動より下位に表現することで、相手に敬意を表す言葉」です。


◎独特な言葉
「自分」⇒「わたくし」、「私の家」⇒「拙宅」、「私の息子」⇒「愚息」、「私どもの会社」⇒「弊社」、「私どもの品」⇒「粗品」など。
◎敬語動詞
「行く」⇒「伺う、参る」、「言う」⇒「申し上げる」、「食べる」⇒「いただく」、「見る」⇒「拝見する」など。
◎接頭語・接尾語
「私たち」⇒「てまえども」
 

あくまでも、「謙譲語」を付ける「動作の主」が「自分」であることに、注意を払いましょう。

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丁寧語とは?

そのままの意味で「相手の動作を丁寧に言う言葉」です。基本的に、名詞の頭に「お」や「ご」を付けたり、文章の最後に「です」や「ます」を付けることで、丁寧な表現となります。


◎「話します」「行きます」「お話し」「ご飯」など。
 

注意したいこと

ビジネスなどで、敬語を使う場合に困ってしまうのは、自分の上司のことを相手に伝える場合でしょう。この場合、いちばんに尊敬しなくてはならないのは相手方ですので、自分の上司がたとえ社長であっても、そこに尊敬語を使ってはいけません。

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「課長はただ今、席をはずしていらっしゃいます。」⇒「課長はただ今、席をはずしております。」

「いる」の尊敬語は「いらっしゃる」、謙譲語は「おる」になります。「おります」を使うことで、課長の身分が下げられ、電話の相手の方が上になります。

最近では、学生ばかりでなく社会人でも、敬語の使い方が不自然な人が多くなってきていて、「おかしな日本語」というタイトルの本が出版されるくらいです。ですが、使い方ばかりにこだわっていて、肝心の「敬意」が表現されていないと、「敬語」の意味は無くなります。特に謙譲語を相手の動作に付けてしまうと、全く逆の意味になってしまいますので、その点だけに気を付けて、相手の方に敬意を表するようにしましょう。

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