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紅葉狩りの意味とは?紅葉(モミジ)と楓(カエデ)の違いとは?

      2015/11/01

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夏の厳しい暑さも和らぎ、過ごしやすい気候になる秋。秋の楽しみは様々ですがその中でも美しい色合いで目を楽しませてくれるものに「もみじ狩り」があります。

とても美しい行楽なのですが、なぜもみじ「狩り」とよばれているのでしょうか?また、紅葉(モミジ)と楓(カエデ)にはどういった違いがあるのでしょうか。

 

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どうして紅葉『狩り』

紅葉狩りという言葉の意味は「山野に紅葉を見に出かけること」となっています。

狩りという言葉単独の場合は、元々獣を追い立てて捕まえる事をという意味です。そこから野鳥や小動物を捕らえる意味に広がり、さらに果物を採るという意味にも使われるようになりました。よく「いちご狩り」や「ぶどう狩り」などと表現されていますね。

さらに草花を眺めるという意味になっていったのですが、この由来は諸説あり狩猟の意味での狩りを行わない貴族が現れ、自然を愛でることを例えたとする説や、紅葉(モミジ)や草花を手折り手にとって眺めた事に由来するという説もあります。

今はお花見と呼ばれている春の桜を愛でる催しも、以前は桜狩りと呼ばれていた時期もあるそうです。
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紅葉(モミジ)と楓(カエデ)の違いとは

紅葉(モミジ)と楓(カエデ)という風に書き分けてありますが、植物分類上ではどちらも同じものです。

植物学的には紅葉も楓も「カエデ」であり、分類上ではカエデ科カエデ属の植物です。また、モミジという科や属はありません。

ですが園芸や盆栽の世界では明確に区別されており、葉の切れ込みの数や切れ込み具合によって呼び分けられています。

おおまかには、葉の切れ込みが深く多いものは「モミジ」、切れ込みが浅く少ないものは「カエデ」と呼ばれています。

語源は様々ですが、「モミジ」はベニバナなどの染料を揉(も)み出す「モミヅ」から来ています。

染料が染み出すように草木が色づいた様を「モミヂ」と言うようになり、「モミジ」となりました。

「カエデ」の語源は「蛙手(かえるで)」で、葉の形が蛙の手に似ている事から変化して「カヘルデ」となり「カエデ」と呼ばれるようになりました。

モミジとカエデを区別するのは日本ならではの表現ですが、英語でも通常「maple」と表記されるカエデも、イロハモミジのように切れ込みの深いものの事は特に「Japanese maple」と表記されるようです。

  

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紅葉の仕組みや条件

葉が赤く色づく要因は、葉の中に含まれる色素「アントシアニン」によるものです。

この色素は春から夏にかけては葉の中には存在せず、秋に葉に蓄積したブドウ糖や蔗糖と紫外線の影響で発生します。

紅葉に必要な条件としては、「夜間の急激な冷え込み」「空気が乾燥し地中の水分が減少する」「直射日光の強さ」「昼夜の温度差が大きい」などがあげられます。

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様々な条件が重なる事によって見られる美しい紅葉。秋になり、朝晩の寒暖差などで体調を崩しやすくなる季節でもありますがこの急激な温度変化こそが美しい紅葉に必要なものなのです。

季節の移ろいを意識し、秋が深まり紅葉が見られるようになるというポジティブな気持ちでこの季節を過ごしたいですね。

 

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 - 秋の行事