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能、狂言、歌舞伎とは?違いって何?

      2017/06/07

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日本の伝統芸能でもある「能(のう)」「狂言(きょうげん)」「歌舞伎(かぶき)」

実際に見に行ったことはなくても、テレビなどで目にしたことはあるという方は多いと思いますが、どれが能で、どれが狂言で、どれが歌舞伎なのかわからなくなりませんか?

日本の伝統芸能といわれていますが、積極的に興味を持たなければ見る機会さえないかもしれません。

今回は、それぞれの違いについて調べてみましょう。

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能とは?

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能は、アジアの西域からシルクロードを経て伝来した「散楽(さんがく)」という芸能がもとになっているといわれています

散楽とは、滑稽な物真似や寸劇、奇術、幻術、曲芸などの大衆芸能のことです。

奈良時代(710年~794年)に散楽は日本各地へ広がり、平安時代(794年~1185年)になると、散楽と土着の芸能が融合し多彩な芸能が生まれます。

そのひとつが「猿楽(さるがく)」です。そして、猿楽の劇として「能」が演じられるようになります。

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室町時代(1336年~1573年)になると幕府の庇護を受けて猿楽は大きく発展し、世阿弥(ぜあみ・猿楽師、1363年ごろ~1443年ごろ)によって大成されます。

明治14年(1881年)に、能楽社が設立され、これを機に猿楽を能楽と改称しました。

そのため、能とは、能楽の能を指すようになりました。

能は、歴史のある神話や物語を題材にした悲劇のものが多く、合唱と伴奏で舞う歌舞劇で、能面とよばれる面を使用します

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狂言とは?

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狂言の起源は、能と同じです

散楽が土着の芸能と融合し、多彩な芸能が生まれた中に猿楽があります。

その猿楽の中でも、悲劇的な物語で歌や舞を中心とした「能」と、喜劇でセリフを中心にした「狂言」にわかれていったといわれています。

狂言は、一般庶民の日常生活や、人間の滑稽な部分を題材にした喜劇で、能とは違って面を付けずに演じます

また、能と狂言は基本はひとつの舞台で演じられますが、それぞれが独立して演じられることもあります。

能と狂言などの総称が「能楽」です

 

歌舞伎とは?

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歌舞伎の起源は、安土桃山時代(1573年~1603年)から江戸時代初期に、出雲阿国(いずものおくに)が京都の四条河原で舞い踊った「念仏踊り」だといわれています

念仏踊りは当時流行していた歌や風俗、奇抜な格好を取り入れたもので大流行したそうです。

出雲阿国は女性ですが、幕府が「風紀が乱れる」という理由から女性が演じるのを禁止するようになり、現在のように男性が女性の役も演じるようになったそうです。

奇抜・奇妙な格好や振る舞いを意味する「傾く(かぶく)」が語源とされています。

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もっとわかりやすく違いを書くと、能は悲劇のミュージカル、狂言は喜劇、歌舞伎はエンターテイメントといったところでしょうか

普段は見る機会の少ない伝統芸能ですが、それぞれの違いを調べてみると、どれも歴史あるものだということがわかりましたね。

なんとなく「難しそう」とか「マナーが厳しそう」と思ってしまうかもしれませんが、楽しみ方は自由です。

興味を持ったのでしたら、最低限の観劇マナーを守って、実際に観に行ってみてはいかがでしょうか?

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