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「おかめ」と「ひょっとこ」のお面や踊りの由来や意味とは。関係は?夫婦なの?

      2017/10/17


 

ふくよかな女性のお面「おかめ」と、口をすぼめている男性のお面「ひょっとこ」は、古くから縁起物とされてきました。

どちらも怖い表情ではなく、笑っているような、笑わせているような表情ですよね。

そんな「おかめ」と「ひょっとこ」は対で扱われることが多いのですが、夫婦なのでしょうか?

今回は「おかめ」と「ひょっとこ」について調べてみましょう。

 

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「おかめ」とは?


 

「おかめ」は、古くから存在する日本の面のひとつです。

広い額、低い鼻、丸い顔の女性のお面で、様々な呼び方があり「お多福(おたふく)」「阿多福(おたふく)」「お福(おふく)」「お亀(おかめ)」「阿亀(おかめ)」「乙(おと)」「乙御前(おとごぜ)」などがあります。

「おかめ」は様々な呼び方がありますが、活躍するシーンごとに異なるようです。

●おかめ(お亀、阿亀)・・・神楽(かぐら・神様に奉納するために行う舞や歌。ひょっとこと対で用いられる)

●おと、おとこぜ(乙、乙御前)・・・狂言(きょうげん・日本の古典芸能で一般庶民の日常生活や、人間の滑稽な部分を題材にした喜劇)

●おふく(お福、御福)・・・文楽人形(ぶんらくにんぎょう・日本の伝統芸能である浄瑠璃を人形で演じるもの)

●おたふく(お多福、阿多福)・・・福を呼ぶ顔の女性のことを指す。

 


 

おかめは、日本神話に登場する「アマノウズメ」という日本最古の踊子が起源だといわれています。

アマノウズメは神楽などを行う女官(にょかん・宮廷に仕える女性)です。

おかめという名前の語源は「顔の形が瓶(かめ・水などを入れる容器)に似ている」「室町時代(1336年~1573年)の巫女の名前」、お多福という名前の語源は「福が多いという意味を込めている」「おと、おとこぜ(乙、乙御前)の発音が変化した」などの説があります。

 

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「ひょっとこ」とは?

 

「ひょっとこ」は、口をとがらせおどけた表情の男性のお面で「潮吹き面(しおふきめん)」ということもあります。

左右の目の大きさが違ったり、頬被りをしていることもあります。

ひょっとこという名前の語源は、竈(かまど)の火を竹筒で吹く「火男(ひおとこ)」がなまったという説や、口が徳利のようなので「非徳利(ひとっくり)」からきているという説があります。


「おかめ」と「ひょっとこ」のお面や踊りの由来や意味とは?

 


 

「おかめ」と「ひょっとこ」は神楽(神様に奉納するために行う舞や歌)で道化(どうけ・わざとおかしな行動をとり周囲を楽しませるもの)として用いられます。

「おかめ」は太った福々しい女性を表現しています。

日本では古来、太って福々しい女性は災厄の魔除けになると信じられており、神楽などでの「おかめ」の役どころは「厄払い」や「魔除け」になります。

「ひょっとこ」は口をとがらせ火を竹筒で吹く、滑稽な顔をした男性を表現しています。舞楽(ぶがく・舞をともなった音楽)に登場する滑稽な役を演じる役の面が、神楽の道化へ移行したものがひょっとこのはじまりと考えられています。

 

このように、おかめは「厄払い」や「魔除け」から「福を招く神様」、ひょっとこは、竈(かまど)の火を竹筒で吹くことから「火を守る神様」または「竈神」ということで、二人合わせて家庭円満の神様として扱われることもあります。

 

「おかめ」と「ひょっとこ」の関係は?夫婦なの?

「おかめ」と「ひょっとこ」は、神楽で対で用いられ、人々に笑いを与える道化の役を演じていますが夫婦というわけではないようです。

二人揃って家庭円満の神様とされたり、夫婦茶碗や湯飲みなどの絵柄に使われれ縁起物と扱われるため夫婦と思ってしまうのですね。

 

 

「おかめ」と「ひょっとこ」はいつも一緒にいるので夫婦だと思っていましたが、そういうわけではないようですね。

二人は美男美女ではありませんが、周囲の人々を楽しませ笑顔にすることができるのはとても素敵なことだと思いませんか。

 

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