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お好み焼き「大阪」「広島」 の違いとは?発祥はどちら?人気はどっち?歴史とは?

      2017/08/17

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水で溶いた小麦粉とキャベツ、好きな具材を鉄板で焼いたお好み焼きを、お店やご自宅で一度は食べたことがありませんか?

豚肉や魚介類、チーズやお餅など、具材を変えればいろいろな楽しみ方ができますね。

そんなお好み焼きですが、大阪と広島では見た目も作り方も異なります。

同じお好み焼きという名前なのに、どんな風に違うのでしょう?

今回は大阪と広島のお好み焼きについて、いろいろ調べてみましょう。

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お好み焼きの歴史とは?

お好み焼きは、孔子(こうし・紀元前552年~479年の中国の思想家)が食べたとされている「煎餅(せんびん・小麦粉を水で溶いて平らに焼いたもの)」を、遣唐使である吉備真備(きびのまきび・695年~775年)が持ち帰ったのが由来とされています。

煎餅は、安土桃山時代(1573年~1603年)に千利休(1522年~1591年・商人、茶人)によって「麩の焼き」として食されるようになります。

 

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「麩の焼き」は、小麦粉を水で溶いて薄く焼き、芥子の実などを入れ、山椒味噌や砂糖を塗った生地を巻物状に成型する和菓子です。

明治時代(1868年~1912年)になると、東京で「もんじゃ焼き」「どんどん焼き」といわれる、今のお好み焼きに近いものが生まれ、味噌や砂糖ではなく野菜が多く使われるようになり、和菓子ではなく子どものおやつとして広まりました。

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「もんじゃ焼き」の名前の由来ですが、江戸時代末期から明治にかけて、子どもがその鉄板に生地で文字を書いて遊びながら食べていたことからきているそうですよ。

文字(もじ)→もんじ→もんじゃ

文字を書いて遊びながら、文字も覚えていたということで、面白い由来ですね。

 

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「どんどん焼き」の名前の由来は、どんどん焼きを売っていた屋台で太鼓をどんどん鳴らしていたとか、作ったそばからどんどん売れたからといわれています。

「もんじゃ焼き」は出来上がりがトロトロなのでその場で食べなければなりませんが、水の量を減らして生地を固くすることで持ち運びやすくし、テイクアウトできるようにと考えられたのが「どんどん焼き」といわれています。

「どんどん焼き」は日本全国へ広まっていき、大阪や広島では大正時代(1912年~1926年)に「一銭洋食」として親しまれていました。

これは、値段が一銭で、ソースは洋風の味ということで「一銭洋食」という名前が付いたそうです。

 

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そして戦後の食糧難の時、それまで主に使われていたネギよりも安価に手に入り、ボリュームのあるキャベツを大量に使ってかさ増しして空腹を満たすようになり、子どものおやつから主食へと変わっていきます。

「お好み焼き」という名称は、昭和時代(1926年~1989年)初期に東京で生まれたといわれています。

「客の好みの具を焼く」から「お好み焼き」といわれるそうです。

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「大阪」「広島」の違いとは?

 

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大きな違いは作り方です。

大阪では、生地と具材を一緒に混ぜてから、鉄板で平らに焼きます。

広島では、生地を鉄板に薄く伸ばし、その上にキャベツを乗せ、さらにその上に豚肉を乗せてひっくり返します。

その横で卵を焼いて、お好み焼きの上に乗せ、もう一度ひっくり返して出来上がりです。

他にも、大阪の生地は硬めで広島の生地はさらっとしているとか、大阪のキャベツは短いけれど広島のキャベツは長いなどの違いがあります。

また「広島のお好み焼きは、麺が入るんでしょう?」という方もいらっしゃるようですが、麺を入れるお好み焼きは大阪にもあり、「モダン焼き」と呼ばれています。

 

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広島のお好み焼きが大阪のお好み焼きに比べて生地が少ないのは、戦後、原爆の被害で食糧不足が著しかった広島では、小麦粉が大変重宝されためです。

少ない量でお腹いっぱいにしたいと考えた人がさらに、もっとボリュームを・・・ということで中華そばやうどんなどを加えられ、現在の広島お好み焼きへと進化したようですね。

広島のお好み焼きのお店を見てみると、店名が「みっちゃん」「ふみちゃん」と、女性のあだ名のようなものが多いですよね?

これは、戦争で寡婦(かふ・夫と死別、離別後、再婚せずにいる女性)となってしまった女性が、女手一つで生きていくために出したお店が多いからだそうです。


発祥はどっちなの?

先述したように、今のお好み焼きに近いものは東京で生まれて日本各地へ広がり、大阪や広島では「一銭洋食」として食べられていました。

「お好み焼き」という名称も、東京で生まれたと考えられています。

東京で生まれたお好み焼きが、大阪や広島でその地域の文化を取り入れて発展したということですね。


大阪と広島、人気なのはどっち?

一般的に「お好み焼き」というと、大阪のお好み焼きを思い浮かべる方が多いようです。

しかし、お好み焼き専門店の店舗数をみてみると、広島のお好み焼きのほうが多いのです。

これは、広島のお好み焼きは作業工程が多く、作るのが難しいのが理由ともいわれています。

自宅で作るなら大阪のお好み焼きだけど、外食するなら広島のお好み焼きということでしょうか。

 

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お好み焼きといえば、大阪か広島か・・・と思っていたので、発祥が東京だったのには驚きました。

それぞれの土地で、それぞれの進化をしているのですね。

人気についてですが、大阪も広島もどちらのお好み焼きも人気の名物料理で、どちらが好きかというアンケート調査も行われているようですが、世代や地域、アンケート時期などで答えが異なり、どちらか決めることはとても難しいです。

どちらもおいしい!それでいいのかなと思いませんか?

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