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「大祓」とは?茅の輪くぐりの由来と意味、くぐり方について。

   

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「大祓」という行事があるのをご存知ですか?

読み方は「おおはらえ」「おおはらい」といい、年に2回行われるものです。

「茅の輪(ちのわ)くぐり」という言葉を聞くとピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、大祓、茅の輪くぐりについて調べていきましょう。

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大祓とは?

「大祓」は、人が知らず知らずのうちに犯した諸々の罪や過ちや、心身の穢れを祓い清めるものです。

大祓の「大」は「公」という意味があり、個人だけのものではなく、日本国中の穢れを祓うという意味があります。

大祓には「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」「年越の大祓(としこしおおはらえ)」があります。

夏越の大祓は毎年6月30日に、年越の大祓は毎年12月31日に行われます。

日本神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓い(みそぎはらい)を起源としており、西暦701年の大宝律令(たいほうりつりょう)によって正式な宮中の年中行事に定められました。


「夏越の大祓」「年越の大祓」とは?

「夏越の大祓」は「水無月大祓(みなづきおおはらえ)」とも言い、穢れを人形(ひとがた・人の形に紙を切り抜いたもの)に託して、茅の輪をくぐり、心身を清め、「大祓詞(おおはらえのことば)」という祝詞(のりと)を唱え、罪や穢れを祓い、年越の大祓までの半年を新たな気持ちで過ごすことができるように祈る神事です。

6月は、夏の暑さがはじまり、心身が疲れたり気力が衰えるなどし、病気の流行期と考えられており、これからくる夏を病気などをせずに乗り越えられるようにという願いが込められています。

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人形は撫物(なでもの)ともいい、紙を人の形に切り抜いた物です。これに名前と年齢を書いて、身体を撫で、息を三回吹きかけます。そうすることにより、自分の罪穢れを移し、我が身の代わりに清めるというものです。車の形をした車形というものもあるそうです。

京都では夏越の大祓に「水無月(みなづき)」という和菓子を食べる習慣があります。

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水無月は白の外郎(ういろう)に小豆を乗せた三角形の和菓子で、小豆には悪魔祓いの意味があり、三角形は暑気払いの氷を表現しているといわれています。

「年越の大祓」は夏越大祓と同様に、穢れを人形(ひとがた)に託して、心身を清め、新しい年が良き年であることを祈る神事です。

茅の輪くぐりは、多くの神社では夏越の大祓でのみ行いますが、年越の大祓でも行う神社があります。

 

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茅の輪くぐりの由来と意味とは?

茅の輪をくぐるのは、日本神話に由来があります。

須佐之男命(すさのおのみこと)が旅の途中に宿をもとめ、貧しいながらも手厚くもてなしてくれた蘇民将来(そみんしょうらい)という人に、「病が流行った時には茅で輪を作り、腰につけて難を逃れよ」と教えました。その後、病が流行った時に教えを守ったことで難を逃れたのが由来といわれています。

昔は茅の輪を腰に下げていましたが、江戸時代(1603年~1868年)の初期ごろに大きな輪になり、そこをくぐることで無病息災を願い、穢れを祓うという神事になりました。


茅の輪くぐり方

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茅の輪くぐりは以下の唱え詞を奏上しながら行います。

「祓へ給へ(はらへたまへ)清め給へ(きよめたまへ)守り給へ(まもりたまへ)幸へ給へ(さきはえたまえ)」

1.茅の輪の前に立ち、一礼してくぐります。(1回目)

2.次に左(①)に廻って、茅の輪の前に立ち一礼してくぐります。(2回目)

3.次に右(②)に廻って、茅の輪の前に立ち一礼してくぐります。(3回目)

4.次に左(③)に廻って、茅の輪の前に立ち一礼してくぐり、ご神前に進んでお参りします。

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茅の輪くぐりは、ニュースなどでも見たことがある方も多いかもしれません。

茅の輪をくぐることで、穢れを祓い身を清める意味があったのですね。

大祓は6月30日と12月31日だけですが、茅の輪くぐりは大祓の二週間ほど前から設置している神社もあり、大祓の日はどうしても行けない・・・という方は近所の神社がいつから茅の輪を設置しているか調べるといいかもしれませんね。

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 - 12月, 6月