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折り紙の起源と歴史とは?千羽鶴や折り鶴の意味とは?

      2016/11/28

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千羽鶴を作ったことはありますか?

一人で千羽鶴は難しくても、入院しているお友達のためにクラスメイトと一緒に作ったり、部活動で良い成績を残せるよう願って仲間たちと作ったりした経験のある方はいらっしゃるのではないでしょうか?

千羽の鶴を折るのはとても大変ですが、そもそもどういう意味があるのでしょう?

今回は、千羽鶴や折り紙の起源や歴史についていろいろ調べてみましょう。

  

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折り紙の起源と歴史とは?

 折り紙の起源は中国説やスペイン説などありますが、いずれも明確な根拠は存在しません。

日本の折り紙は日本独自で発達したものと考えられています。

19世紀のヨーロッパでも独自の折り紙の伝統があったといわれ、日本の開国とともにヨーロッパと日本の折り紙が融合し、現在に至ったといわれています。

現在、欧米をはじめ多くの国で「origami」という言葉が通用するほど、日本語の「折り紙」は世界に浸透しています。

日本では平安時代(794年~1185年ごろ)に折り紙が始まったといわれますが、その明確な根拠となるものはないそうです。

しかし、「折り紙」という言葉は平安時代からあります。

現在のように紙で動植物を作って遊ぶものではなく、文書の形式の一つを「折り紙」と言い、横長の紙を横に二つ折りにし、折り目を下にして手紙や目録を書きました。

江戸時代(1603年~1868年)になると美術品や刀剣などの鑑定書にこの折り紙が使われるようになり「折り紙付き」という言葉が生まれました。

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江戸時代には折り鶴の本が出版されており、明治時代(1868年~1912年)以降になると複雑で独創的な作品も作られるようになりました。

「折り紙」を現在のような意味で使うようになったのは昭和(1926年~1989年)になってからといわれています。

それまでは「折据(おりすえ)」「折方(おりかた)」「折りもの」という言い方だったそうです。 J151_04

  

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千羽鶴や折り鶴の意味とは?

 千羽鶴や折り鶴は、病気平癒やさまざまな願掛けのためだったり、平和や非核のシンボルとして作ることが多いです。

日本では古くから「鶴は縁起の良い鳥」といわれていました。

「鶴は千年亀は万年」といわれるように長寿の象徴とされ、折り鶴を作るたびに寿命が延びると考えられており、江戸時代に庶民の間で折り鶴を作ることがはやったそうです。

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折り鶴を千羽作って糸に通してまとめたものを「千羽鶴(せんばづる)」といいます。

なぜ千羽なのか?という疑問に関しては、「鶴は千年といわれているから」や「千=数が多い=縁起が良いと考えられているから」など言われていますが、はっきりとした答えはないようです。

千羽鶴が非核の象徴となったのは、広島平和記念公園にある「原爆の子の像」になっている佐々木貞子さんが由来であるといわれています。

佐々木貞子さんは2歳の時に広島市への原爆投下で被爆し、12歳で急性白血病と診断されました。

「鶴を千羽折ると願いが叶う」と信じ、自らの延命を願って鶴を折り続けましたが、9か月の闘病生活の後に亡くなりました。

その後、国内外から多くの募金がよせられ「原爆の子の像」が作られ、折り鶴は平和のシンボルになりました。

今では、世界中から毎年10トンもの千羽鶴が送られ、原爆の子の像の周りに手向けられます。

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折り紙は、多くの日本人が子どものころから慣れ親しんだ玩具のひとつですね。

今では「origami」という言葉が世界でも通用するというのですから、日本人として誇らしいことです。

外国人観光客を迎える宿泊施設などでは、枕元に折り鶴を置いたり、鶴の折り方を教えて一緒に作って、記念に持って帰ってもらうなどのおもてなしもしているそうですよ。

 

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