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おせち料理の由来とは?その種類と意味について

   

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家族や親戚が集まって、一年の始まりをお祝いするお正月に欠かせないおせち料理。

何日も前から買い出しや仕込みをし、元日にはお重に綺麗に詰められ、お祝いに華を添えるおせち料理ですが、その由来とはどんなものなのでしょう?

おせち料理の種類と意味についても調べていきましょう。

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おせち料理の由来とは?

おせち料理の「おせち」とは、「御節句(おせちく、おせつく)」の略です。

奈良時代(710年~794年)に中国から伝わってきた五節句(ごせっく・季節の節目に五穀豊穣や無病息災を願う日)の日には、宮中で「節会(せちえ)」という宴が催されていました。

関連:『五節句』とは?いつなの?その意味や由来について

この節会の宴で振る舞われたり、神様に供えられた料理を「御節句」と言います。

もともとは、五節句の料理をすべて「御節句」と言っていましたが、宮中行事であった五節句を江戸時代(1603年~1868年)に庶民が生活に取り入れるようになり、一年の節目で最も大事なお正月に食べる料理を「おせち料理」と呼ぶようになりました。


おせち料理の種類と意味

 おせち料理にはたくさんの種類があり、そのひとつひとつに意味があります。

代表的なものをご紹介します。


お重

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おせち料理を重箱に詰めて重ねるのは「おめでたいことを重ねる」という願いが込められています。

地域や家庭によって異なりますが、四段重が正式な段数になります。

一の重には「祝い肴(いわいさかな)」でお酒のおつまみになるような料理、二の重には「口取り(くちとり)」でお菓子のような甘い料理、三の重には「焼き物」で海の幸を焼いた料理、与の重には「煮物」で野菜を煮た料理や山の幸が詰められます。

(四は「死」を連想させて縁起が悪いので「与」という字が使われています)


黒豆

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家族が一年「まめ」に働けますようにという意味と、黒色が邪気を払って不老長寿をもたらしてくれるという意味があります。


数の子

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粒の多いニシンの卵には、子孫繁栄の願いが込められています。


田作り(地方によっては「ごまめ」)

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江戸時代に田んぼの高級肥料として、ごまめの材料である片口いわしが使われたことから、豊作祈願の意味があります。

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海老

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海老の外見が腰の曲がった老人をイメージさせることから「腰が曲がるまで元気に長生きできますように」という長寿への願いが込められています。


伊達巻(だてまき)

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大事な文書や絵の巻物に似ているということで、知識が増え文化が発展するよう願いが込められています。


紅白蒲鉾(こうはくかまぼこ)

kamaboko_kouhaku紅は魔除け、白は清浄を表し、日本ではおめでたいことの組み合わせとして「紅白」が古くから使われてきました。さらに、蒲鉾は半円形をしていて日の出に似ていることから、新しい門出にふさわしいとされています。


紅白なます(こうはくなます)

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人参を紅色、大根を白色として作り、紅白でおめでたさを表現します。

また、人参と大根を細く切ることで、お祝いごとで使われる紅白の「水引(みずひき)」に見立てているとも言われています。


栗きんとん

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見た目が黄色いことから「黄金の塊」という意味があり、商売繁盛の願いが込められています。


れんこん

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れんこんにはたくさん穴が空いていることから「将来の見通しが良くなりますように」という願いが込められています。


昆布巻き(こぶまき)

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昆布を「喜ぶ(よろこぶ)」にかけた語呂合わせからきています。養老昆布という字をあてて「よろこぶ」と読み、長寿の意味を込めているとも言われています。

 

地域や家庭によって、おせち料理の形はさまざまですが、「一年間幸せに過ごせますように」という願いが込められていることは一緒なのでしょう。

お正月の過ごし方が多様化したことで、おせち料理を手作りするのか、出来上がったものを購入するのか、おせち料理を食べないのか・・・いろいろな選択肢がありますね。

たくさんの料理が詰められたおせち料理ですが、今度のお正月にはひとつひとつの料理に込められた意味を考えながら召し上がってみてはいかがでしょう?

 

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 - 1月, 冬の行事