日本文化研究ブログ Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

論語とは?簡単にわかりやすく解説します!論語の名言一覧

      2018/06/05

日本人の道徳規範や倫理観と深く関わりのあるものとして、中国から伝わった『論語(ろんご)』があります。

論語は、応神天皇(西暦390年頃)の時代に漢字や仏教と共に日本に伝わり、聖徳太子や空海なども論語を学んでいました。

江戸時代には幕府から奨励されて、全国の寺子屋で広く論語が学ばれ、一般庶民でも論語を暗唱していました。発祥の地の中国では、政府からの弾圧で一時論語が封印されていましたが、日本から逆輸入する形で、再び広まったと言います。

今回は論語についてご紹介したいと思います。

 

スポンサードリンク

論語とは?

『論語』は、古代中国の思想家、孔子の教えを弟子たちが書き留めたものです。紀元前5世紀頃に記されて、現代でもなお広く語りつがれています。

人の生きる道や考え方、道徳などを述べており、現在のビジネスマンでも参考にしようとする人が多いです。

シンプルな短い言葉の中に、さまざまな解釈ができる要素が含まれています。

「子曰く(孔子先生がおっしゃるには~)」で文章が始まるのが、特徴です。

 

論語の有名な名言一覧

■学びて時にこれを習う、また説(うれ)しからずや

現代語訳:学んだ事柄を実践する機会を得られるというのは、誠に嬉しいことではないか

「時に」は「しかるべき時に」という意味です。「習う」は「学習する」よりも「実際に行う」ということを指します。

当時の学びは、書経や詩経といった学習の他に、礼儀や音楽、祭典や儀式などの規則理解や実践の意味が込められていました。

論語の一番初めの一節として、広く知られています。

 

 
■朋あり、遠方より来る、また楽しからずや

現代語訳:同じ師のもとで学んだ友人が遠方からやって来る、こんなうれしいことはない

旧友が遠くからやって来るときの喜びを述べています。

 

 
■人知らずして慍(うら)みず、また君子(くんし)ならずや

現代語訳:人が自分のことを分かってくれないからと言って腹を立てないのが一人前だ

「君子(くんし)」とは、徳が高く品位のある人、人格者のことです

論語ではたびたび、君子と一般の人の違いについて説かれています

 

 
■巧言令色(こうげんれいしょく)、少なし仁

現代語訳:言葉ばかり巧みで愛想のいい人に、誠実さがあることは少ない

お世辞や表面だけの良さ、媚(こ)びへつらうような態度をいましめる言葉です。

 

 
■これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

現代語訳:知っているだけの人は好む人に勝てない 好む人は楽しむ人に勝てない

物事を知っている人よりそのことを好きな人の方が上であり、好きな人より楽しんでいる人はさらに上であるという意味です。

物事を極めたければ、知るより好め、好むよりも楽しめ、とも受け取れます。

 

 
■速やかならんと欲することなかれ。小利を見ることなかれ

現代語訳:成果をあげようと焦らないこと 目の前の小さな利益に捉われすぎないこと

この言葉に続けて、早く成果をあげようとすると成功しないし、小さな利益に気をとられると大きな仕事は完成しない、という言葉が続きます。

 

 
■過(あやま)てば則(すなわ)ち改(あらた)むるにはばかることなかれ

現代語訳:失敗に気付いたら、ぐずぐずせずにすぐに直すこと

孔子は人間が間違いを犯すことを認めています。間違うのは仕方ないから、そこからどうしたらいいのか?ということに重点を置いています。

 

 
■これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らざるとなせ。これ知るなり。

現代語訳:知っていることは知っている、知らないことは知らないとする。それこそが「知る」ということだ

知ったかぶりをやめて、知らないことは「知らない」と言うことが、真の「知る」ことだと言っています。

 

スポンサードリンク


 
■学んで思わざればすなわち罔(くら)し。思うて学ばざればすなわち殆(あやう)し

現代語訳:学んでも思考しなければどう活かしたらいいのかが分からない 思考してしてばかりで学ばなければ危険である

知識や情報は自分の頭で整理して考えないと、本当に役立つものにはなりません。また、一人で考えても情報を得なければ、懸命な判断ができず独善的になってしまいます。

「学ぶこと」と「考えること」はどちらに偏ってもいけなくて、両方を行っていきなさいということです。

 

 
■故(ふる)きを温めて新しきを知る、もって師となるべし

現代語訳:古いことをよく探求して現代に応用できるものを知っていく そういう人こそ人の師になれる

『温故知新(おんこちしん)』という四字熟語にもなっている言葉ですね。いま正に『論語』を学ぶ私たちにも言える言葉です。

 

 
■吾(わ)れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑(まど)わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)をこえず

現代語訳:私は15歳で学問を志し、30歳で独立した立場を持った。40歳であれこれ迷うことがなくなった。50歳の時に天から与えられた使命を知った。60歳になって誰の言うことでも反発せず聞けるようになった。70歳になると自分の思うままにふるまっても、道を踏み外すことはなくなった

孔子は74歳まで生き、晩年に自分の一生を振り返った言葉だと言われています。当時としては稀に見る長寿であり、平均寿命の延びた現代にそのまま当てはめることは難しいのですが、人の一生を考える参考になります。

この論語から、15歳を志学(しがく)、30歳を而立(じりつ)、40歳を不惑(ふわく)、50歳を知命(ちめい)、60歳を耳従(じじゅん)、70歳を従心(じゅうしん)という言葉が作られました。

 

 
■義を見てせざるは勇なきなり

現代語訳:人として行うべきことを知っているにもかかわらず、できないのは勇気が足りないからだ

正しいことでも行動を起こすには勇気が必要です。勇気が足りないことに気付かせ、行動を起こすように促す励ましの言葉でもあります。

 

 
■君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず

現代語訳:賢い人は人と調和するが安易に同意はしない 愚かな人は意見がなく流されるが協調性はない

周囲と協調はしても軽々しく妥協はしないのが本当の賢さだと述べています。

 

 
■過ぎたるはなお及ばざるがごとし

現代語訳:行き過ぎは足りないのと同じようなことだ

バランス良く適切に物事を行いましょう。やり過ぎもよくないですよ、という教えです。

 

 
■益者三友、損者三友

現代語訳:自分にとって益になる友達が三種類、害になる友達が三種類いる

益になる友達とは、「まっすぐ正直な人」、「誠実な人」、「博識な人」のことです。

一方、害なる友達とは、「体裁だけを取り繕う人」「人当たりはいいが誠実でない人」「口先だけ上手い人」のことを指します。

友人は慎重に選ぶべきだという意味が込められています。

 

 
■益者三楽、損者三楽

現代語訳:自分にとって有益な楽しみが三種類、損をする楽しみが三種類ある。

有益な楽しみとは「礼儀、音楽を適度に楽しむ」「人の美点を話題にすることを楽しむ」「優れた友達の多いこと楽しむ」ことです。

損をする楽しみとは「おごりわがままに楽しむ」「怠け遊ぶことを楽しむ」「酒を飲んで騒いで楽しむ」ことだと述べています。

 


 

2500年以上前に書かれた言葉とはいえ、現代にも通じる部分がたくさんあることに驚かされます。

今回紹介したのは『論語』のほんの一部で、この他にもまだまだ数多くの名言があります。

論語には、学習や人付き合い、親子関係や老後についてなどを記した語が散りばめられています。「仁」という思いやりの心、「義」という道理に適うこと、「礼」を忘れないこと、「智」恵を備えてわきまえること、「忠」という真心、「信」頼されるよう誠実であること、「孝」行することが大切だと述べられています。この中でも特に重要視されたのが、「仁」と「礼」です。

論語を学んで、自分自身の生き方を見つめ直してみませんか?

 

スポンサードリンク


おすすめの記事と広告

 - 未分類