日本の三大発明とは?あまり知られていない日本の三大発明品の歴史

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日本の三大発明

世界に多大な影響を与えた世界の三大発明品は、15~16世紀頃のルネサンス期にヨーロッパに社会的変革をもたらした「羅針盤」「活版印刷」「火薬」です。

実は、3つとも中国で発明され、ヨーロッパで改良されたものなのだそうです。

 

また、現在の私たちの生活に大きく関わっている20世紀の三大発明は「半導体」「コンピュータ」「レーザー」と言われています。

 

では、日本の三大発明とはどんなものなのでしょう?

今回は日本の三大発明品とその歴史についてご紹介します。

 

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目次

日本の三大発明とその歴史

日本の三大発明は

「二股ソケット」

「ゴム足袋(地下足袋(じかたび))」

「亀の子たわし」

の3つの発明品です。

 

皆さんご存知したか?ほとんどの日本人が知らないかもしれません。

それでは日本の三大発明がどんなものなのかひとつずつ見ていきましょう。

 

二股ソケット

「二股ソケット」とは、二股に分かれたソケットという意味です。

松下電器具製作所(現在のパナソニック)の創業者でもある松下幸之助が大正時代に発明しました。

 

 

ソケットとは電気類の受け口のことで、現在も電球や豆電球などを取り付けるために使用されています。

現在は電気コンセントが各家庭のいろいろな場所に設置されていますが、大正時代の家庭には、裸電球などを取り付け、灯りを確保するための電灯用ソケットがひとつしかありませんでした。

そのため、電灯を使っている時は他の電化製品を使うことができなかったのです。

そこで、電灯と電化製品を同時に使用できるようにと考えられたのが、ソケットの先が二股に分かれた「二股ソケット」です。

二股ソケットを使うことで、裸電球などで灯りを付けながら電化製品も使えるようになり、画期的な商品として大人気だったそうです。

 

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ゴム足袋(地下足袋)

「ゴム足袋(地下足袋)」は、ゴム底をつけた足袋(たび)のことです。

 

 

明治時代、日本にゴムが輸入されるようになり、明治時代中期頃にはゴム底を足袋に縫い付けた「ゴム底足袋」がありました。

しかし、ゴムを縫い付ける手間がかかり、縫い付けた糸がすぐに切れてゴム底が剥がれてしまうなどの欠点がありました。

 

ゴム底が剥がれないゴム底足袋の製造方法を発明したのが、足袋製造業者の石橋徳次郎です。

大正11年(1922年)6月に石橋徳次郎はアメリカ製のテニス靴を購入し、テニス靴からヒントを得てゴム底を貼り付ける方法を思いつきます。

ゴム専門の技術者と一緒に研究をし、8月にゴム底を貼り付けたゴム底足袋の生産に成功しました。

 

試作品は近隣にあった三井三池炭鉱の炭鉱夫に実験として履いてもらいました。

その結果、足元が滑らず仕事の能率が上がるということで好評を得たそうです。

 

そして、大正12年(1923年)1月から「アサヒ地下足袋」という名前で販売が開始されました。

「地下足袋」は商品の名前だったのですが、現在は普通名詞として使用されています。

 

余談となりますが、石橋徳次郎は発明したゴム足袋を「日本足袋」という会社で販売をしたのですが、「日本足袋」の経営者は徳次郎の弟の石橋正二郎でした。

正二郎はゴム製造のノウハウを活かしてタイヤ製造を行い、後に創業したのがブリヂストンです。

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ゴム足袋は、親指とそれ以外の指に分かれているためつま先に力が入りやすく、作業労働用だけではなく、登山やウォーキングなどにも最適だということで、日本だけではなく海外でも人気があり、忍者のコスプレをする人には必需品なのだそうですよ。

現在は、機能性はそのままに、見た目をおしゃれにした地下足袋も多く販売され、サイズも大人から子どもまで幅広く揃っており、普段使いしている人もいるようです。

 

ちなみに10月8日は「足袋の日」なのだそうです。

これは、昭和63年(1988)年に日本足袋工業会が制定したもので、七五三(11月)やお正月(1月)、成人の日(1月)など、和服を着て足袋を履く機会が多くなるシーズンの前ということで10月、末広がりで縁起が良い8日に定めたそうです。

 

亀の子たわし

 

たわしは漢字で「束子」と書き、洗浄のために藁や縄、繊維などを束ねたものという意味があります。

 

亀の子たわしは、西尾正左衛門(株式会社 亀の子束子西尾商店の創業者)によって明治時代に発明されたものです。

西尾正左衛門は、シュロ(ヤシ科の植物の総称)の繊維を針金に巻いて棒状にしたものを並べ、靴裏の泥汚れなどを拭くためのマットを考案して特許を取ろうとしますが、よく似た商品がすでにイギリスで特許を取得されていることを知りました。

 

そんなある日、西尾正左衛門の妻が、マット用の棒状のシュロを曲げて掃除に使っているのを見つけます。

それまで「たわし」といえば、藁や縄などを束ねたものでしたが、妻の行動でひらめいた西尾正左衛門は、繊維を針金に巻いて棒状にしたものを丸め、明治40年(1907年)に西尾正左衛門商店という会社を発足し、発売を開始しました。

そのたわしの形が亀の子に似ていることから「亀の子たわし」と名付けられたのだそうです。

 

7月2日は「たわしの日」です。

これは、大正4年(1915年)7月2日に亀の子たわしが特許を取得した日ということで制定されました。

亀の子たわしは発明から100年以上経った今も使われ続け、毎年600万個も売れているそうです。

 

 

日本の三大発明、いかがでしたでしょうか?

亀の子たわしのように、発明当時と変わらない形で現在も使われているものもあれば、二股ソケットのように現在はほとんど見る機会がなくなったものもあります。

ゴム足袋は進化を続けて海外でも人気があるというのは驚きですよね。

私たちの生活は、先人たちの発明のおかげで便利になっていったのですね。

今後も、誰かがどこかでなにかを発明し、私たちの生活がますます良いものになるのを期待したいですね!

 

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