七福神の名前と見分け方・ご利益一覧!並べ方の順番とは?七福神巡りにはどんなご利益があるの?

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七福神

 

あなたは七福神の名前を全部言えますか?

この記事では、七福神の名前とそれぞれの神様の見分け方、ご利益についてご紹介します。

また、七福神の並べ方には順番があるのでしょうか?

七福神巡りのご利益など、七福神についてわかりやすく解説します。

 

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目次

七福神とは?

七福神の読み方は「しちふくじん」です。

 

七福神とは、 福徳(ふくとく・幸福と財産)の神様として古くから信仰されている7柱の神様のことをいいます。

(神様は1人、2人ではなく1柱、2柱と数えます。読み方は「はしら」です。)

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仏教経典の「七難即滅七福即生(しちなんそくめつしちふくそくしょう)」が由来です。

 

「七つの災難がたちまち消滅し、七つの福徳が生ずる」という意味から、七福神の信仰が生まれたそうです。

※七難と七福の意味はのちほどご紹介します。

 

室町時代(1336年~1573年ごろ)のころから、福徳を授けてくださる神様として七柱いっしょに信仰されるようになりました。

 

七福神の名前と見分け方

それでは、七福神の名前の読み方と見分け方、どのような神様なのかを見ていきましょう。

 

恵比寿(えびす)

見分け方:

右手で釣竿を持ち、左手には大きな鯛を持っています。

恵比寿

 

七福神の中で唯一、日本の土着の神様です。

日本神話のイザナギ(男神)とイザナミ(女神)の間に生まれた蛭子命(ひるこのみこと)とされています。

イザナギとイザナミ

イザナギとイザナミ

不具の子に生まれたため、船に乗せられ捨てられてしまいますが、流れ着いた先で信仰の対象になったといわれています。

もともとは漁民の間で信仰されていましたが、次第に商人や農民にも信仰されるようになり、漁業、商業、農業の神様とされています。

大漁追福(たいりょうついふく)や商売繁盛、五穀豊穣をもたらすといわれ、知恵を働かせて体に汗を流して働けば、恵比寿さまが福を授けてくださると考えられています。

 

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大黒天(だいこくてん)

見分け方:

左肩に大きな袋を背負い、右手に打ち出の小づちを持って米俵の上に乗っています。

大黒天

 

インドのヒンドゥー教の神様、シヴァ神の別名のマハーカーラから由来で、マハーの「大」、カーラの「黒」から大黒天と名付けられました。

インドから中国へ伝わったときにお寺の厨房に祀られるようになり、日本へは天台宗の開祖最澄(さいちょう・767年~822年)によって伝えられ、天台宗の寺院では厨房に大黒天が祀られるようになりました。

その後、厨房の神様から福の神として信仰されるになり、商家では商売繁盛の神として、農村では五穀豊穣の神として祀られるようになりました。

大国主命

大国主命

日本の民間信仰では大国主命(おおくにぬしのみこと)と同一視されており、大黒天が大きな袋を背負っているのは、大国主命に似せたためだといわれています。

また、豊臣秀吉が、“三面大黒天”を崇拝し 生涯肌身離さず大切にして大出世したことから出世開運にもご利益があるとされ広く伝わるようになりました。

 

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毘沙門天(びしゃもんてん)

見分け方:

鎧を着て右手に宝棒(ほうぼう・宝物で作られた棒)または三叉戟(さんさげき・3つの穂を持つ武器)、左手に宝塔を持ち、勇ましい姿をしています。

毘沙門天

 

インドのヒンドゥー教の神様クーベラ神の別名の「ヴァイシュラヴァナ」が毘沙門天の名前の由来です。

仏教では「多聞天」といい、四天王の一尊として仏教世界の北方を守護しています。

 

クーベラ神は財宝や福徳の神様であることから、日本でも財福の神様として信仰されています。

四天王として仏教世界の北方を守護していることから、戦いや勝利の神として信仰され、鎧を身につけた武将の姿で表現されるようになりました。

また、毘沙門天を無病息災の神様としてを祀っていところもあります。

 

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弁財天・弁才天(べんざいてん)

見分け方:

七福神の中で唯一の女神で、琵琶を弾いている姿をしています。

弁財天・弁才天

インドのヒンドゥー教のサラスヴァティーと呼ばれる大河の偉大さを神格化した女神に由来しています。

 

大河がもたらす恵みから豊穣の神様となり、流れる水の音が音楽を奏でていることを連想させることから、音楽の神様として信仰されるようになりました。

 

また、サラスヴァティーは、インドの言語の神様のヴァーチュに同一視され、弁舌、学業、知恵の神様といった面も持つようになり、芸術や学問の神様として信仰されるようになりました。

 

日本では、財福の神様といわれる「宇賀神(うがじん)」という蛇神と習合したといわれ、財や富をもたらす神様として信仰されています。

 

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福禄寿(ふくろくじゅ)

見分け方:

鶴を従え、背が低く長頭で、大きな耳たぶを持ち、白く長いヒゲを生やした姿をしており、左手に宝珠、右手に巻物をくくりつけた杖を持っています。

福禄寿

 

福禄寿は福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神様と言われています。

中国の道教において人々が求める福・禄・寿の三徳を備えていると言われ、それぞれがご利益を表しており、福は「幸福」、禄は「金銭・財産」、寿は「長寿・健康」です。

 

福・禄・寿のすべてを兼ね備えていることから人徳の神様ともいわれています。

 

寿老人(じゅろうじん)

見分け方:

鹿を従え、頭巾をかぶり、白く長いヒゲを生やした姿をしており、左手に巻物をくくりつけた杖、右手に団扇または桃を持っています。

寿老人

中国の道教の神とされ、福禄寿と似ていることから、同一視されることもあります。

 

手に持つ桃は長寿のしるしで、鹿もまた長寿の象徴です。

また、樹老人と書くこともあり、樹木の生命力から長寿を象徴しています。

 

このように、寿老人は長寿にご利益のある神様とされています。

 

布袋(ほてい)

見分け方:

大きなお腹とニコニコ笑顔の僧侶姿で大きな布袋を背負い、軍配団扇(ぐんばいうちわ)を持っています。

布袋

 

中国の唐の時代に実在した、契此(かいし)という僧侶がモデルです。

 

契此はいつも大きな袋を持ち歩いていたため、それが布袋という名前の由来となっています。

人々から受けた施しを袋の中に入れて歩いたといわれ、困窮している人に会えば袋から物を取り出しては施しました。しかも袋の中身は尽きることがなかったといいます。

また、この袋はいろいろな人の愚痴や怒り、辛いことをしまいこんでしまうことから堪忍袋と呼ばれ、布袋の寛容さや度量の大きさを表すといわれています。

 

「堪忍袋の緒が切れた」という言葉は この袋が由来となっています。

度量の大きい布袋の堪忍袋の緒が切れるというこで、我慢の限界をこえてしまい怒りが爆発してしまうことを意味します。

 

また、軍配団扇を用い吉凶や天気を予知する能力に優れています。

弥勒菩薩の化身ともいわれ、開運、良縁、子宝の神様です。

 

七福神のご利益一覧

七福神のご利益を一覧表にまとめてみました。

 

七福神 ご利益
恵比寿
(えびす)
大漁追福・商売繁盛・五穀豊穣
大黒天
(だいこくてん)
福徳開運・五穀豊穣・商売繁盛・出世開運
毘沙門天
(びしゃもんてん)
勝運上昇・財運福徳・無病息災
弁財天
(べんざいてん)
芸事上達・学芸成就・財運福徳・商売繁盛
福禄寿
(ふくろくじゅ)
福徳開運・財運招福・健康長寿・招徳人望
寿老人
(じゅろうじん)
健康長寿・無病息災
布袋
(ほてい)
幸福招来・商売繁盛・夫婦円満・子孫繁栄

 

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七福神の並べ方の順番とは?

宝船の場合

七福神が宝船に乗っている絵が多いですよね?

これは、七福神が海の向こうの世界からいらっしゃるという発想からきているそうです。

宝船に乗った七福神

 

宝船に乗っている七福神の並べ方の順番は、唯一の女神である弁財天を中央に配置するという説もありますが、特に決まりはないとされています。

 

横一列に並べる場合

七福神を横一列に並べる場合の順番は、自分の願い事の順番に左から並べていくと良いという説もありますが、以下のようなルールで並べることになっているようです。

 

①唯一日本の土着の神様でる恵比須が左端になる

②恵比須と大黒天は隣り合わせになる

③福禄寿と寿老人は隣り合わせになる

 

七福神の並べ方の順番

 

一般的に多く見られる順番は以下のとおりです。

 

①恵比寿→大黒天→毘沙門天→弁財天→福禄寿→寿老人→布袋

②恵比寿→大黒天→毘沙門天→弁財天→布袋→福禄寿→寿老人

③恵比寿→大黒天→弁財天→毘沙門天→布袋→福禄寿→寿老人

 

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七福神めぐりとは?どんなご利益があるの?

七福神めぐりとは、江戸時代に広まった風習で、 七福神を祀(まつ)っている寺社を巡(めぐ)ることを言います。

 

七福神巡りは全国各地で行われており、時期は特に決まっていませんが、期間は松の内が良いとされています。

 

松の内は、お正月飾りを飾っておく期間のことで、

関東をはじめほとんどの地域では元日(1月1日)から1月7日まで

関西では元日(1月1日)から1月15日まで

になりますが、この期間は年神様が家にいらっしゃっるといわれています。

 

そのため、松の内には年神様のご加護を受け、福を授かると考えられています。

年神様

 

 

そして、 松の内に「七福神めぐり」をすることによって、さらに、七福神からのご加護を受け、福を授かると言われているのです。

つまり、年神様と七福神からご加護を受け、福を授かるということでお得ということなのですね!

 

「七福神めぐり」では、「七難即滅七福即生」のご利益があるといわれています。

七難即滅七福即生は「七つの災難がたちまち消滅し、七つの福徳が生ずる」という意味です。

 

七難は、

「太陽の異変」

「星の異変」

「風害」

「水害」

「火災」

「旱害」

「盗難」

のことです。

 

七福は、七福人がそれぞれ一つの福に対応しており

「寿命(寿老人)」

「有福(大黒天)」

「人望(福禄寿)」

「清簾(恵比寿)」

「威光(毘沙門天)」

「愛敬(弁財天)」

「大量(布袋)」

といわれています。

 

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七福神は英語で何という?

七福神は英語で

「The Seven Lucky Gods」

「Seven Gods of Fortune」

「The Seven Deities of Good Fortune」

といいます。

 

また、七福神、七柱はそれぞれ以下のようになります。

●恵比寿・・・「God of Development」
●大黒天・・・「God of Wealth」
●毘沙門天・・・「God of Success」
●弁財天・・・「God of Beauty」
●福禄寿・・・「God of Happiness」
●寿老人・・・「God of Health」
●布袋・・・「God of Cleverness」

七福神巡り

七福神巡り

いかがでしたでしょうか?

七福神が七柱の神様のことということはわかっていましたが、その中で日本の神様は恵比寿さまだけだったことに驚きでしたね。

また、インドや中国からいらっしゃった神様たちが、現在の日本でも信仰されているのは、さまざまな宗教や信仰が受け入れられている日本らしいとは思いませんか?

お正月には初詣に行く方も大勢いらっしゃると思いますが、七福神巡りをしてさらにご利益を授かると良いですね!

 

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