日本文化研究ブログ  Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

信楽焼きのたぬきの置物の意味とは?特徴って何?

      2017/09/22

笠をかぶり、少し首を傾げ、手には徳利や通帳を持っているたぬきの置物を、お店や玄関先で見たことがありませんか?

首を傾げてこちらを見ているような雰囲気が、なんだかとってもかわいいですね。

「信楽焼のたぬき」として有名なこの置物には、どういう意味があるのでしょう?

今回は、信楽焼のたぬきについていろいろ調べてみました。

 

スポンサードリンク


信楽焼とは?

信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる陶器で、昭和51年(1976年)に国から伝統的工芸品の指定を受けています。

使用される信楽の粘度は耐火力、保温力に優れており、茶碗や花瓶、食器、雛人形、タイルなど個性あふれるものが作られています。

また、適度な吸水性のある粘度は植木鉢にも適しています。


信楽焼のたぬきの置物の歴史は?

 

信楽焼のたぬきは、明治時代(1868年~1912年)に陶芸家の藤原銕造(ふじわらてつぞう)が作ったものが最初と言われています。

昭和26年(1951年)に、昭和天皇の信楽町行幸の際、たくさんの信楽焼のたぬきに日の丸の小旗を持たせて沿道に設置したところ、昭和天皇はたぬきが延々と続く情景に感動を覚え、歌を詠まれました。

この逸話が新聞で報道され、信楽焼のたぬきは全国に知られるようになりました。

信楽町にある新宮神社の鳥居の横には歌碑があり「幼なとき 集めしからに 懐かしも しがらき焼の 狸をみれば」と昭和天皇の歌が刻まれています。

 

スポンサードリンク


信楽焼のたぬきの置物の意味とは?

たぬきは「た=他」「ぬき=抜く」ということで「他を抜く」という意味があり、このことから商売繁盛、招福、金運UP、開運など、縁起が良いものと考えられています。

そのため、開店祝いや引っ越し祝いなど、招福の縁起物として贈られることが多いのです。


信楽焼のたぬきの置物の特徴って何?

信楽焼のたぬきは、笠、目、口元、徳利、通帳(帳簿・大福帳)、金袋、しっぽ、お腹の特徴があり、8カ所にはそれぞれ意味があります、これを「八相縁起(はっそうえんぎ)」といいます。

 


 

・笠・・・災難や悪事を避け、身を守ってくれますように

・目・・・大きな目で周囲に気を配り、正しく物事を見られますように

・口元・・・常に笑顔でいることで商売繁盛に繋がりますように

・徳利・・・飲食に困らないよう、徳を持てますように

・通帳(帳簿・大福帳)・・・世渡り上手は信用第一

・金袋・・・金運に恵まれますように

・しっぽ・・・太いしっぽは縁起の良い末広がりを表し、大きく太くしっかりと事を終えることができますように

・お腹・・・あわてず騒がず、常に冷静沈着に、大胆な決断し行動できますように

 

信楽焼のたぬきは、ただかわいい置物というだけではなく、ちゃんと意味があったのですね。

初期のたぬきは、本物のたぬきに似せていたので野性的なものだったそうです。

それが時の流れとともに丸くなり、表情が愛らしくなり、かわいらしいものへと変わっていたそうです。

また、現在は信楽焼のたぬきの特徴を残しつつ、野球チームのユニフォームを着たり、忍者の格好をしたり、郵便ポストになったりと・・・いろんなバリエーションのたぬきが作られているようですよ。

 

スポンサードリンク


おすすめの記事と広告

 - 未分類