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天皇陛下の正月祭祀「四方拝」の意味とは?やり方や呪文とは?

      2017/12/29

天皇陛下のお仕事の中に、宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)というものがあります。

宮中祭祀は、天皇陛下が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的に行われるもので、「四方拝」はその中でも最も重要なものといわれています。

「四方拝」は元旦に行われるものなのですが、みなさんはどういうものなのかご存知ですか?

今回は「四方拝」について調べてみました。

 

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「四方拝」の意味、やり方、呪文とは?

「四方拝」の読み方は「しほうはい」です。元旦に行われる行事であることからもわかるように新年の季語でもあります。

「四方拝」は平安時代(794年~1185年)初期に始まったといわれています。

一般公開されておらず詳細は不明ですが、元旦の早朝5時30分、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう・平安時代から用いられており、天皇のみが着ることが許される装束)をまとった天皇陛下が、宮中三殿(皇居内にある神道の神を祀る、賢所(かしこどころ)、皇霊殿(こうれいでん)、神殿(しんでん)の総称)に付随する神嘉殿(しんかでん)の南庭に設けられた御座で伊勢神宮、山陵(天皇陵:天皇の墓所)および天地四方の神々を拝す儀式のことで、その年の災いを祓い、豊作を祈願するといわれています。

 


 

「天地四方」とは、天と地、東西南北のことで、私たちが住んでいる世界の空間全体のことを指します。

天皇陛下が拝する神々、天皇陵は次のとおりです。

●伊勢神宮(内宮・外宮)
●天神地祇(てんじんちぎ・すべての神々)
●神武天皇陵
●先帝三代の陵(みささぎ・天皇皇后の墓所のこと。今上天皇の場合、明治天皇、大正天皇、昭和天皇の陵)
●武蔵国一宮(むさしのくにいちのみや・氷川神社)
●山城国一宮(やましろのくにいちのみや・賀茂別雷神社と賀茂御祖神社)
●石清水八幡宮
●熱田神宮
●常陸国一宮(ひたちのくにいちのみや・鹿島神宮)
●下総国一宮(しもうさのくにいちのみや・香取神宮)

 

そして、御座に着座された天皇陛下は、北に向かい属星(ぞくしょう)を7回唱え、再拝(さいはい・深く拝む動作を二回繰り返すこと)した後、呪文を唱えるといわれてます。

属星とは、北斗七星の7つの星それぞれに十二支が対応しており、その人の運命を支配するといわれる星といわれています。

例えば、子年生まれの人は属星は貪狼星、亥年生まれの人の属星は巨門星という風になります。

属星と十二支の関係は次の通りです。

●貪狼星(どんろうせい)(子年生まれ)
●巨門星(こもんせい)(丑年、亥年生まれ)
●禄存星(ろくそんせい)(寅年、戌年生まれ)
●文曲星(ぶんきょく)(卯年、酉年生まれ)
●廉貞星(れんていせい)(辰年、申年生まれ)
●武曲星(ぶきょくせい)(巳年、未年生まれ)
●破軍星(はぐんせい)(午年生まれ)

四方拝では、その年の属星(2018年なら戌年なので禄存星)を唱える、または、天皇陛下の生まれ年の属星(陛下は酉年なので文曲星)を唱えるといわれています。

 

また、呪文は宮中の儀式などを記した平安時代の書物「江家次第(ごうけしだい)」によると次の通りです。

賊寇之中過度我身(ぞくこうしちゅうかどがしん)
毒魔之中過度我身(どくましちゅうかどがしん)
毒氣之中過度我身(どくけしちゅうかどがしん)
危厄之中過度我身(きやくしちゅうかどがしん)
五急六害之中過度我身(ごきゅうろくがいしちゅうかどがしん)
五兵六舌之中過度我身(ごへいろくぜつしちゅうかどがしん)
厭魅之中過度我身(えんみしちゅうかどがしん)
萬病除癒、所欲随心、急急如律令(まんびょうじょゆ しょよくずいしん きゅうきゅうにょりつりょう)

「中過度我身」の「中過」は「中を過ぎよ」、「度」は「必ず」、「我身」は我が身をという意味で、「我が身を必ず通してください」という意味になります。

要約すると「この世で起こるさまざまな困難は我が身を通してください、すべて自分の身が引き受けますから国民を守ってください」という意味になり、自らを捧げ、神々へ国家国民の安泰を祈っているといわれています。

上記のような順番で四方拝は執り行われるといわれていますが、そのやり方は平安時代から現在まで変わらず続いているといわれていたり、明治時代以降は属星と呪文が排除されたともいわれています。

 

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英語で何て言う?

「四方拝」は英語では表現すると次のようになります。

『Prayer to the Four Quarters』

Prayer=祈り、祈祷、祈りの言葉など

Four Quarters=四方

 

 


 

四方拝は5時30分から始まりますが、天皇陛下はそれよりもっと早い時間から準備などなさっているのですよね。

元日の日の出は東京だと6時50分ごろです。

四方拝は、初日の出よりも早い時間に行われているということですね。

私たちが初詣に出かけるころには、四方拝を終えた天皇陛下はゆっくりとなさっているのかな?と思いたいところですが、元日は新年祝賀の儀が行われ、翌日には一般参賀も行われます。

お正月はゆっくりと・・・という私たちには想像もできないほど、お忙しくなさっているのですね。

 

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