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年越しそばはなぜ食べる?いつ食べるのがいいの?

      2015/12/31

eyecatch117

一年の終わり、大晦日の風物詩といえば紅白歌合戦・除夜の鐘・そして年越しそばではないでしょうか。

12月31日という一年の締めくくりの日に食べる年越しそば。そもそもなぜ年越しにはそばを食べるのでしょうか?

また食べるタイミングなどはあるのでしょうか?

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年越しそばの始まり

年越しそばは江戸時代の頃に大晦日に食べる風習が出来たようです。

当時江戸では江戸患い(脚気)が流行っており、「そばを食べている人は脚気にならない」という巷説(こうせつ 世間のうわさ)が蕎麦の流行を後押しをしました。

脚気はビタミンB1の不足によって起こる栄養失調のですので、実際ビタミンB1を多く含むそばは脚気予防に効果てきめんの食べ物です。

大晦日の日に縁起を担いで食べるもので、地域によって特色もあり呼び方も多数存在します。

「晦日そば」「年取りそば」「年切りそば」「寿命そば」、また大晦日の別称から「大年そば」「大つごもりそば」と呼ばれる事もあります。

つごもりとは「月ごもり」が詰まった言葉で月の末の日を指します。年の最後の末尾なので大つごもりそばという事ですね。


そばは縁起がいい

縁起を担いで大晦日に食べるといいますが、どういった意味があるのでしょうか?

これには諸説ありますが、まずそばは細く長い事から「延命」「長寿」を願ったとされる説。

そして、家族の縁が長く続くようにという「家運」を伸ばす事を願ったとされる説。

そばは他の麺類と比べ切れやすいところから、一年の苦労や厄災を持ち込まないという「断ち切り」説。

金銀細工士が、飛び散った金粉を集めるのにそば粉を団子状にして使用した事から、金を集めるという「金運の縁起物」説などさまざまな縁起を担いだ由来があります。

この中でも断ち切り説には借金を翌年に持ち越さないという意味もあります。

江戸時代の頃の町人は大晦日になると借金の返済に追われていました。これは新しい年に借金を持ち越したくないという思いからで、現在でもその風習が残り12月に決算を行う企業もあるようです。

こういった由来から年越しそばを残してしまうと、翌年金運に恵まれないという説もあります。

余談ですが引っ越しの際にご近所の方に配る「引っ越しそば」も由来は延命長寿と同じく、末永くよろしくお願いしますという意味が込められていたり、側と蕎麦をかけて「そば」を配るようになったとも言われています。

 

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食べるタイミング

年越しそばを食べるタイミングはご家庭によってさまざまですが、やはり一番多いのは大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながらだそうです。

日中や夕飯として食べられる家庭もあるようですが、一年の厄払いや翌年への願いを込めて食べるという意味合いからも深夜に食べた方がよいようにも感じますね。

一部地域では元旦に食べる風習があるところもあるようです。

そば自体は温かいそばや冷たいそば、乗せる具なども色々ありますが温かくても冷たくてもどちらでもよいようです。

12月は新そばが出まわる時期でもありますので、よりそばの味を楽しめるようにざるそばや盛りそばでという方もいるようです。

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さまざまな意味が込められた年越しそばですが、せっかくですので今年はおそばと一緒にその意味も噛み締めつつ残さず全部いただきたいですね。

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 - 12月, 冬の行事