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十日戎の由来とは?笹や熊手を飾る意味と飾り方は?処分はどうするの?

      2017/12/22

年が明けると「十日戎」がニュースなどで取り上げられます。

「十日戎」といえば、兵庫県西宮神社で行われる「福男」を決めるイベントを思い出す人も多いのではないでしょうか?

「福男」を決めるために大勢の人が全力疾走してゴールを目指すイベントは、毎年テレビで取り上げられ話題になりますますよね。

今回は十日戎についていろいろ調べてみました!

 

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十日戎とは?

十日戎の読み方は「とおかえびす」です。

「十日」はそのまま日付の10日を表し、十日戎とは1月10日および、その前後の9日、11日に行われるえびす神社のお祭りのことです。

10日を「本えびす」、1月9日を「宵えびす」、11日を「残りえびす」といいます。

 

「戎(えびす)」は七福神の恵比寿様のことです。

七福神は、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(弁才天・べんざいてん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、布袋(ほてい)、恵比寿(えびす)という福の神として信仰される七柱(神様は1人、2人ではなく1柱、2柱と数えます。読み方は「はしら」)の神様のことです。

関連:七福神の由来とは?名前や意味、七福神めぐりって何?

 


 

恵比寿様は、右手で釣竿を持ち、左手には大きな鯛を持っています。

七福神の中で唯一、日本の土着の神様です。

日本神話のイザナミ(女神)とイザナギ(男神)の間に生まれた子供とされ、大漁追福(たいりょうついふく)や商売繁盛、五穀豊穣をもたらす神様です。

漁業、商業、農業の神様として信仰され、知恵を働かせて体に汗を流して働けば、恵比寿さまが福を授けてくださると考えられています。

恵比寿様は関西地方では「えべっさん」と呼ばれ親しまれており、十日戎も関西地方でさかんに行われています。


十日戎の由来とは?

十日戎の由来は諸説あります。

 

●兵庫県の西宮神社では、「御狩神事(みかがりしんじ)」が十日戎の原型だといわれています。しかし、御狩神事がどのようなものだったかはわかっていないそうです。

 

●京都の京都ゑびす神社では、恵比寿様が1月10日に生まれたことにあやかっているといわれています。

 

●滋賀県の豊国神社では、長浜町を築いた豊臣秀吉を神として祀っていましたが、大阪の陣で徳川家康が豊臣氏を滅ぼした後、取り壊されてしまいました。

その後、長浜町の人々は豊臣秀吉の御神像(ごしんぞう・豊臣秀吉を神格化し、彫刻や絵であらわしたもの)を各家庭で隠して祀っていましたが、秀吉を祀るためのカムフラージュとして、彦根藩に「恵比寿様をお祀りするため」と言って「えびす宮」を建てる許可をもらいました。

そして、えびす宮の裏側に豊臣秀吉の御神像を隠して祀ったのが十日戎の始まりといわれています。

 

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笹を飾る意味と飾り方は?

十日戎で売られている笹は「福笹(ふくざさ)」といい商売繁盛の縁起物といわれており、福笹を飾ることで商売繁盛のご利益があるといわれています。

また、福笹は恵比寿様が持っている釣り竿を見立てているともいわれています。

 


 

笹の大元は竹ですが、竹は真冬でも青々とした葉をつけ、まっすぐに伸びている姿から、生命力が強く神秘的なものと考えられていました。

また、真冬の厳しい風雪にも耐えられるということで、商売をするうえで訪れる苦難や逆境に耐えることができる象徴とされ、商売繁盛の縁起物となっています。

福笹に「吉兆」「小宝(子宝)」と呼ばれる米俵や小判や鯛などを模した縁起物を付けて家に持ち帰って飾ると福を授かると言われています。

 


 

十日戎では「商売繁盛で笹もってこい!」という掛け声をかけます。

これは「笹を持ってきたら商売繁盛させてやるよ」という意味があり、「商売繁盛したら来年も笹を持ってきてね」という意味もあるそうです。

「笹を持ってきたら」という言葉が不思議な気がしませんか?

これは、昔は自分で笹を持っていっていたことの名残だといわれています。

自分で笹を持っていけば、その笹に「吉兆」を付けてくれていたそうです。

 


 

十日戎では、福笹のほかに「熊手(くまで)」も縁起物として売られています。

熊手は、農作業や掃除のときの道具で、ものを掃き集めることから「福や金運を掃き込む」「福や金運を集める」として招福の縁起物となりました。

 

その他、縁起物には「福箕(ふくみの)(ザル)」があります。

 


 

熊手でかき集めた福や金運をすくい取る意味があるので「熊手」「福箕」を一年おきに買うといいみたいですよ。

福笹や熊手、福箕の値段は1,000円~数十万円と幅広く、神社によっては笹は無料だけれど吉兆が有料というところもあります。

福笹や熊手、福箕は、神社でいただくお札と同じように、ご家庭に神棚があれば神棚へ飾りますが、神棚が無い場合は、家庭内で最も清潔で、大人の目線より高く、方角は日の出の方向である「東向き」か、太陽が通過する「南向き」に飾ります。

東向き、南向きというのは東側、南側に飾るという意味ではなく、東または南に向くように飾ります。

南に向けるのなら北に、東に向けるのなら西に飾ることになりますね。

 

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熊笹の処分はどうするの?

福笹、熊手、福箕は、一年を目安に購入した神社に返納するようにしましょう。

購入した神社へ行くことが難しいようでしたら、自宅近くの神社に返納します。

十日戎に毎年訪れて、古い福笹や熊手、福箕はお返しし、新しいものを購入して自宅に飾り、また一年経ったら神社へ・・・と繰り返すと良いようです。

どうしても神社へ行くことが出来ない場合は、お清めの塩と一緒に新聞紙などに包んで、お住いの地域のゴミ分別に従って処分しましょう。

 


 

十日戎は日本各地で行われていますが、特に、関西地方で盛んのようです。

恵比須様が商売繁盛の神様ですから、商売人の多かった関西で昔から盛り上がっていたのでしょうね。

兵庫県西宮神社で行われる「福男」を決めるイベントは正式には「開門神事福男選び」といわれ、「男」という字が使われていますが女性でも参加できます。女性が優勝した場合は「福女」と呼ばれるそうです。

福男や福女になったら縁起が良いですし、副賞としてお米やお酒、えべっさんの木像などが頂けるそうですよ。

 

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