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「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」の違いとは?

      2017/11/03


 

日本に古くから詠まれてきた「和歌」

貴族をはじめとする身分の高い人たちのあいだでは、和歌はたしなみのひとつだったそうです。

多くの人が詠んだ和歌をまとめたものを和歌集と言います。

有名なの和歌集に「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」がありますが、それぞれどのようなものなのか、ご存知ですか?

今回は、これらの違いについて調べてみました。

 

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万葉集とは?

読み方は「まんようしゅう」です。

現存する日本最古の和歌集で、日本文学における第一級の史料といわれています。

誰がどのような目的で編纂(へんさん・いろいろな材料を集め書物などにまとめること)したのかなど、詳しいことはわかっていませんが、759年に成立したと考えられており、天皇や貴族だけではなく、庶民の詠んだものまで、4500首以上もの歌が集められたそうです。

また、方言による歌もいくつか収録されており、その出身地も記録されていることから、方言学の資料としても重要なものです。

 

古今和歌集とは?


 

読み方は「こきんわかしゅう」です。

平安時代(794年~1185年ごろ)前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう・天皇や上皇の命により編集された歌集のこと)です。

勅撰和歌集として日本で最初に編纂されたもので、略称を「古今集(こきんしゅう)」といいます。

醍醐天皇の勅命(ちょくめい・天皇の命令)により、紀貫之(きのつらゆき)、紀友則(きのとものり)、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)、壬生忠岑(みぶただみね)の4人の撰者によって編纂され、905年に成立しました。

しかし、それ以降に詠まれた和歌も含まれていることから、のちに手が加えられたとみられ、実際の完成は912年ごろという説もあります。

1111首の歌が集められ、その4割ほどが詠み人知らずで、撰者4人の歌が2割以上を占めています。

また、繊細で優美な歌が多く、女性的ともいわれています。

 

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新古今和歌集とは?

読み方は「しんこきんわかしゅう」です。

鎌倉時代(1185年~1333年)に編纂された勅撰和歌集で、略称を「新古今集(しんこきんしゅう)」といいます。

後鳥羽上皇の命により、藤原定家(ふじわらのさだいえ)、藤原家隆(ふじわらのいえたか)、堀川道具(ほりかわみちとも)、藤原有家(ふじわらのありいえ)、飛鳥井雅経(あすかいまさつね)、寂蓮(じゃくれん)の6人の撰者によって1205年に成立しました。

しかし、寂蓮は和歌を集めている最中に没しており、実際の作業は5人で行われたそうです。

1979首の歌が集められ、万葉集をはじめとした勅撰和歌集に選ばれなかった和歌の中から集められたそうです。

また、古今和歌集を始まりとして8つの勅撰和歌集が作られ、新古今和歌集はその最後を飾るものです。

8つの勅撰和歌集のことを「八代集(はちだいしゅう)」といい、「古今和歌集」「後撰和歌集(ごせんわかしゅう)」「拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)」「後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)」「金葉和歌集(きんようわかしゅう)」「詞花和歌集(しかわかしゅう)」「千載和歌集(せんざいわかしゅう)」「新古今和歌集」のことです。

 


 

 

それぞれの違いはわかりましたか?

「万葉集」は日本最古の歌集で、庶民の歌まで含まれています。

「古今和歌集」は日本最初の勅撰和歌集で、醍醐天皇の勅命により編纂されました。

「新古今和歌集」は勅撰和歌集の最後を飾るもので、後鳥羽上皇の命により編纂されました。

わかりやすい違いは、このような点でしょうか。

時代も違いますし、集められた歌の数や雰囲気も異なるようですので、興味のある方はそれぞれの和歌をじっくりと詠んでみるのもいいかもしれませんね。

 

関連:短歌・和歌のルール、決まり、修辞法とは?短歌と和歌の違いと歴史

 

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