春夏秋冬の七草とそれぞれの意味とは?夏や冬にも七草はあるの?

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「七草」というと、「春の七草」と「秋の七草」を思い出しますよね。

ところで、そのほかの季節に七草はないのだろうかと疑問に思ったことはないでしょうか?

今回はそんな疑問について解説します。

 

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目次

春の七草とは?

春の七草は、平安時代(794年~1185年ごろ)に四辻(よつつじ)の左大臣が詠んだ

『せりなづな 御形(ごぎょう)はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草』

という短歌が由来になっているというのが通説ですが、作者不明という説もあります。

 

春の七草は「七草粥」にして、人日(じんじつ)の節句である1月7日に食べ、一年の豊作と、無病息災を願います。

七草粥の風習は中国から伝わってきたとされ、中国では、1月7日に邪気を払って1年の無病息災を願って7種類の野菜が入った吸い物などを食べる習慣がありました。

一方、日本では年の初めに若菜を摘んで、新しい生命力をいただく「若菜摘み」という習慣がありました。

平安時代(794年~1185年)に、吸い物を食べる習慣が中国から日本に伝わったとき、若菜摘みの習慣と相まって、1月7日に春の七草を入れたお粥を食べる「七草粥」になったと言われています。

 

春の七草は以下の七つです。

せり

「競り勝つ(せりかつ)」を意味しており縁起が良い。

整腸作用があり栄養価が高い。

 

なずな

「撫でて汚れを払う」を意味しており縁起が良い。

解毒作用があり胃腸障害などに効果が期待できる。

 

はこべら

「繁栄がはびこる」を意味しており縁起が良い。

鎮痛作用があり、歯槽膿漏の予防薬としても使用されてきた歴史がある。

 

すずな(蕪)

「神を呼ぶ鈴」を意味しており縁起が良い。

便秘や胃炎など胃腸の調子が悪い時に食べると良いとされている。

 

すずしろ(大根)

「汚れのない純白さ」を意味しており縁起が良い。

食物の消化を助け、二日酔いにも効果が期待できる。

 

御形(ごぎょう)

「仏体」を意味してり縁起が良い。

咳止めやのどの炎症に効果が期待できる。

 

仏の座(ほとけのざ)

「仏の安座」を意味しており縁起が良い。

整腸作用があり食欲増進や高血圧予防にも効果が期待できる。

 

 

夏の七草とは?

夏の七草は、「春の七草」や「秋の七草」のように古くからあるものではなく、近年になって選ばれたもので、複数の種類があります。

最初にご紹介する夏の七草は、明治時代(1868年~1912年)の貴族が詠んだ

『涼しさは よしいおもだか ひつじぐさ はちすかわほね さぎそうの花』

という歌が由来といわれおり、涼しさを感じさせる七草が選ばれています。

昭和(1926年~1989年)初期ごろまでに定着したそうです。

●葦(よし・あし)

●井草(いぐさ)

●沢瀉(おもだか)

●未草(ひつじぐさ)

●蓮(はちす・はす)

●河骨(こうほね)

●鷺草(さぎそう)

 

また、次の夏の七草は第二次世界大戦中に選定されたもので、焼け跡でも生えることができるほど生命力が強く、食糧不足を補うために食べることができる植物が選ばれています。

●藜(あかざ)

●莧(ひゆ)

●猪子鎚(いのこづち)

●姫女菀(ひめじょおん)

●露草(つゆくさ)

●白詰草(しろつめくさ)

●滑莧(すべりひゆ)

 

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秋の七草とは?

 

秋の七草は、万葉集(まんようしゅう・現存する日本最古の和歌集、759年)に収録されている、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ

『萩の花 尾花 葛(くず)の花 撫子(なでしこ)の花 女郎花(おみなえし) また 藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがお)の花』

が由といわれています。

 

秋の七草は、厳しい冬を前に、美しい花を愛で秋の風情を楽しみ、薬草として効果のあるものが集められています。

鑑賞時期は旧暦の7月、8月、9月ですので、現在の暦にあてはめると、9月中旬ごろから11月初旬ごろになります。

 

秋の七草は以下の七つです。

萩(はぎ)

根が、咳止めや胃の痛み、下痢止めなどに効果がある。

 

薄(すすき・尾花のこと)

根や茎に、利尿作用がある。

 

葛(くず)

肩こりや神経痛にも効果が期待できる。

 

撫子(なでしこ)

煎じて飲むと、むくみや高血圧に効果が期待できる。

 

女郎花(おみなえし)

根に消炎作用がある。

 

藤袴(ふじばかま)

乾燥させたものを煎じて飲むと、糖尿病に効果が期待できる。

 

桔梗(ききょう・朝貌のこと)

根を煎じて飲むと咳やのどの痛みに効果が期待できる。

 

冬の七草とは?

冬の七草は明確なものはありませんが、草の代わりに野菜などの食材を7つ選んで「冬の七草」としているものがあります。

冬至(毎年12月22日ごろ)には、かぼちゃ(なんきん)やうどん(うんどん)、ニンジンなど「ん」が2つ付く食べ物を食べると「運気が倍になる」といわれており、これらが7つ選ばれて「冬の七草」と呼ばれています。

●かぼちゃ(なんきん)

●うどん(うんどん)

●ニンジン

●レンコン

●寒天(かんてん)

●銀杏(ぎんなん)

●金柑(きんかん)

 

また、ほかにも体を温める効果が期待できる冬野菜を七つあつめて「冬の七草」と呼ぶこともあります。

●白菜

●大根

●ネギ

●春菊

●キャベツ

●小松菜

●ほうれん草

 

夏や冬にも七草と呼ばれているものがあったのですね。

寒さが厳しい冬には野山に草が生えないので、植物の「冬の七草」を選ぶことができなかったのかもしれません。

その代わり、冬至に食べたら良いと言われているものや冬野菜を七つ集めて「冬の七草」にしているのですね。

春夏秋冬それぞれの「七草」をぜひ楽しんでくださいね!

 

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