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そろばんの日はなぜ8月8日?由来や歴史とは?願いましてはの意味は?

      2018/06/29


 

8月8日はそろばんの日ですが、どういった由来があるかご存知ですか?

少し前まで、子どもの習い事の定番のひとつだったそろばん。

現在はほかにもたくさんのジャンルの習い事があるので、そろばんを習う子どもは減っているようですね。

しかし、そろばんを習うと良い効果が期待できるということで、子どもの習い事として再び注目されるようになっているのだとか。

今回は、そろばんの日の由来や、そろばんの歴史について調べてみましょう!

また、そろばんをするとき「願いましては」と言いますが、その意味はなんなのでしょう?

 

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そろばんの日は何月何日?

昭和43年(1968年)に、全国珠算教育連盟が「そろばんの機能や利便性をPRし、普及を目指す」という目的で、「8月8日」をそろばんの日として制定しました。

なぜ「8月8日」なのかというと、そろばんを弾くときの「パチパチ」という音の語呂合わせが由来となっているからです。

 

毎年8月8日には、「全日本珠算選手権大会」というイベントが開催されています。

「全日本珠算選手権大会」は、全国珠算教育連盟が主催しており、珠算暗算技能の日本一の人を決定する競技会です。

全日本珠算選手権大会では、珠算種目(実際にそろばんを使って計算)と暗算種目(頭の中でそろばんを想像して計算)の個人総合競技をはじめ、各種目別競技、都道府県対抗競技があり、その年のそろばん日本一が決定されます。

 

開催場所は毎年変わり、2018年は京都府の国立京都国際会館が会場となっています。

日時:2018年8月8日(水) 午前9時開会 午後4時閉会

会場:「国立京都国際会館」京都府京都市左京区岩倉大鷺町422

 

そろばんの歴史や起源とは?

そろばんは、漢字表記すると「算盤」「十露盤」になります。

細い棒に珠(たま)が刺しており、その珠を移動させることで数を表現し、計算するために用いる道具です。

 

そろばんの起源は世界中で諸説あり、種類や素材も様々で、どこが起源なのかはっきりしたことはわかっていません。

 

紀元前2500年ごろのメソポタミアで、狩りをして生活をする中で生まれたのが「砂そろばん」だといわれています。

砂に棒で線を引き、線の上に小石を並べて計算する方法で、狩りの獲物を数えるのに使っていたと考えられています。

同じようなものが紀元前500年ごろのギリシャにも残っており、ギリシャ人はテーブルに溝を彫った「計算板 アバカス(abacus)」を使っていたそうです。その後、持ち運びできるように、木の溝に珠を置いて使う「溝そろばん」に発展していきました。

 


 

中国ではそろばんがいつ頃から使われているのか定かではありませんが、紀元前200年ごろから、紐の結び目を使った計算方式や、棒を使って計算をする「籌算(ちゅうざん)」と呼ばれる計算方式がありました。

これが珠(たま)の形になったのは200年ごろと考えられており「数述記遺(すうじゅつきい)」という書物に「珠算」という言葉が出てきます。

また、中国では「算盤」を「スワンパン」と読み、日本で「そろばん」と呼ばれるのはこれが由来だといわれています。

 

中国から日本にいつ伝わってきたのかは定かではありませんが、「日本風土記(1570年代)」には「そおはん」という表現でそろばんのことが記されており、この頃にはそろばんが日本に伝来していたと考えられています。

 

最古のそろばんは1592(文禄元)年に武将前田利家が使ったされる「陣中そろばん」でしたが、近年では、黒田官兵衛の側近の一人、久野重勝が豊臣秀吉からの褒美とし賜ったとされる四兵衛重勝拝領算盤で文献の記述により1591(天正19)年のものあることが判明しています。

また、「文安元年(1444年)」の墨書銘(ぼくしょめい・墨で書かれた銘、そろばんに墨で”文安元年”と記されてある)が残るそろばんが現存していることから、室町時代(1336年~1573年)にはすでにそろばんが日本に定着していたとも考えられています。

但し、「墨書はそろばんと関係ない」との意見もあるそうです。しかし墨書の字体は戦国時代以前のものであることから「陣中そろばん」や「四兵衛重勝拝領算盤」に匹敵する古さのものであることは間違いないようです。

 

 

日本に伝わってきた当時は、五珠が2個、一珠が5個でした。

しかし、日本人には五珠が1個、一珠が4個にした方が使い勝手がいいということで、現在の形になりました。

昭和10年(1935年)に小学校でそろばんが必修になり、現在に至ります。

 

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「願いましては」の意味は?

江戸時代(1603年~1868年)、そろばんで計算をするときは、読み手(数字を読む人)と計算をする人のふたりがペアになって計算をしていました。

読み手が言う「願いましては」には、「これから計算をお願いします」という意味があり、「御破算(ごはさん)で願いましては」と言う時は、「これまでの計算は終わりました。そろばんを初期状態に戻し、新しい計算をお願いします」という意味があります。

 

驚くべきそろばんの効果とは?

計算をするだけなら、電卓を使えば簡単にできますよね。

しかし、そろばんをはじくことで、脳に良い効果があるということで再び注目されています。

 
■集中力が身につく

そろばんは、指先ではじいていきます。

「指先は外に出た脳」ともいわれ、そろばんをはじくことで脳を育て、集中力が身につくといわれています。

また、そろばんを習っていると、検定試験を受けることがあります。

検定試験では、制限時間が設けられており、限られた時間の中で多くの問題を解かなければならず、集中力が養われるそうです。

 
■イメージやひらめきの力が養える

そろばんを習っていると、暗算ができるようになります。

暗算をする時には、右脳が使われているという研究発表があり、イメージやひらめきは右脳から発生するといわれています。

そろばんをはじくことで、イメージやひらめきの力を養うことができ、発想力が身につくそうです。

 
■記憶力が身につく

そろばんを習っているとできるようになる暗算には、二種類あります。

ひとつは「珠算式暗算」、もうひとつは「算数式暗算」で、珠算式暗算は右脳を、算数式暗算は左脳を使用するといわれています。

珠算式暗算は右脳を使用するため、答えを導き出すときのパターンを長期記憶することができ、記憶力が身につくといわれています。

 
■競争力が養える

そろばんは、多くの仲間と一緒に習うことで競争力が養えるそうです。

教室のみんなと一斉に計算をはじめ、誰が最初に正確に答えをだせるかを競い、お互い切磋琢磨していくことで刺激し合います。

 

 

そろばんには、子どもにとって良い効果が期待できますね。

もちろん、大人になってからそろばんを始める人も多くいるようですよ。

そろばんは脳を活性化させますので、認知症予防に役立つといわれており、子どもだけではなく大人のそろばん教室などもあるようです。

自分のペースに合わせて教えてくれる教室も多くありますので、興味のあるかたは是非チャレンジしてみてくださいね!

 

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