広島で「広島焼き」というと怒られる?正式名称は広島風お好み焼き?

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広島焼き

お好み焼きが有名な地域といえば、大阪と広島ですよね。

多くの人は「大阪のお好み焼き」「広島のお好み焼き」と使い分けるようですが、広島のお好み焼きのことを「広島焼き」という人もいます。

広島で「広島焼き」というと怒られるそうですが本当でしょうか?

広島のお好み焼きの正式名称はなんなのでしょうか?

 

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目次

お好み焼きとは?

お好み焼きは、水で溶いた小麦粉、卵、キャベツなどの具材を鉄板で焼き、マヨネーズやソースなどの調味料をつける食べ物です。

キャベツ以外の具材は様々で、海老、豚肉、コーン、チーズ、焼きそば、天かすなどで、地域やお店によって異なります。

調理方法も地域やお店で異なりますが、一般的に、

大阪のお好み焼きは、

水で溶いた小麦粉と卵、すべての具材を全部混ぜてから鉄板で平らに焼き、片面が焼けたらひっくり返して完成です。

広島のお好み焼きは、

水で溶いた小麦粉を鉄板で薄く焼き、その上にキャベツ、キャベツの上に豚肉などを乗せてひっくり返します。

その上に、横で焼いた卵を乗せ、もう一度ひっくり返して完成です。

 

お好み焼きの由来

もんじゃ焼き

東京では江戸時代から「もんじゃ焼き」が食べられていましたが、それが「どんどん焼き」に進化しました。

どんどん焼きは今のお好み焼きに近いもので、子どものおやつとして日本全国へ広まりました。

大正時代になると、どんどん焼きは「一銭洋食」という呼び方で親しまれ、その後、大阪と広島でそれぞれ独自の進化をしました。

「お好み焼き」という名称は、昭和(1926年~1989年)初期に東京で生まれたといわれています。

お好み焼きの歴史の詳細は以下のリンク先を御覧ください。

関連:お好み焼き「大阪」「広島」 の違いとは?発祥はどちら?人気はどっち?歴史とは?

 

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広島で「広島焼き」というと怒られる?

大阪のお好み焼きは「お好み焼き」「関西風お好み焼き」「大阪風お好み焼き」

広島のお好み焼きは「広島風お好み焼き」「広島焼き」

と一般的に呼ばれています。

そして、広島焼きと呼ばれるようになったのは昭和30年代(1955年)ごろだといわれています。

広島のお好み焼きが日本全国に知られるようになった時期で、大阪のお好み焼きと区別するために「広島風お好み焼き」とともに「広島焼き」と呼ばれるようになりました。

 

広島では「広島焼き」と言ってはいけない、もしも言ってしまったら怒られるといわれていますが、本当なのでしょうか?

実際、「広島焼き」という言葉に対して嫌な感情を抱く人もいて、中には怒る人もいるようです。

その理由はいくつかあります。

 

わざわざ「広島」とつけるのが嫌

「お好み焼き」といえば大阪のお好み焼きを指す場合が多く、多くの人は「お好み焼き」といったら具材を全部混ぜて焼くものをイメージします。

しかし、広島の人にとっての「お好み焼き」は具材を重ねて焼くものであり、自分たちのお好み焼きこそが「お好み焼き」なのです。

それなのにわざわざ「広島焼き」と呼ばれるのは、大阪のお好み焼きの次、二番手であるといわれているようで嫌な気持ちになるそうです。

 

広島は本場ではないと言われているようで嫌

全国的に「お好み焼き=大阪のイメージ」なので、本場は大阪であると多くの人が思っています。

しかし、すでに説明したとおり、もともとは東京の「もんじゃ焼き」が「どんどん焼き」になり、それが広まってそれぞれの土地で独自の進化をしたものです。

広島では昭和20年(1945年)8月6日に原爆投下されたため、戦後は食糧不足が著しく、小麦粉が大変貴重でした。

そのため、できるだけ小麦粉を少なくするために薄く伸ばした生地になり、現在の広島のお好み焼きへ進化したのです。

大阪のお好み焼きが広島へ伝わったのではなく、東京から広まったものが広島と大阪で独自に進化しているのですから、それぞれがお好み焼きの本場なのです。

それなのに広島だけ「広島焼き」や「広島風お好み焼き」と呼ばれるのは嫌な気持ちになるそうです。

 

原爆を連想するから嫌

広島のお好み焼きは、戦後に現在のお好み焼きに進化しました。

原爆投下され多くの犠牲者を出し、多くの被害を受けましたが、人々は必死に生きました。

広島には「みっちゃん」「ふみちゃん」と、女性のあだ名のような店名のお好み焼き屋が多いです。

これは、戦争で寡婦(かふ・夫と死別、離別後、再婚せずにいる女性)となってしまった女性が、女手一つで生きていくために出したお店が多いからだそうです。

このような歴史的背景がある中で、「広島焼き」という言い方は「広島を焼いた=原爆」を連想するので嫌だという意見もあります。

 

広島焼きという食べ物は存在しない

広島の人にとって「お好み焼き」は重ねて焼くものです。

それ以外の呼び名は存在しないので「広島焼き」とう言葉に違和感があるようです。

 

正式名称は広島風お好み焼き?

広島のお好み焼きの正式名称は「お好み焼き」です。

「広島風お好み焼き」が正式名称だという人もいますが、これは「大阪のお好み焼き」と区別するための呼び方であり、正式名称ではありません。

ただし、全国的には広島のお好み焼きは「広島風お好み焼き」または「広島焼き」と呼びます。

広島では、「広島焼き」と呼ばれるのは嫌だけれど、「広島風お好み焼き」「広島のお好み焼き」は他の地域との区別のための呼び方なので問題ないそうです。

 

ちなみに、大阪のお好み焼は全国的には地名が入らず、「お好み焼き」と呼びます。

ただ、お好み焼きは全国にある食べ物なので「関西風お好み焼き」または「大阪風お好み焼き」というふうに区別する呼び方もあります。

 

他の地域の人や観光客にわかりやすくするために「広島風お好み焼き」「関西風・大阪風お好み焼き」と呼んでいるのです。

「風」を付けずに「広島のお好み焼き」「関西・大阪のお好み焼き」とも言います。

 

また、最初に説明しましたが、広島のお好み焼きは作業工程が多く、作るのが難しいです。

自分で作るなら大阪のお好み焼きのほうが作りやすいですから、多くの人が「お好み焼き」といえば大阪のお好み焼きをイメージするようです。

大阪のお好み焼きを家庭で作るのはそれほど難しくありませんが、広島のお好み焼きは自分で作るのが難しいのでお店で食べるという人も多いようですね。

便宜上「広島風お好み焼き」「関西風・大阪風お好み焼き」と呼んでいますが、どちらも正式名称は「お好み焼き」です。

本場で食べるお好み焼きはどちらも美味しいので、観光などで訪れた際にはぜひ召し上がってくださいね!

 

関連:お好み焼き「大阪」「広島」 の違いとは?発祥はどちら?人気はどっち?歴史とは?

関連:5月7日はコナモンの日!2025年東京・大阪のイベント情報!

 

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