5月 食文化

日本のアイスクリーム歴史とは?日本初のアイスクリームの値段にびっくり!

暑い季節はもちろんのこと、寒い季節もアイスクリームを食べたくなりますよね。

小さなお子さんからご高齢の方まで、みんなが大好きなアイスクリームの歴史とはどのようなものなのでしょうか?

今回は、日本のアイスクリームの歴史について解説します!

 

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日本のアイスクリームの歴史とは?日本初のアイスクリームの値段にびっくり!

日本人が初めてアイスクリームを食べたのは、江戸時代(1603年~1868年)末期のことです。

1860年に日米修好通商条約のために江戸幕府の使節団が派遣されました。

そのとき、訪問先のアメリカのホワイトハウスで、歓迎会で出されたアイスクリームの味に大変感銘を受けたという記録があるそうです。

その後、使節団メンバーのひとりだった町田房蔵(ますだふさぞう)が明治2年(1869年)に、神奈川県横浜市の馬車道通りに日本で最初のアイスクリームのお店「氷水屋(こおりみずや)」を開店しました。

氷水屋では、すでに日本人に馴染みのあった氷水(氷を細かく砕き、砂糖水や蜜をかけた菓子)と一緒に、「あいすくりん」と名付けたアイスクリームを販売しました。

「あいすくりん」の原料は、牛乳、卵黄、砂糖と、アイスクリームの基本的な材料でしたが、高い価格設定のため富裕層や外国人にしか買うことができず、お店は大赤字だったそうです。

値段は当時の通貨で「2分(にぶ)」で、現在の約8000円に相当します。

2分は、当時の大工さんの日当2日分、女工さんの給料10日分に当たり、一般庶民が食べるには高すぎました。

 

現在のように冷蔵庫があるわけではありませんし、製氷技術も確立されておらず、氷を入手するには、横浜から遠く離れた北海道の函館で切り出した氷を輸送しなければならなかったため、高い値段設定になったようです。

明治8年(1875年)に、東京の「開新堂」「風月堂」「函館館」がアイスクリームの販売を始めました。

明治35年(1902年)に東京銀座に「資生堂パーラー」がオープンしました。

「資生堂パーラー」は、当時ドラッグストアをしていた「資生堂薬局(現在の資生堂)」の中に作られ、アイスクリームとアイスクリームソーダの販売を始め人気を集めます。

アイスクリームソーダとは、メロンソーダなどソーダ水の上にアイスクリームを浮かべたもので、「クリームソーダ」とも呼ばれています。

この頃もまだアイスクリームは庶民には買うことが難しい、大変高価な食べ物でした。

大正時代(1912年~1926年)になると、ホテルやレストラン、喫茶店などで提供されはじめ、大正時代中期ごろにはアイスクリームの工業化が始まります。

大正時代後期ごろにはアイスクリームの大量生産が可能となり、金額も抑えることができるようになり、一般庶民の間にも少しずつ広がります。

昭和10年(1935年)に雪印乳業がカップ入りアイスクリームの製造を開始し、カップ入りアイスクリームの先駆け的存在となりました。

戦時中は牛乳が不足したためアイスクリームの製造が中止され、牛乳を使わずに作ることが出来るアイスキャンディが販売されていました。

戦後、昭和28年(1953年)に雪印乳業が紙カップを使用したカップアイスの生産を始めました。

昭和30年代にコーンアイスやアイスクリームバーが登場します。

アイスクリームバーの価格は10円で、棒がクジになっており、当たりが出たらアイスクリームをもう一本もらえるということで、子どもたちの間で大人気だったそうです。

この頃の日本は高度経済成長期に入っており、冷凍庫付きの家庭用冷蔵庫が各家庭に普及しており、アイスクリームは広く浸透していきました。

 

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アイスクリームの日とは?2023年はいつ?

2023年のアイスクリームの日は5月9日(火)です。

 

昭和39年(1964年)、日本アイスクリーム協会が5月9日を「アイスクリームの日」に制定し、都内の施設や病院などにアイスクリームを寄贈したり、ヒルトンホテルでアイスクリームの祭典を開催しました。

5月9日は、日本で初めてアイスクリームを販売した、町田房蔵の「氷水屋」の開業日にちなんでいます。

 

現在は、毎年5月9日にアイスクリームをPRするイベントを開催しています。

 

アイスクリームの日のイベント情報

※下記は2022年の情報です。2023年はわかり次第更新いたします。

 

あいぱく アイスクリーム万博

「日本アイスマニア協会」がプロデュースする国内最大規模のアイスクリームイベントです。

全国各地、12,000名以上の会員が所属する日本アイスマニア協会が厳選した”究極の最新トレンド極うまアイス”が一堂に集結するアイス好きのためのイベントです!

 
■東京都

日時:
2022年4月29日(金)~5月8日(日)
11時~18時

場所:
東京都武蔵野市
コピス吉祥寺A館3階GREENING広場

 
■沖縄

日時:
2022年4月26日(火)~5月9日(月)
10時~20時

場所:
沖縄県那覇市
リウボウ6階イベントスペース

 

外部リンク:あいぱく/アイスクリーム万博

 

アイスクリームフェスタ2022

「アイスクリームの日」のイベントとして「アイスクリームフェスタ2022」が開催され、全国5都市でアイスクリームの無料サンプリングがあります。

 

※開催場所によって日程が異なりますのでご注意ください。

 
■愛知県

日時:
5月7日(土)11時~

場所:
愛知県名古屋市
名古屋駅JRゲートタワー1Fイベントスペース

 
■北海道

日時:
5月9日(月)16時~

場所:
北海道札幌市
地下歩行空間北3条交差点広場

 
■福岡県

日時:
5月7日(土)11時~

場所:
福岡県福岡市
三越ライオン広場

 
■東京都

日時:
5月9日(月)13時~

場所:
東京都渋谷区
新宿高島屋1階JR口特設会場

 
■大阪府

日時:
5月9日(月)14時~

場所:
大阪府吹田市
ららぽーとエキスポシティ光の広場

 

外部リンク:日本アイスクリーム協会 アイスクリームフェスタ2022

 

 


 

 

アイスクリームは明治時代になってからの食べ物だったのですね!

ところで、みなさんはアイスクリームの消費量日本一はどこの地域だと思いますか?

「沖縄は暑いから、たくさん食べるんじゃない?」という声が聞こえてきそうですが、実は、沖縄県は最下位で、日本一アイスクリームを消費する地域は、石川県金沢市なんです!

一般的に、アイスクリームは気温が22~23度の時によく売れ、30度を超えるとアイスクリームよりもカキ氷などが売れるようになるといわれているんです。

あまり気温が高くなりすぎると、甘さが残るアイスクリームよりも、さっぱりと食べられるカキ氷のほうが恋しくなるものなんですね。

 

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