漢字の中には読めそうで読めなかったり、何と読んでいいのか想像もできない漢字が結構あるものです。
画数が多くて読めない漢字が多いように思うのですが、画数は少ないのに読めない漢字も案外多いようですよ。
今回はそんな読み方が難しい漢字とその意味を100個紹介します!
難読漢字の読み方と意味一覧
まずは漢字だけを見て考えてみましょう!
その後、少しスペースを空けて読み方を書いています。
五十音順に紹介していきますのでヒントにしてくださいね!
【あ行】
■扁桃
読み方:アーモンド
「扁(へん)」という字には「ぺちゃんこ、薄くて平たい」という意味があります。
「扁桃(へんとう)」は和名で、「平たい桃」という意味があり、アーモンドと桃の実の形が似ているからだといわれています。
■石蓴
読み方:あおさ
緑藻類アオサ目アオサ属の海藻の総称で、海岸の岩や石、他の海藻に着生します。
■齷齪
読み方:あくせく
細かいことを気にして落ち着かない、気持ちがせかせかする様子。
■木通
読み方:あけび
アケビ科の蔓(つる)性落葉低木で、実を食べることができます。
蔓の部分は利尿作用があり漢方薬に用いられ、「小水が通じる蔓の木」ということで「木通」の漢字が当てられたそうです。
■浅蜊
読み方:あさり
二枚貝の一種で、海の浅いところに生息しています。
「蜊」の一文字だけで「あさり」と読むこともあります。
■海驢
読み方:アシカ
「驢」という漢字は「ロバ」を意味しています。
アシカは海洋生物で、姿がロバに似ていたことから「海驢」の漢字が当てられたといわれています。
■紫陽花
読み方:アジサイ
平安時代の歌人がアジサイの花を見て「紫陽花」と漢字を当てて歌を詠んだことから広まったそうです。
■竜髭菜
読み方:アスパラガス
アスパラガスの葉っぱが、龍の髭に似ていることから「竜髭菜」の漢字が当てられたそうです。
■信天翁
読み方:アホウドリ
アホウドリ科の鳥で、見た目が翁(おきな・おじいちゃんという意味)に似ていることや、他の鳥が獲った魚が空(天)から落ちてくるのを信じて待っている様子から「信天翁」の漢字が当てられたそうです。
■雨虎
読み方:あめふらし
アメフラシ科の軟体動物で、「雨降」とも書きます。
■霰
読み方:あられ
雲から降る直径5mm未満の氷の粒のことで、5mm以上になると「雹(ひょう)」と呼びます。
■鮟鱇
読み方:あんこう
魚のあんこうの漢字は、その音から「安(あん)」「康(こう)」という字が当てられ、魚へんをつけて「鮟鱇」になったそうです。
■無花果
読み方:いちじく
私たちが食べている部分は、花の部分です。
一見、花には見えないので、花を咲かせずに実をつける果物ということで「無花果」の漢字が当てられたそうです。
■鼾
読み方:いびき
「鼾」は「鼻」と「干」という漢字から成っており、「鼻から出る干声(かんせい・大きな音の事)」という意味があります。
■嗽
読み方:うがい
口に水や薬を含んで洗浄し、吐き出すことを「嗽」といいますが、これは「鵜飼(うかい)」が語源となっているそうです。
「鵜飼」は、鵜という鳥に水中で魚を飲み込ませた後、水上に引き上げて魚を吐き出させます。
■鶉
読み方:うずら
キジ目キジ科の鳥です。
「享」という字には「ずんぐりしている」という意味があり、旁(つくり)に鳥を付けて「鶉」という漢字になったそうです。
■独活
読み方:うど
ウコギ科タラノキ属の多年草で匂いが強く、山菜として好まれています。
風もないのに動いているように見えることから「独(ひとりで)活(活動する)」という漢字が当てられたそうです。
■饂飩
読み方:うどん
うどんの原型はあん入りの団子で「混飩(こんとん)」と呼ばれていました。
熱く煮て食べることから「温飩(うんどん)」となり、さらに転じて「饂飩」になったといわれています。
■豌豆
読み方:えんどう
「宛」という字には「曲がる」や「まるい」という意味があり、蔓(つる)が曲がりくねった様子が由来しているそうです。
■陸蓮根
読み方:オクラ
オクラは英語の「okra=オークラ」が由来ですが、明治時代に日本に入ってきた際に陸蓮根(おかれんこん)という漢字が当てられたようです。
okraの発音から「おーかれ(んこん)」となったという説があり、オクラではなく陸蓮根と呼ばれていた時期もあったそうですよ。
■鴛鴦
読み方:オシドリ
鴛(えん)はオスのオシドリ、鴦(おう)はメスのオシドリのことをいい、番(つがい)になると離れないことから、2文字で「鴛鴦(オシドリ)」と呼ぶそうです。
■馬大頭
読み方:オニヤンマ
オニヤンマは体長10㎝ほどあり、日本最大のトンボとして知られています。
「鬼蜻蜓」とも書きます。
■御御御付
読み方:おみおつけ
お吸い物や、お味噌汁のことです。
食事の汁もののことを「つけ」と言いましたが、室町時代の女房言葉(宮中に仕える女性が使う言葉)では「御(お)」を加えて丁寧に「御つけ」と呼びました。
更に丁寧に「御御(おみ)」を付け加えて「御御御付」になったという説があります。
【か行】
■嬶天下
読み方:かかあでんか
妻の威厳や権力が、夫を上回っている家庭のことをいいます。
嬶(かかあ)は、妻や女性の親しみを込めた呼び方ですが、ぞんざいに呼ぶ場合に用いることもあります。
■案山子
読み方:かかし
かかしは、田んぼや畑に設置して、鳥や獣を追い払うための人形です。
かかしの語源は「嗅がし(かがし)」といわれており、獣肉や魚を焼き、串に刺して田畑に立て、そのにおいで鳥や獣を追い払ったことがかかしの由来といわれています。
漢字の案山子はもともと中国の僧侶が用いた言葉で「案山」は山の中でも平らな場所を表し、「子」は人形を表しており、中国の宋の時代の禅書である景得伝灯録の「僧曰、不会、師曰、面前案山子、也不会」から案山子という字が当てられたといわれています。
ちなみに現代の中国語でかかしは「稻草人」と書くそうですよ。
■姦しい
読み方:かしましい
騒がしいこと、やかましいことを意味します。
女は一人なら静かだが、三人集まっておしゃべりに夢中になるととても騒がしいということで「女」が3人集まって「姦しい」という言葉が作られたという説があります。
■鯑
読み方:かずのこ
ニシンの卵のことで「数の子」と書くのが一般的です。
「希」という字には「細かい」という意味があり、ニシンの小さな卵が集まっていることから、魚へんを付けて「鯑」になったという説があります。
■蝸牛
読み方:かたつむり
「咼」という漢字は「渦(うず)」のことで、牛のような触角を持っていることから「渦のような殻を背負った牛のような虫」という意味があるそうです。
ちなみにかたつむりの「かた」は螺旋状の殻が笠に似ににていることから「笠」が語源といわれており、つむりは、「つぶり」や「つぶろ」同様、貝のことを指しているそうです。
また、かたつむりのことを「でんでんむし」といいますがこれは出出虫(ででむし)が変化した言葉だと言われおり、「角よ出よ出よ」と子どもたちがはやし立てたからことから来ているという説があります。
■金糸雀
読み方:カナリア
アトリ科に分類される小鳥のことで「きんしじゃく」と読むこともあります。
中国語が由来していて、美しい金色の羽を表しているそうです。
■蟷螂
読み方:カマキリ
カマキリは、自分より大きな相手にも斧のような前足を振り上げて向かっていくことから、「蟷螂の斧(とうろうのおの・自分の立場もわきまえずに強いものに立ち向かうこと)」という中国の故事にもなっています。
■孅い
読み方:かよわい
弱弱しい様子、ほっそりして美しい様子という意味です。
■花椰菜
読み方:カリフラワー
ヨーロッパ原産のアブラナ科の野菜です。
「花椰菜(はなやさい)」とも読み、キャベツ類の花を表しているそうです。
ちなみにブロッコリーは「芽花椰菜(めはなやさい)」「緑花椰菜(みどりはなやさい)」と書くそうです。
■更格廬
読み方:カンガルー
有袋類双前歯目の哺乳類で、「カンガルー」という音にそのまま漢字を当てはめたそうです。
他に「袋鼠(袋を持つねずみという意味)」や「長尾驢(長いしっぽという意味)」と書くこともあります。
■侃々諤々
読み方:かんかんがくがく
正しいと思うことを堂々と主張する様子、さかんに議論する様子という意味です。
■樵
読み方:きこり
森林の樹木を斧などで伐採したり、それを生業としている人のことです。
■啄木鳥
読み方:きつつき
「啄」は「ついばむ」「くちばしでつつく」という意味があり、「木をつつく鳥」ということで「啄木鳥」です。
ちなみに、石川啄木(いしかわたくぼく)が、啄木という名前をペンネームにしたのは故郷の盛岡には、きつつきが多く、少年の頃に療養していた際、外から聞こえてくるきつつきが木を叩く音に慰められたからだといわれています。
■螽斯
読み方:キリギリス
古くはコオロギのことを指していたそうです。
キリギリスはほかに「螽蟖」「蟋蟀」と書くこともあります。
■胡桃
読み方:クルミ
クルミ科クルミ属の落葉高木の総称で、その種子を加工したナッツのことを指します。
■子守熊
読み方:コアラ
初めてコアラを見たヨーロッパ人が熊の一種と思ったことから英語圏では「koala bear」と呼ばれるようになり、コアラは有袋類で赤ちゃんをお腹にある袋の中で育てる様子から「子守をする熊」ということで「子守熊」になったという説があります。
■鸛
読み方:コウノトリ
「鸛」は中国語で、「雚(かん)の鳥」ということで「カンノトリ」と読みましたが、音が変化して「コウノトリ」となったそうです。
■甲板
読み方:かんぱん
船のデッキ、船の上部の平らな部分のことです。
一般的に「かんぱん」と読みますが、造船や船乗りなど、船に関する人たちは「こうはん」と読むそうです。
■蜚蠊
読み方:ゴキブリ
「蜚」は「飛ぶ」という意味があり、「蠊」という文字でゴキブリを表すといわれています。
■杮
読み方:こけら
果物の「柿(かき)」と似ていますが違います。
果物の「柿」は「市=なべぶた+巾」で分かれていますが、杮(こけら)は分かれず突き抜けています。
杮とは木材を切ったり、削ったりしたときに残る木片や木屑のことです。
建築工事の最後に屋根などに残った杮を払い落すことから「杮落し(こけらおとし)」という言葉が生まれたそうです。
杮落しとは新築、または改築した劇場や映画館などで行われる、初めての興行のことをいいます。
■兀兀
読み方:こつこつ
地道に働く様子、休まず目立たない努力を続けている様子。
■牛蒡
読み方:ごぼう
「蒡」は、ごぼうに似た草の名前に使われていた漢字で、ごぼうはその草よりも大きいことから「牛」という字が加えられ「牛蒡」になったそうです。
■独楽
読み方:こま
ひとりで楽しむ遊びということで「独楽」の字が当てられたという説があります。
■混凝土
読み方:コンクリート
水、砂利、砂などをセメントで凝固させたもので、建築や土木で用いられます。
【さ行】
■賽子
読み方:さいころ
「さいころ」という音にそのまま漢字を当てはめたそうです。
■栄螺
読み方:サザエ
「螺(にな)」は巻貝を意味し、サザエの表面が栄えているように見えることから「栄」の字を組み合わせたそうです。
■仙人掌
読み方:サボテン
前漢の7代皇帝の武帝が仙人の巨像が建造したのですが、その像は大きな皿を乗せた手を空中にかざした姿をしており、「仙人掌(せんにんしょう)」と呼ばれていました。
武帝は不老不死を求め、その皿の上にたまった露に仙薬といわれた「玉の屑」を混ぜて飲んでいたそうです。
その像の空中に手をかざした形がうちわのようなサボテンに似ていることから「仙人掌」と書いてサボテンを意味するようになったと言われています。
中国では、ウチワサボテンを「仙人掌」、球のような丸いサボテンを「仙人球(せんにんきゅう)」と書くそうです。
また、サボテンという読み方の由来ですが、シャボン(石鹸)が由来と言われています。
江戸時代に油汚れを落とすためにサボテンが使われたそうなのですが、石鹸のように汚れがよく落ちることからシャボンと呼ばれ、それがサボテンに変化したと言われています。
貝原益軒の大和本草にも「誠に草中の異物なり。油の汚れをよくとる」との記述があるそうです。
■屡々
読み方:しばしば
同じことが何度も重なる様子、しょっちゅう、度々。
■蝦蛄
読み方:シャコ
螻蛄(オケラ)に似た蝦(エビ)なので「蝦蛄」という漢字が当てられた説があります。
■軍鶏
読み方:シャモ
闘鶏(とうけい・鶏と鶏を戦わせること)用の鶏なので「軍鶏」という漢字が当てられたそうです。
■十姉妹
読み方:ジュウシマツ
性格が大人しく、仲間同士で喧嘩することもなく、オス同士でも姉妹のように仲が良いことから「十姉妹」という漢字が当てられたそうです。
■獅子女
読み方:スフィンクス
夏目漱石(大正時代の小説家)が「スフィンクス」を「体が獅子で顔が女性だから」と「獅子女」と訳したそうです。
■鯣
読み方:スルメ
「易」には「変わる」という意味があり、イカがスルメに変わることから、魚へんに「易」の字を当てて「鯣」と書くようになったそうです。
■背黄青鸚哥
読み方:セキセイインコ
日本に最初に来たセキセイインコの背中が、黄色と青色だったことが由来し「セキセイインコ」と名付けられたそうです。
「鸚哥」は中国語が由来し、「イングー」と発音するものが訛って「インコ」となったといわれています。
■薇
読み方:ぜんまい
ゼンマイ科の山菜で、くるくると渦を巻いている様子が銭(お金のこと)に見えることから「銭巻き」と呼ばれていたのが訛って「ぜんまい」となったという説や、シダ植物の「薇(ぜんまい)」の若葉に似ているからという説などがあります。
■雀斑
読み方:そばかす
そばかすの斑点が、雀(すずめ)の羽にある模様に似ていることから「雀斑」という漢字が当てられたそうです。
そばかすという読み方は、そばかすの斑点がそばの実を粉にしたあとのそば殻に似ていることから来ているそうです。
【た行】
■
読み方:たいと
最も複雑な漢字といわれ、総画数が84画あります。
日本人の苗字とされ、「だいと」や「おとど」と読むこともあります。
■屯
読み方:たむろ
人々が寄り集まっているという意味があり、寄り集まることを「たむろする」と言います。
■達磨
読み方:だるま
禅宗の開祖の菩薩達磨が座禅を組んでいる姿を現したもので、玩具や縁起物として広く知られています。
サンスクリット語「Bodhi-dharma」の音を漢字にしたものが「菩提達磨」です。
■魑魅魍魎
読み方:ちみもうりょう
さまざまな妖怪や化け物のことで、「魑魅」は山の妖怪、「魍魎」は川の妖怪を表しています。
■丁髷
読み方:ちょんまげ
江戸時代の成人男性の髪型です。
■躑躅
読み方:つつじ
「躑躅」は「てきちょく」とも読み、行っては止まる、躊躇するという意味があり、見る人の足を引き留めるほどの美しい花を咲かせることから、「躑躅」という漢字が当てられたそうです。
■美人局
読み方:つつもたせ
「美人局」は男女が共謀し、女がほかの男性を誘惑し、それをネタに金品をゆすり取ることです。
もともとの由来は中国語の「美人局」という言葉ですが、それに日本語の「筒持たせ」という読み方を当てたものです。
「筒持たせ」はサイコロ博打の際に使われていた言葉で、細工した筒を使ってイカサマすることいいましたが、それが転じて人を騙す意味にも使われるようになり、「美人局」という漢字に当てられたといわれています。
■玉蜀黍
読み方:とうもろこし
とうもろこしは16世紀にポルトガル人から日本に伝えられました。
それ以前に中国から伝えられた「モロコシ」という植物と似ていたことから「唐(舶来という意味)のモロコシ」ということで「とうもろこし」になりました。
しかし「モロコシ」は「唐黍」という漢字が用いられており、「唐唐黍(とうもろこし)」となってしまいます。
そこで、モロコシの別の漢字「蜀黍」に「玉」の字をあてて「玉蜀黍」としたそうです。
「玉」は、「玉黍(たまきび・黄金色の実が美しく並んでいることが由来)」からきています。
■心太
読み方:ところてん
なぜ心太と書いてところてんと読むようになったのかその由来はよくわかっていません。
ところてんの材料であるテングサは中国から伝わりましたが、その俗称が「心太(こころふと)」だったそうです。
そして、こころふと→こころたい→こころてい→こころてん→ところてん、と変化したといわれています。
「天突き」という専用の器具で押し出しながら麺状にした形が一般的です。
心太が押し出されて麺状になる様子から「自然に後ろから押されて前のものが進んでいくこと」「自分の意思とは関係なく前に進む様子」を「心太式(ところてんしき)」といいます。
「心太式に進級していく」や「心太式に出世していく」のように使います。
【な行】
■嬲る
読み方:なぶる
弱い立場の人をもてあそんだり、面白半分に苦しめたりすることです。
■海鼠
読み方:なまこ
姿が鼠(ねずみ)に似ている、夜になると鼠のように這いまわることから「海にいる鼠」という漢字になったそうです。
■蛞蝓
読み方:なめくじ
「蛞」は舌で舐めるように這う様子を表し、「蝓」は中国語でカタツムリを表すそうです。
■泥濘
読み方:ぬかるみ
雪や雨などでどろどろになっている様子のことで、「濘」という1文字で「ぬかるみ」と読むこともあります。
■塒
読み方:ねぐら
土で出来た鳥の巣、野性生物が住むところという意味があります。
■合歓木
読み方:ねむのき
「ごうかんぼく」とも読み、「合歓」は男女が共に眠る、喜びを共にすることを意味します。
葉っぱがぴったりとくっついているように見えることから、男女がくっついている様子に似ているので「合歓木」という漢字になったそうです。
■野点
読み方:のだて
屋外(野)でお茶を点てる(たてる)ことをいいます。
【は行】
■黴菌
読み方:ばいきん
人体に有害な細菌など微生物の俗称です。
■甘蕉
読み方:バナナ
「芭蕉(ばしょう)の木」に成る甘い実ということで「甘蕉」となったそうです。
但し、芭蕉の木とバナナの木は、両方ともバショウ科バショウ属に分類される大型多年草ですが、芭蕉の木に成る実はバナナと違い、食用に向きません。
■万寿果
読み方:パパイヤ
南国フルーツのパパイヤは、中国語がそのまま日本に伝わり、他に「蕃瓜樹」と書くこともあります。
■熊猫
読み方:パンダ
中国語がそのまま日本に伝わっています。
■犇めく
読み方:ひしめく
大勢の人が一カ所に隙間なく集まっている様子。
■海星
読み方:ヒトデ
人の手のような形をしているので「ヒトデ」という名前ですが、「人手」と書くと誤解を生じやすいので、星の形をしている海の生物ということで「海星」という漢字が当てられたそうです。
■雛罌粟
読み方:ひなげし
ヨーロッパ原産のケシ科の一年草です。
「雛」は「小さい、かわいい」という意味があり、「小さくかわいい花を咲かせるケシ」ということで「雛罌粟」の漢字が当てられたそうです。
■孑孑
読み方:ぼうふら
ぼうふらは蚊の幼虫で淀(よど)んだ水中に生息しています。
ぼうふらは短い棒状の生き物でくねくね体を振って浮いたり沈んだりするので、棒振虫(ぼうふりむし)と呼ばれていましたが、ぼうすりむしのむしが省略され、「ぼうふり」となり、転じて「ぼうふら」と呼ばれるようなったと言われています。
「孑孑」という漢字には孤立した、ちっぽけななどの意味があり、小さな蚊の幼虫が泳いでいる様子を表しているそうです。
■菠薐草
読み方:ほうれんそう
ほうれんそうは、ペルシャから中国へ伝わりました。
中国ではペルシャのことを「菠薐(ほりん)」と呼んでいたので、ペルシャから伝わった野菜ということで「菠薐草」となり、日本にもそのまま伝わったそうです。
■酸漿
読み方:ほおずき
ナス科ホオズキ属の多年草です。
酸漿は漢方薬などに使われ、中国からそのまま伝わってきたそうです。
他に「鬼灯(ほおずき)」と書くこともあり、こちらは、鬼が持つ提灯を連想しているそうです。
■黒子
読み方:ほくろ
ほくろは、母親の胎内でついたカスと考えられていた時代があり、「母糞(ははくそ)」と呼ばれていたそうです。
「母糞」が「母黒(ははくろ)」に転じ、「ははくろ」→「はわくろ」→「はうくろ」→「ほーくろ」→「ほくろ」と変化しといわれています。
そして、中国語でほくろを表す「黒子」という漢字が当てられたそうです。
【ま行】
■檬果
読み方:マンゴー
マンゴーはほかに「芒果」と書いたり、「菴羅(あんら)」や「菴摩羅(あんまら)」と書くこともあります。
■翻車魚
読み方:マンボウ
中国語の表記がそのまま日本に伝わったようです。
■木乃伊
読み方:ミイラ
木乃伊という漢字は中国語で、発音はポルトガル語の「ミルラ」から訛ったものといわれています。
ミルラとは北アフリカ原産の樹木からとったゴム樹脂のことで、ミイラ作りに使われていたそうです。
■鳩尾
読み方:みぞおち
鳩の尾に、形が似ていることからこの漢字が当てられたそうです。
■霙
読み方:みぞれ
雨と雪が混じって降ってくるものです。
「雨」と「英」から成っていて、「英」には「花」という意味があり、みぞれは花のように降ることから「霙」という漢字になったそうです。
■土竜
読み方:もぐら
もぐらが掘った土の穴が、竜のように見えることから「土竜」という漢字が当てられたそうです。
■百舌鳥
読み方:もず
とても多くの鳴きまねができることから「百の舌を持つ鳥」という意味で「百舌鳥」という漢字が当てられたそうです。
■靄
読み方:もや
視程が1㎞未満のものを「霧(きり)」、1㎞以上10㎞未満を「靄」といいます。
【や行】【ら行】【わ行】
■湯湯婆
読み方:ゆたんぽ
ゆたんぽは、容器に湯を入れて暖を取る道具です。
中国には「湯婆(たんぽ)」というものがあり、「婆」は妻や母のことで、妻や母のかわりに暖を取るものという意味があります。
日本に伝わった時「たんぽ」だけでは何のことかわからないので「湯(ゆ)」という字を加えて「湯湯婆」になったそうです。
■磊磊落落
読み方:らいらいらくらく
心が大きく、些細なことにはこだわらない様子。
■駱駝
読み方:ラクダ
中国語がそのまま日本に伝わったようです。
■萵苣
読み方:レタス
「ちしゃ」「ちさ」とも読み、中国からそのまま日本に伝わったようです。
■轆轤
読み方:ろくろ
木工や陶芸に用いる回転する道具のことです。
■公魚
読み方:わかさぎ
江戸時代に、将軍家にわかさぎを献上したことから「公儀御用達」という意味で「公魚」という漢字が当てられたそうです。
読める漢字、読めない漢字はいくつありましたか?
普段、なにげなく使っている言葉も、漢字にすると「こんなの読めない!」と思うようなものがありますよね。
公魚や黒子のように漢字は簡単なのに読むのが難しい漢字もありますし、魑魅魍魎や雛罌粟のように書くのも読むのも難しい漢字もあります。
少しずつ覚えていって、読めない漢字が読めるようになると嬉しいですよね!
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コメント
コメント一覧 (12件)
とても分かりやすい解説が良いと思いました。
コメントありがとうございます!
ほとんど知っていました。とてもわかりやすいです。
また見ます!
コメントありがとうございます!
これは難読じゃありません。簡単すぎます。
じゃあこれは読めますか?
膃肭臍
簡単すぎて申し訳ございません!
「オットセイ」読めませんでした。
別の記事を書く際に掲載させていただきます。
コメントありがとうござました!
ありがとうございました。ここまでよく調べ89歳で見ました。参考になりました。
お役に立てて嬉しく思います。
コメントありがとうございました!
漢字好きがきっかけで辞典からワープロへ、そしてパソコン、スマートフォンを使うようになった者からすると難読漢字や難読熟語は存在しません!!
辞典や漢字を変換する道具を遊びに使う者が愚かなだけだと思っております!!
コメントありがとうございます!
ほとんど分かりませんでした、、、
でもわかりやすい解説で、納得と思いました!
コメントありがとうございました!
とても嬉しかったです。