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「奈落の底に落ちる」の「奈落」意味とは?

      2019/07/24

「友人に裏切られて奈落の底へ落とされた気分だ」とか、「受験に失敗して奈落の底に落とされた」のように、良くない状況に陥った時に「奈落の底へ落ちる」と表現を使いますが「奈落」とは何のことなのでしょうか?

「良くない場所」「怖い場所」「行きたくない場所」などを想像してしまいますが、どこか特定の場所を意味しているのでしょうか?

今回は「奈落」について調べてみました。

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「奈落の底へ落とされる」意味とは?

「奈落の底」にはどん底、物事の果て、地獄の底などの意味があります。

「奈落の底へ落とされる」や「奈落の底へ突き落される」は、抜け出すことができない、どうにもできない状態、どん底へ落とされて呆然としている様子や、徹底的に打ちのめされている様子を表します。

「奈落の底からはいあがる」と用いる場合は、どん底からはいあがる様子や、打ちのめされたあとに立ち上がる様子を表します。

 

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「奈落」とは?

「奈落」とは、仏教用語です。

サンスクリット語の「ナラカ」に漢字をあてたもので、「地獄」という意味があります。

 

「地獄」は、生前の行いが悪い者の罪を償わせるための場所です。

地獄は幾重にも積み重なっていると考えられており、罪が重いほど下の方へ落ちて行きます。

一番下にある地獄は「阿鼻地獄(あびじごく)」または「無間地獄(むげんじごく)」と呼ばれ、ここに行くことが決まった人は、2000年かけて真っ逆さまに落ち続け、落ち切ったあとには永遠とも思えるほど長い期間、厳しい責め苦を受け続けるそうです。

このことをたとえて「奈落の底」と言います。

 

また、劇場などの舞台にある地下室を「奈落」と呼びます。

江戸時代(1603年~1868年)ごろの劇場では、照明器具が現在のように発達していなかったため、暗くてじめじめしており、その様子が地獄を連想したので「奈落」と呼ばれるようになったそうです。

奈落には舞台装置が置かれていたり、せり出し(地下から舞台上へ役者などを押し出すこと)などの装置があります。

劇場によっては舞台の下のみならず観客席の下にまで奈落が広がっているところもあるそうです。

現在は「奈落」と言われるようになった江戸時代とは違い、設備が整って湿度の調整ができるのでじめじめしておらず、照明器具のおかげで明るくなり、地獄を連想することはないようです。

 


 

「奈落」とは、地獄のことだったのですね。

地獄の中でも最も深い場所にあり、2000年も落ち続けるとは想像するだけでも辛いです。

しかも、落ちた後にも永遠とも思えるほどの期間を責め苦が待っているのですから、絶対に行きたくない場所ですよね。

そんな恐ろしい地獄に落とされることに比べれば、「奈落の底に落とされる」と言いたくなるような場面でも「どうにかして一歩前へ踏み出すぞ!」と前向きに考えることができそうな気がしますよね。

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