【二十八宿一覧】二十八宿の意味とは?星座の読み方と運勢・吉凶

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二十八宿

カレンダーを見ると「大安」や「仏滅」という六曜などのほかに「二十八宿」というものが書いているものもあります。

「二十八宿」とは一体どういうものなのでしょうか?

二十八宿の意味、星座の読み方と運勢や吉凶について解説いたします。

 

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目次

二十八宿の意味とは?

読み方は「にじゅうはっしゅく」です。

 

28の星座

二十八宿とは、月が地球を西から東に一周する間に通過する28個の星座のことです。

「二十八舎(にじゅうはっしゃ)」ともいいます。

 

二十八宿の起源は、中国の周(しゅう・紀元前1046年ごろ~紀元前256年)の時代といわれ、もともとは月の位置を把握するために作られました。

月と地球

月の位置がわかれば太陽のおおよその位置もわかり、季節の移り変わりを把握することができるため、暦を作ったり、天候の変化を予測したりするために用いられたようです。後に吉凶を知るためにも利用されるようになりました。

二十八宿は飛鳥時代(592年~710年)に中国から日本に伝わり、運命や吉凶を占うために用いられていたようです。

 

一方、中国からインドへ伝わった二十八宿は、インドで吉凶を知るために「二十七宿(にじゅうしちしゅく・にじゅうななしゅく)」となりました。

二十七宿は二十八宿から派生したものなので、二十八宿の「牛宿(ぎゅうしゅく)」という星座が含まれていないだけで、他の27個の星座は同じです。

主に「宿曜占い(すくよううらない)」という占いで使われています。

宿曜占いは、「宿曜占術(すくようせんじゅつ)」や「宿曜占星術(すくようせんせいじゅつ)」とも呼ばれており、月の運行を基にし、月の満ち欠けによって運勢や吉凶を占います。

月の満ち欠け

その後、二十七宿は、唐(とう・618年~907年)の時代に中国へ逆輸入されました。

 

二十七宿やインドの経典を訳したものが中国密教の「宿曜経(すくようきょう)」という経典になりました。

そして、平安時代(794年~1185年)の初頭に弘法大師空海によって中国から日本に伝えられたのです。

空海

宿曜経が伝わった後、日本では二十七宿が主流で、陰陽師も運命や吉凶を占うために密かに使ったといわれています。

江戸時代の1685年に貞享暦(じょうきょうれき)へ改暦されたあとは、二十八宿が主流となって現在に至ります。

 

二十八宿は二十七宿や十二直(じゅうにちょく)と一緒にカレンダーの暦注(れきちゅう)に記載されることが多いです。

暦注とは「暦(こよみ・カレンダー)」に書かれた注意事項のことで、その日の運勢や吉凶などがわかります。

 

十二直の詳細は以下をご覧ください。

関連:十二直(建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉)の由来や意味、読み方とは?

 

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【二十八宿一覧】星座の読み方と運勢・吉凶

二十八宿は、東西南北の方角ごとに7宿ずつに分けられています。

そして7宿は、東西南北を守護する四神(ししん・しじん)のいずれかに属しています。

 

四神

 

東は青龍(せいりゅう)が守護していて、「東方青龍」といいます。

西は白虎(びゃっこ)が守護していて、「西方白虎」といいます。

南は朱雀(すざく)が守護していて、「南方朱雀」といいます。

北は玄武(げんぶ)が守護していて、「北方玄武」といいます。

 

そして、それぞれに7宿が属しています。

二十八宿

それでは、二十八宿の読み方や運勢・吉凶をみていきましょう!

※スマホで見る場合は、横スクロールしてください。

 

二十八宿 読み方








宿
角宿 かくしゅく
すぼし
結婚や結納、開業、新しい服を下すことなど 葬儀
亢宿 こうしゅく
あみぼし
結納や種まき、物品の購入 家を建てること
氐宿 ていしゅく
ともぼし
結婚、結納、農耕全般、酒造り、移転、開店など 衣類の着始め、水に近づくこと
房宿 ぼうしゅく
そいぼし
婚礼全般、旅行、神事、移転、開店 不倫、訴訟
心宿 しんしゅく
なかごぼし
神事、仏事、旅行、衣類の着始め、移転 婚礼全般、葬儀、出費にまつわること
尾宿 びしゅく
あしたれぼし
婚礼全般、移転、開店、旅行、建築、新しいことを始める 衣類の着始め、衣類の仕立て、葬儀
箕宿 きしゅく
みぼし
酒造、商品の仕入れ、種まき、改築、池や水路の構築 婚礼全般、葬儀、納骨








宿
斗宿 としゅく
ひきつぼし
婚礼全般、開店、不動産売買、事業開拓、造園、井戸掘り なし
牛宿 ぎゅうしゅく
いなみぼし
何事においても吉
特に11時~13時が大吉
なし
女宿 じょしゅく
うるきぼし
芸能に関わる事、稽古始め、美容院・理容院に行くこと 婚礼全般、葬儀、訴訟、衣類の着始め、新築、引越し
虚宿 きょしゅく
とみてぼし
学問始め、入学、衣類の着始め、家族団らん 婚礼全般、葬儀、祭事、建築、積極的な行動
危宿 きしゅく
うみやめぼし
壁塗り、酒造、船の普請、出張 婚礼全般、衣類の仕立て、引越し、高所作業、登山
室宿 しっしゅく
はついぼし
井戸掘り、神仏祈願、婚礼全般、狩猟 葬儀、遠出
壁宿 へきしゅく
なまめぼし
衣類の仕立て、衣類の着始め、婚礼全般、葬儀、新築改修、旅行 名づけ
西







宿
奎宿 けいしゅく
とかきぼし
婚礼全般、開店、樹木植え替え、井戸掘り、神仏祈願、衣類の仕立て 訴訟、交渉、開店
婁宿 ろうしゅく
たたらぼし
衣類の仕立て、衣類の着始め、婚礼全般、旅行、建築、造園、休息 訴訟、改革
胃宿 いしゅく
えきえぼし
開店、移転、就職 衣類の仕立て、葬儀
昴宿 ぼうしゅく
すばるぼじ
開店、神仏祈願、祝い事 衣類の仕立て、家の増改築
畢宿 ひっしゅく
あめふりぼし
あけりぼし
稽古始め、婚礼全般、神事、新築、家の増改築、不動産取得 衣類の着始め、投資、出費に関すること、口論
觜宿 ししゅく
とろきぼし
稽古始め、入学、引越し、建築土木 衣類の着始め、投資、開店、投資
参宿 さんしゅく
しんしゅく
からすきぼし
縁談、商品の仕入れ、商取引、建築全般、土木全般、婚礼全般、就職 賭け事、葬儀、引越し








宿
井宿 せいしゅく
ちちりぼし
神事、種まき、婚礼全般、建築、井戸掘り、商談、不動産売買 衣類の仕立て、葬儀、争いごと
鬼宿 きしゅく
たまおのぼし
たまほめぼし
二十八宿でもっとも吉で、婚礼以外何事にも良い日。 婚礼全般
柳宿 りゅうしゅく
ぬりこぼし
物事を断る事 婚礼全般。開店、葬儀、衣類の仕立て
星宿 せいしゅく
ほとおりぼし
乗馬始め、種まき、改築 婚礼全般、祝い事、葬儀、不倫
張宿 ちょうしゅく
ちりこぼし
種まき、婚礼全般、神仏祈願、見合い、祝宴、就職 衣類の仕立て、樹木を切る事
翼宿 よくしゅく
たすきぼし
種まき、耕作始め、樹木の植え替え、農耕全般、出張、旅行 婚礼全般、高所作業、入学試験
軫宿 しんしゅく
みつかけぼし
からすぼし
みつうけぼし
婚礼全般、地鎮祭、不動産売買、祝い事 衣類の仕立て、衣類の着始め、旅行

二十八宿がどういうものかわかりましたね。

もともとは月の運行を知り、カレンダーを作ることが目的でしたが、いつしか運命や吉凶の占いも加わり、人々の生活に馴染んでいったようです。

しかし、二十八宿も二十七宿も、科学的根拠はありません。

暦注として書かれているカレンダーもありますが、吉凶占いに従って生活することはとても難しいことですので、あまり気にせず大切な日の参考にする程度にしておくと良いかもしれませんね!

 

関連:六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の由来や意味、読み方とは?

関連:【暦注一覧】暦注(上段・中段・下段)の種類とそれぞれの意味とは?

 

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