なぜ日本の学校は生徒が掃除や給食当番をするの?意味と歴史を解説!

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日本では、学校の掃除や給食当番を生徒がしますよね。

これらは世界的にみれば珍しいことのようです。

なぜ日本の学校は生徒が掃除や給食当番をするのか、その意味と歴史を解説いたします。

 

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目次

なぜ日本の学校は生徒が掃除をするの?

海外では、掃除は職業や作業と考えられているため、専門の清掃スタッフが学校内の掃除を行っている学校が多いです。

しかし日本では掃除を教育の一環と考えているため、生徒自身が使った場所や物を自分たちで整えることで、責任感や協調性、物を大切にする心などを育む目的で生徒が掃除をします。

生徒が掃除をするようになった時期は、はっきりとわかってはいません。

明治時代(1868年~1912年)ではないかといわれていますが、義務化されていたわけではなく、学校を清潔に保つために自然と子供たちが掃除をするようになり、やがて定着したと考えられています。

掃除をするようになった理由には以下のようにいくつかの説がありますが、これらが合わさって生まれたのではないかと言われています。

 

仏教が関係しているという説

曹洞宗などの禅宗では、掃除は修行の一環とされています。

掃除や炊事、農作業などの日常の労働を「作務(さむ)」と呼び、座禅や勤行(ごんぎょう/お経を読むこと)と同じように大切な修行と位置づけています。

  • 作務・・・掃除や炊事、農作業、庭や建物の手入れなどのこと
  • 勤行・・・毎日決まった時間にお経を読んだり礼拝をすること
百丈懐海

百丈懐海

これをよく表すのが、中国の唐代の禅僧・百丈懐海(ひゃくじょうえかい)の「一日作(な)さざれば一日食(くら)わず」という言葉です。

「働かない日は食べない」という意味で、働くこと自体が修行である、という教えです。

高齢の百丈和尚を心配した弟子たちが畑仕事の道具を隠すと、和尚はその日、食事をとらなかったというエピソードが残っています。

 

剣道や茶道などが関係しているという説

剣道、茶道、華道、柔道など、「道」がつく武道や芸術では、稽古場や道具をきれいに保つことを大切にしています。

稽古の前後に掃除や道具の手入れをすることで心を磨くともいわれています。

 

寺子屋が関係しているという説

寺子屋

江戸時代(1603年~1868年)に子供たちが勉強をしていた寺子屋で掃除の習慣があり、明治時代(1868年~1912年)以降学校制度が整ってからも掃除の習慣が残り、定着したといわれています。

 

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給食当番の意味と歴史

給食当番とは、小中学校の学校給食で配膳を担当する児童生徒のことです。

学校によって異なりますが、給食配膳の流れは以下の通りです。

  • 白衣やエプロン、帽子、マスクなどを身につけて手洗いをする
  • 給食室やワゴンから、教室に給食を運び込む
  • 給食当番で分担して、クラスメイトに給食を配膳する
  • 食後は食器を集め、給食室やワゴンに運ぶ
  • 一週間ごとに当番を交代する

給食当番がいつから始まったのか定かではありません。

学校給食の普及とともに児童生徒が配膳を担当するようになったのではないかと考えられています。

なお、学校給食が始まったのは明治22年(1889年)で、貧困家庭の児童を対象に無償で昼食を提供したことが始まりといわれています。

昭和29年(1954年)には「学校給食法」が制定され、学校給食を実施する体制が法的に整えられました。

平成17年(2005年)に「食育基本法」が制定され、国全体で計画的に食育(しょくいく)を推進するようになり、平成20年(2008年)には「学校給食法」が改正され、学校給食を通して児童の食育を推進するための項目が加わりました。

食育とは、食に関する知識や適切な食習慣を身につけ、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

 

給食の歴史、海外との違いについてはこちらをご覧ください。

関連:日本の学校給食の歴史!いつから始まった?海外と日本の給食の違い

 

給食がある国や地域は日本のほかにもありますが、配膳は専門のスタッフが行うことがほとんどです。

多くの国や地域では、給食は栄養確保のための福祉制度と考えられており、教育とは切り離して考えられています。

児童生徒が配膳を行うことが定着している日本は、世界的に見ると非常に珍しいといわれています。

掃除と同じように、日本では給食当番も教育の一環と考え、責任感や協調性を育む目的があります。

また、給食当番をすることで食べ物を扱う際の衛生や食べる人への配慮を学んだり、給食を作ってくれた人への感謝の気持ちなどを育む目的もあります。

 

掃除と給食当番どちらが先に始まったの?

掃除と給食当番、「どちらが先に始まったのか」というと、掃除です。

学校の掃除は明治時代に自然と始まり、給食当番は昭和に学校給食が広まるとともに定着しました。

とはいえ、どちらもはっきりした「始まりの年」があるわけではなく、少しずつ広まっていったものです。

日本では学校の掃除や給食当番は当たり前のように行っていましたが、そうではない国もあるのですね。

掃除や配膳の仕方は家庭内でも学ぶことができますが、みんなで協力をするのは学校でしかできません。

子供のころに身につけた責任感や協調性は、大人になって社会に出たときにきっと役に立つのではないでしょうか。

 

関連:小学校に昔はあったのに今はなくなったもの!なくなった理由とは?

関連:【昭和と令和の違い】常識・価値観・生活・学校などで変わったこと

 

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