初任給をもらうと、社会人としての第一歩を無事に踏み出せたのだと自覚でき、これからもがんばろう!と気合がはいりますよね。
4月25日は「初任給の日」ですが、どのような日なのでしょうか?
また、初任給の平均の推移や、使い道をリサーチしてみました!
初任給とは?
読み方は「しょにんきゅう」です。
社会人一年目の新入社員が最初にもらう給与のことです。
中途採用や、転職の人の場合も、その会社で最初にもらう給与を「初任給」といいますが、一般的には新卒の人が対象の言葉です。
新卒とは、「新規卒業」や「新規卒業者」の略です。
大学、専門学校、短大、高校などを卒業してすぐに就職した人のことを指します。
企業によっては、卒業後3年以内は新卒として扱うこともあります。
「初任給の日」とは?
「初任給の日」とは、多くの企業が毎月25日を給料日とているため、年度初めの4月に入社した新入社員の多くが4月25日に初任給をもらうことから名づけられた記念日です。
ただし、正式な記念日として登録されておらず、制定した団体や目的など詳細は不明です。
「ファーストペイデイ」ともいいます。
初任給・手取りの平均の推移
初任給の(総支給額・手取り)の推移は以下のとおりです。
初任給の総支給額(額面)
会社から支払われる金額の合計を「総支給額(そうしきゅうがく)」または、「額面(がくめん)」といいます。
総支給額(額面)には、基本給のほか、通勤手当、残業手当、出張手当、資格手当などの各種手当で構成されています。
では、初任給の平均(総支給額)の平均はどのように推移しているのでしょうか?
昭和51年(1976年)以降の一般企業の推移を見てみましょう。
※以下の総支給額は男女の平均です。
初任給の総支給額(額面)一覧表
大学卒 高専・短大卒 高校卒 昭和
51年90,950 81,600 75,150 52 98,150 87,250 80,150 53 102,700 91,850 83,950 54 106,600 94,400 86,650 55 111,600 99,050 90,550 56 117,900 104,550 95,750 57 123,150 109,050 100,450 58 128,150 113,250 103,100 59 132,250 116,500 105,900 60 136,750 120,300 109,200 61 141,450 123,500 111,950 62 145,450 125,500 114,100 63 151,050 129,050 117,050 平成
元年158,250 135,050 121,950 2 166,400 141,750 129,500 3 175,850 150,800 137,000 4 183,500 156,650 143,050 5 186,100 160,350 146,500 6 188,450 162,150 149,650 7 189,100 161,900 149,350 8 188,400 162,750 150,300 9 190,050 164,950 151,650 10 190,900 165,300 152,200 11 192,650 166,250 152,950 12 192,150 167,600 152,350 13 193,450 167,050 153,400 14 193,650 166,900 153,150 15 196,900 166,650 152,250 16 193,900 167,450 151,650 17 193,000 167,250 151,850 18 195,300 169,000 153,500 19 195,100 169,050 154,800 20 197,950 170,100 157,150 21 198,150 173,750 156,900 22 196,900 170,900 156,950 23 201,450 173,000 155,600 24 199,150 170,700 156,850 25 197,650 172,700 155,100 26 200,050 174,450 157,750 27 201,650 175,950 159,800 28 202,950 177,450 160,350 29 205,950 179,500 161,300 30 206,350 181,650 164,450 令和
元年209,850 184,050 166,750 出典:厚生労働省の賃金基本統計調査より算出
初任給の手取り額
「手取り(てどり)」とは、「差引支給額(さしひきしきゅうがく)」ともいい、実際に受け取れる金額のことです。
先ほど紹介した額面から、所得税や住民税、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険など「天引き(てんびき)」されたものが、手取りになります。
この額面から天引きされることを「控除(こうじょ)」といいます。
「手取り」は一般的に額面のおよそ75~80%が手取りになるので、ここでは額面の8割で計算しています。
昭和51年(1976年)以降の一般企業の手取り平均の推移を見てみましょう。
※以下の手取り額は男女の平均です。
初任給の手取り額(差引支給額)一覧表
大学卒 高専・短大卒 高校卒 昭和
51年72,760 65,280 60,120 52 78,520 69,800 64,120 53 82,160 73,480 67,160 54 85,280 75,520 69,320 55 89,280 79,240 72,440 56 94,320 83,640 76,600 57 98,520 87,240 80,360 58 102,520 90,600 82,480 59 105,800 93,200 84,720 60 109,400 96,240 87,360 61 113,160 98,800 89,560 62 116,360 100,400 91,280 63 120,840 103,240 93,640 平成
元年126,600 108,040 97,560 2 133,120 113,400 103,600 3 140,680 120,640 109,600 4 146,800 125,320 114,440 5 148,880 128,280 117,200 6 150,760 129,720 119,720 7 151,280 129,520 119,480 8 150,720 130,200 120,240 9 152,040 131,960 121,320 10 152,720 132,240 121,760 11 154,120 133,000 122,360 12 153,720 134,080 121,880 13 154,760 133,640 122,720 14 154,920 133,520 122,520 15 157,520 133,320 121,800 16 155,120 133,960 121,320 17 154,400 133,800 121,480 18 156,240 135,200 122,800 19 156,080 135,240 123,840 20 158,360 136,080 125,720 21 158,520 139,000 125,520 22 157,520 136,720 125,560 23 161,160 138,400 124,480 24 159,320 136,560 125,480 25 158,120 138,160 124,080 26 160,040 139,560 126,200 27 161,320 140,760 127,840 28 162,360 141,960 128,280 29 164,760 143,600 129,040 30 165,080 145,320 131,560 令和
元年167,880 147,240 133,400 出典:厚生労働省の賃金基本統計調査より算出
推移を見てみると、30年間で倍以上の手取りとなり、年々増えていることがわかりますね。
このように、手取りは増えていますが、それ以上に物価が上昇しているので生活が苦しいという人も増えています。
初任給の使い道は?
みなさんは初任給をどのように使っているのでしょうか?
使い道をみていきましょう。
親にプレゼントをする
社会人になるまで育ててくれた親に感謝の気持ちを込めて、プレゼントをするという人が一番多いようです。
親が欲しがっているものをプレゼントしたり、おいしいお店に連れて行ったり、旅行に連れて行ったりするようですよ。
貯金する
休みの日に旅行をするため、スキルアップに使うため、欲しいものを買うためなど、さまざまな理由で貯金をする人が多いようです。
生活費にする
社会人一年目なので、まだまだ生活が安定していません。
一人暮らしをしている場合、家賃や光熱費、食費などすべて自分で支払うこととなり、初任給のすべてが生活費になってしまう人も少なくありません。
自分へのちょっとしたご褒美に使う
新社会人として慣れない環境で頑張った自分に、それほど高価なものではなくても、ご褒美としておいしいものを食べたり、欲しいものを買ったりする人が多いようです。
初任給の日は、多くの新入社員がワクワクして迎えると思います。
初任給の使い方はひとそれぞれで、無事に社会人として初任給を貰えたのは、ここまで育ててくれた親のおかげということで、親へ感謝の気持ちを込めてプレゼントをする人が一番多いようです。
自分の生活だけで精一杯の人もいると思いますが、親に感謝の言葉を伝えるだけでも、わが子の成長を喜んでくれるのではないでしょうか。
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