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芥川賞と直木賞の違いとは?どっちが格上?創設者は誰?両方受賞はあるの?

      2017/09/05

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毎年「芥川賞」「直木賞」の発表は大きなニュースになります。

どちらも文学作品に贈られる賞ですが、芸能人の中にも受賞者がいらっしゃいます。

「芥川賞」はお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん、元東京都知事の石原慎太郎さんなどが、「直木賞」は元東京都知事の青島幸男さんが受賞しており、作品を読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は「芥川賞」と「直木賞」の違いや、創設者などについて調べてみましょう。

 

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芥川賞とは?

 正式名称は「芥川龍之介賞」です。

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芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ・明治25年~昭和2年)は日本を代表する作家で、多くの作品が「純文学」といわれるものでした。

「純文学」とは、娯楽性よりも芸術性に重きを置いている小説の総称です。

このことから、芥川賞では純文学作品が選考対象となっています。


直木賞とは?

 正式名称は「直木三十五賞」です。

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直木三十五(なおきさんじゅうご・明治24年~昭和9年)は、日本を代表する小説家で、脚本家、映画監督でもありました。

主に「大衆小説」といわれる作品を残しています。

「大衆小説」とは、芸術性よりも娯楽性に重きを置いている小説の総称です。

このことから、直木賞では大衆小説作品が選考対象となっています。


芥川賞と直木賞の違いは?

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●ジャンルの違い

芥川賞は「純文学作品」、直木賞は「大衆小説作品」が選ばれます。

●作家のキャリアの違い

芥川賞は「無名あるいは新人作家」が対象となり、若手作家が受賞することが多いです。

直木賞は、創設当時は「無名もしくは新進作家の大衆文芸」が対象でしたが、時の流れとともに新人が受賞することが難しくなり、現在は中堅作家の作品が対象となっています。

●作品の長さの違い

芥川賞は短編、中編作品が対象で、直木賞は長編作品も対象になっています。

  

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どちらが格上?

 芥川賞は新人が受賞するので、中堅が対象となる直木賞のほうが格上と言われがちですが、そもそも選考基準が異なるため、どちらが格上などないともいえます。

どちらも権威ある賞であることに違いはなく、候補にあがるだけでも難しいことです。


創設者は誰?

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 昭和10年(1935年)、文藝春秋社社長の菊池寛(きくちかん)が芥川賞と直木賞を創設しました。

大正13年(1924年)に、菊池寛が文藝春秋を創刊して以来、芥川龍之介は毎号巻頭作品を掲載し、直木三十五は文壇ゴシップを寄せるなどして「文藝春秋」の発展に大きく寄与したことから、二人の作家の名前を冠した賞を創設するに至ったといわれています。

また、昭和9年(1934年)に文藝春秋社が発行していた「文藝通信」で海外の文学賞を紹介し、日本でも権威ある文学賞を設立すべきだと書かれていたものを菊池寛が読んだことも創設の動機となっているそうです。


選考会はいつ?両方受賞はあるの?

 芥川賞と直木賞の選考は、毎年同じ時期に行われます。

どちらも上半期(7月)と下半期(1月)の年2回、選考会が行われます。

このとき、両方の賞に候補として作品が選ばれても、どちらかで受賞が決まった場合、もうひとつの賞の選考から外されるそうです。

また、どちらかの賞を受賞すると、それ以降、その作家の作品はどちらの候補からも外されてしまうそうです。

そのため、芥川賞と直木賞のダブル受賞はありえないこととなっています。

そもそも対象となるジャンルが異なるため、両方候補になることは珍しいともいえますね。

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 ちなみに、両方の賞に候補として作品が選ばれたことは過去に4度あったようです。

昭和24年(1949年)第21回、中村八郎(なかむらはちろう)「桑門の街」

昭和26年(1951年)第25回、柴田錬三郎(しばたれんざぶろう)「デスマスク」

昭和32年(1957年)第37回、相見とし子(あいみとしこ)「魔法瓶」

昭和33年(1958年)第39回、北川荘平(きたがわそうへい)「水の壁」

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芥川賞と直木賞の違いがわかりましたね。

ちなみに、どちらも賞品と賞金があります。

それは、懐中時計と100万円なのだそうです。

文芸作品の最高峰として同列に扱われてきた芥川賞と直木賞は、賞品と賞金が同じなんですね。

賞金が少ないような気もしますが、受賞することによって知名度があがり、作品が多くの人に読まれることになりますし、本が売れることで印税も入ってきますね。

そしてなにより、名誉もいただけるのです。

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