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熨斗(のし)の意味とは?熨斗の種類と書き方

      2016/12/12

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お祝いや挨拶のためにお店で品物を包んでもらうと「熨斗(のし)はどうなさいますか?」と聞かれることがありますね。

どういう目的でどういう相手に贈るのかを伝えると、店員さんが適したものを選んでくれるので、自分ではあまり意味や種類を知らない・・・という方も多いと思います。

ですが、いつも店員さんが選んでくれるわけではありません。

知らずに恥をかいたり、相手に失礼にならないためにも、熨斗について調べてみましょう。

 

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熨斗の意味とは?

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祝儀袋などの右上にある飾りを「熨斗(のし)」といいます。

熨斗の紙の中に入っている、長細い黄色いものを「熨斗鮑(のしあわび)」といいます。

もともと熨斗鮑は、鮑(あわび)を熨(の)して乾燥させた保存食でした。

鮑の肉を薄く削ぎ、干して生乾きになったら竹筒で押して伸ばし、水洗いと乾燥、押し伸ばしを何度も繰り返して作ります。

鮑は、不老長寿の薬ともいわれ、長寿をもたらす食べ物でもあります。

そのため、古来より縁起物とされ、長寿の象徴としてお祝いごとには欠かせないものになりました。

神饌(しんせん・神社や神棚に供える供物のこと)として伊勢神宮に奉納される他、縁起物として贈答品に添えられていましたが、やがて簡略化され、鮑のかわりに黄色い紙が用いられるようになりました。

現在は、黄色い紙だけで作られた熨斗のほかに、黄色い紙を紅白の紙で包んだ熨斗、印刷で済ませた熨斗、鮑の慣習にとらわれることなく自由にデザインされた熨斗などがあり、いずれも、贈答品につける目印のような役目があります。

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熨斗と水引がつけられた・印刷された紙のことを「熨斗紙」といい、袋のことを「熨斗袋」といいます。

熨斗紙は贈答品やその箱などにかけて使い、熨斗袋は封筒状のものでお金や商品券などを包んで使います。

また、仏事では生臭物(なまぐさもの・魚介、肉などのなまぐさいもの)を贈答品にしない慣習があります。

これに対し、仏事ではない贈答品には、凶事(縁起のわるいこと)の贈答ではないことを示すために、生臭物の代表として熨斗を添えるようになったといわれています。

  

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熨斗紙(熨斗袋)の種類と書き方

 熨斗紙(熨斗袋)の種類と書き方ですが、地域や慣わしによって異なる場合があります。

ここでは、一般的なものをご紹介します。

 熨斗紙(熨斗袋)の種類は、水引の結び方によって使い分けます。

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●赤白+蝶結び=婚礼関係以外のお祝いごと全般に使用します。

●赤白+結び切り・あわじ結び=快気祝いなど繰り返したくない場合に使用します。紐が10本のものは婚礼用です。

●赤白+結び切り・あわじ結び=御見舞。熨斗はつけません。

●黄白+結び切り=関西、北陸では弔事、仏事全般で使用されています。熨斗はつけません。

●黒白(黒銀)+結び切り=弔事、仏事全般で使用されます。熨斗はつけません。

●黄白+結び切り=関西、北陸では弔事、仏事全般で使用されています。熨斗はつけません。

●金銀+蝶結び=神事での祈祷などの際に使用されます。

●金銀+結び切り・あわじ結び=婚礼や、人生で一度だけの慶事、長寿祝いなどで使用されます。地域によっては赤白と同じように一般のお祝いごとに使用することもあります。

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熨斗紙(熨斗袋)には「どのような目的の贈り物なのか(表書き)、贈り主は誰なのか(名入れ)」を書きます。

水引きを境にし、上段に表書き、下段は贈り主の名前を表書きよりやや小さめに書きます。

このとき、文字が熨斗や水引きにかからないよう注意しましょう。

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贈り主の名前は、個人で贈る場合はフルネームで書くことが一般的です。

連名の場合は、右から地位や年齢順で書きます。地位や年齢が関係ない場合は五十音順で書きます。

連名も、3名以上になる場合は代表者の名前を中央に書き、その左下に「他一同」と書きます。

代表者以外の名前は、中包みに書きます。

会社名や住所を書く場合は、名前の右隣に小さく書きます。

表書きを書くときは、濃墨の毛筆を用いるのが正式とされています。

フェルトペンやサインペンで書く方も増えていますが、目上の方や、重要な贈り物の場合は、毛筆や筆ペンで書くのが礼儀です。

また、達筆すぎて読めなかったり、殴り書きのように乱暴な文字を書くことも失礼にあたります。

一文字一文字丁寧に、読みやすい楷書体で書きましょう。

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熨斗とは、もともとは鮑のことだったのですね。

熨斗紙(熨斗袋)の右上にある黄色い紙が、鮑を簡略化したものだったとは驚きました。

また、「熨斗紙」のことを「熨斗」と言ってしまう人が多いようです。

本文中にもあるように熨斗紙とは、熨斗+水引きのことをいいます。

間違えている人がいたら、そっと、優しく教えてあげてくださいね。

関連:水引(みずひき)とは?の結び方の種類や意味とは?

 

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