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アイヌ語のカムイの意味とは?日本語になったアイヌ語とアイヌ語が由来の地名一覧

アイヌ語の「カムイ」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

また、アイヌ語の中には日本語として定着して、アイヌ語だと気づかずに使っている言葉がたくさんあります。

北海道にはアイヌ語が由来になった地名が多いですよね。

アイヌ語に漢字を当てはめた地名は、北海道在住の人でも読むことができないこともあるそうです。

今回は日本語になったアイヌ語とアイヌ語が由来の地名を紹介します。

 


アイヌ語とは?

アイヌ語とは、もともと北海道、樺太、千島列島に住んでいたアイヌ民族の言語です。

アイヌ語には日本語の標準語となるようなものはなく、数多くの方言が存在していたようですが、アイヌ語を話せる人が減りってしまったため、正確にどれくらいの方言があったのかについては定かではありません。


 

アイヌ語のカムイの意味とは?

「カムイ」は、簡単にいうと「神様」のことで、高位の霊的存在とされ、人間にはない能力を持ち、人間に恩恵や災厄をもたらす存在のことです。

「神居」や「神威」などの漢字が当てられています。

「カムイ」は、神々の世界とされる「カムイモシリ」に住んでいます。

 

また、「アイヌ」はアイヌ語で「人間」という意味です。

人間(アイヌ)の住む世界は「アイヌモシリ」といいます。

カムイはアイヌモシリにやってくる際にさまざまなものに姿を変えてやって来るそうです。

例えば、「キムンカムイ(山の神様)」はヒグマの姿をしてアイヌモシリにやって来て、人間に毛皮や肉などを与えてくれるといわれており、アイヌ民族はヒグマに対して敬意を払っているそうです。

日本語になったアイヌ語一覧

日本語になったといわれているアイヌ語を一覧にしてました。

 
●エトピリカ

チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の一種で、アイヌ語では「エトゥピリカ」といいます。

 
●オットセイ

鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科のうち、キタオットセイ属とミナミオットセイ属の総称で、アイヌ語では「オンネプ」といいます。

 
●ケイマフリ

チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の一種で、アイヌ語では「ケマフレ」といいます。

 
●コマイ

タラ目タラ科に属する魚類で、アイヌ語では「コマイ」といいます。

 
●シシャモ

キュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚で、アイヌ語では「スサム」といいます。

 
●トナカイ

哺乳網鯨偶蹄目(ほにゅうこうくじらぐうていもく)シカ科トナカイ属の一種で、アイヌ語では「トゥナカイ」といいます。

 
●ノンノ

花のことで、アイヌ語では「ノンノ」といいます。ファッション雑誌の名前にもなっています。

 
●ハスカップ

スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で、アイヌ語では「ハシカプ」といいます。

 
●ホッキ貝

二枚貝網異歯亜綱(にまいがいこういしあこう)バカガイ科の一種で、アイヌ語では「ポク」または「セイ」といいます。

 
●ラッコ

食肉目イタチ科ラッコ属に分類される食肉類で、アイヌ語では「ラッコ」といいます。

 
●ルイベ

北海道の郷土料理のひとつで、冷凍保存した魚を凍ったままで味わうものです。アイヌ語では「ルイペ」といいます。

 


アイヌ語が由来の地名一覧

北海道でアイヌ語が由来の地名の一部をご紹介します。


地名アイヌ語意味
赤平
(あかびら)
ワッカ・ピラワッカ=質の良い水
ピラ=崖
小樽
(おたる)
オタ・ル・ナイ  オタ=砂
ル=融ける
ナイ=川
札幌
(さっぽろ)
サッ・ポロ・ペッサッ=乾く
ポロ=大きい
ペッ=川
積丹
(しゃこたん)
シャク・コタンシャク=夏
コタン=村
知床
(しれとこ)
シリ・エトク シリ=陸地
エトク=突端
宗谷
(そうや)
ソ・ヤソ=岩
ヤ=岸
洞爺
(とうや)
ト・ヤト=湖
ヤ=岸
豊平
(とよひら)
トウィエ・ピラトウィエ=崩れた
ピラ=崖
苫小牧
(とまこまい)
ト・マコマイト=沼
マコマイ=山奥に入っていく川
登別
(のぼりべつ)
ヌプル・ペッヌプル=色の濃い
ペッ=川
美唄
(びばい)
ピパ・オ・マナイピパ=カラス貝
オマ=ある
ナイ=川
富良野
(ふらの)
フラ・ヌ・イフラ=臭い
ヌ=持つ
イ=もの
真駒内
(まこまない)
マク・オマ・ナイマク=奥
オマ=ある
ナイ=川
室蘭
(むろらん)
モ・ルエラニモ=小さい
ルエラニ=下り路
藻岩
(もいわ)
モ・イワ  モ=小さい
イワ=山
紋別
(もんべつ)
モ・ペッ モ=静かな
ペッ=川
稚内
(わっかない)
ヤム・ワッカ・ナイヤム=冷たい
ワッカ=質の良い水
ナイ=川
長万部
(おしゃまんべ)
オ・シャマンペオ=川口
シャマンペ=鰈(カレイ)

また、昔は本州にもアイヌ民族が住んでたので、本州にもアイヌ語が由来の地名があるといわれています。

例えばアイヌ語で「ナイ」は「川」を意味しますが、漢字では「内」が当てられており、青森県の「平内(ひらない)」や岩手県の「浅内(あさない)」、秋田県の「比内(ひない)」など「内」がつく地名はアイヌ語が由来ではないかという説があります。

 

 

北海道の地名には、日本語では聞きなれないものが多いなぁと思っていましたが、アイヌ語が由来だからなのですね。

アイヌ語の発音に漢字を当てはめているので、漢字だけを見ても読むことはとても難しいですよね。

日本各地に難読地名はありますが、北海道はアイヌ語が由来ということもあり特に難読地名が多い地域なのではないでしょうか。

 

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