お盆になると盆踊りが催され、子どもたちにとっては夏休みの大きなイベントのひとつになっていますね。
広場に櫓(やぐら)が組まれ、その周りをみんなで踊りながらぐるぐるぐるぐる・・・地域によっては一晩中踊り続けることもあるそうですよ。
盆踊りの意味、起源や由来などは知らないな~という方も多いと思いますので、わかりやすく解説します。
盆踊りの意味とは?
盆踊りには、 お盆に戻ってきたご先祖様の霊を慰める先祖供養の意味があります。
また、全国的にお盆は8月13日~8月16日であることから、8月15日の夜から、盆明けである16日まで盆踊りを踊り続ける地域もあり、賑やかに踊ったり歌ったりして ご先祖様を送り出すという意味もあるそうです。
現在は、先祖供養というよりも地域交流が目的だったり、夏祭りのイベントのひとつだったりと、娯楽的な意味が強くなっているようです。
また、東京など関東圏の一部でお盆は7月13日~7月16日であることから、7月に盆踊りをする地域もあります。
盆踊りの起源や由来、歴史とは?
盆踊りは、平安時代(794年~1185年)中期の僧侶「空也(くうや)上人」が起源だといわれています。
空也上人は、瓢箪(ひょうたん)を手に持って叩きながら歌うように念仏を唱え、人々に念仏を覚えてもらおうと工夫しました。
その際、念仏に合わせて踊るようになり、「念仏踊り」として広く知られるようになりました。
やがて念仏踊りが、先祖を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ・お盆のこと)と結びつき、「盆踊り」になったといわれています。
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鎌倉時代(1185年~1333年)になると、「一遍上人(いっぺんしょうにん)」が全国に盆踊りを広め、その地域ごとの盆踊りが誕生したそうです。
また、この頃には先祖供養の意味合いよりも、民俗芸能として重点が置かれるようになり、娯楽的な要素が強くなっていきます。
江戸時代(1603年~1868年)になると、盆踊りは各地域の人々の交流の場や男女の出会いの場になりました。
男女の出会いの場になったことで、踊っているうちに性的な問題が起こるケースが増え、明治時代(1868年~1912年)には「風紀を乱す」として警察の取り締まりが行われるようになり盆踊りは一時衰退したそうです。
その後、大正時代(1912年~1926年)末期に農村の娯楽として奨励され、再び日本各地で盛んに行われるようになりました。
盆踊りの歴史は、平安時代から続いているのですね。
先祖供養のために始まったものが、明治時代には警察に取り締まられるほど風紀が乱れていたことには驚きましたが・・・
現在の盆踊りは、地域によってさまざまで、地域に古くから伝わる歌で踊ることもあれば、歌謡曲やアニメソングで踊ることもありますね。
夏のイベントとして参加するのももちろん良いのですが、先祖供養のために始まったものだということを思い出してくださいね。
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