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日本ではなぜ電柱がなくならないのか?電柱が多い理由とは?

      2019/06/11

電柱は、私たちの生活に欠かせない電気を送り届けてくれる大切なものですよね。

ビルが立ち並ぶ街中はもちろん、人口の少ない山奥でも、人が生活をしている場所には電柱があり、電気を送り届けてくれています。

大切な電柱ですが、世界をみてみると電柱を目にすることはとても減っていて、その役割は地下にあるそうなんです。

しかし、日本では電柱が多いですよね。それはなぜなのでしょうか?

今回は、日本の電柱について調べてみました。

 


無電柱化とは?

「無電柱化」とは地上の電線を、地中に埋めるなどして電柱をなくすことをいいます。

ヨーロッパの主要都市であるロンドンやパリでは、無電柱化は100%で、アジアの主要都市であるシンガポールや台北では90%以上になっています。

しかし、日本では無電柱化が全くといっていいほど進んでおらず、東京23区で8%、大阪市が6%と、とても低い数字となっています。

 

電柱があることのデメリット・・・


 

◆「災害の影響を受けやすい」

電柱が地上にあることで、台風、落雷、火事、強風など災害の影響を受けやすく、電線が切れたり、電柱が倒れたりしてしまいます。

 

◆「災害時にリスクが大きい」

災害時に電柱が倒れると、建物を壊したり人に当たって怪我をしたりと、倒れることそのものが危険なのですが、倒れた電柱が道路を塞いでしまうと交通の妨げとなってしまいます。

消防車や救急車などの緊急車両が通れなくなることはもちろん、救援物資などを運ぶ道路も塞がれてしまうと復興の妨げにもなってしまいます。

 

◆「交通事故が起こりやすい」

歩道上に電柱があると、歩行者がそこを避けようと車道へ出てしまったり、歩道が狭くなったりします。

運転を誤って車が電柱にぶつかると、電柱ではないところ(壁など)にぶつかる時よりも10倍も死亡率が高くなるそうです。

 


 

◆「景観が悪くなる」

電柱が張り巡らされることで美しい街並みの景観が悪くなり、観光名所などでは建造物や景色の邪魔になってしまいます。

 

◆「空き巣などの侵入経路になる」

2階建て以上の建物に空き巣などの犯罪者が侵入する際、電柱をつたって行くことがあります。

 

◆「歩道の幅が狭くなる」

歩道上の電柱が邪魔になって、歩道の幅が狭くなり、ベビーカーや車いすなどが通れなくなっている場所が存在します。

 


日本ではなぜ電柱がなくならないのか?電柱が多い理由とは?

現在、日本の電柱の本数は、3552万本あるといわれており、無電柱化を進めているはずなのに、毎年7万本の電柱が増えているそうです。

電柱があることでのデメリットも数多くあるのに、なぜ、増えているのでしょうか?

 

◆「費用の問題」

地中に埋めるほうが、地上に電柱を立てるよりも費用がかかるそうです。

地中には、ガス管や水道管がすでに埋められており、場所によってどのように無電柱化するのか違いがありますが、電柱よりも3倍~10倍ほど高くなり、1kmあたり1億~5億円かかるといわれています。

国や地域がすべての費用を負担するのは難しいと考えられており、電気料金として利用者の負担が増えるのではないかといわれています。

 

◆「復旧に時間がかかる」

地中に埋めることで災害に強くなるのですが、絶対に破損しないわけではありません。

日本は地震が多く、台風などの災害で電柱が破損することがありますが、地上にある場合は破損個所をすぐに把握し、復旧することがきます。

しかし、地中で破損した場合、どこが破損したのかを調べるのに時間がかかり、修復するのも地面を掘り返さねばならず復旧に時間がかかります。

 


 

◆「工事を進めるのが難しい」

電柱を無くして、地中に埋める工事をするには多くの手順を踏まねばなりません。

電力会社や電話会社、ケーブルテレビなどの事業者など、所有者に確認をし、電柱が立てられている道路の管理者が国道なのか、都道府県道なのか、市区町村道なのかによっても手順が異なります。

周辺住民や商店などの理解も必要になりますので、電柱を無くし、地中に埋める工事を簡単に進めるわけにはいかないのです。

 

◆「日本人の意識の問題」

海外では無電柱化が進んでいるのに、日本で進まない大きな理由のひとつは、日本人の意識だといわれています。

海外では「景観を守るためなら多少コストがかかっても良い」と考えている人や、「電線は不要なものであり、無電柱化が当たり前」と考えている人もいるそうです。

しかし、日本では「費用の負担が自分たちに回ってくるのは嫌だ」と考えている人や、「無電柱化とはなんのこと?」と、そもそも無電柱化のことを知らない人が多いようです。

また、イギリスでは、電気が使われ始めた約130年ほど前からずっと、電気は地中にケーブルを埋めており、電線を地上や空中に設置することを禁止する法律まであるようです。

日本はというと、第二次世界大戦後の復旧作業の中で、コストのかからない電線や電柱を選び、「無電柱化を!」と言い始めたのは30年ほど前のことです。

最初から電柱がなかったイギリスと、電柱や電線が生活の中に普通にある日本では、意識の違いが大きくても仕方ないのかもしれませんね。

 


 

 

無電柱化するメリットはありますが、当然、デメリットもあるのですね。

デメリットを考えると、簡単に「電柱を無くせ」とは言えませんが、メリットを考えると「やっぱり電柱は無いほうがいいんじゃないの?」とも思えてしまいます。

私たちひとりひとりがきちんと考え、周りの意見に流されずに答えを出すことが大事なのかもしれませんね。

 



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