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日本のドアはなぜ「外開き」なの?「内開き」との違いとは?

      2020/02/27

映画やドラマなどでアメリカやヨーロッパのドアが内開きなのを不思議に思ったことがある人もいるのではないでしょうか?

欧米では内開きが一般的なようですが日本の扉は外開きがほとんどです。

外開きでも、内開きでも、どちらでも良さそうなものですが、何か理由があるのでしょうか?

今回は、日本のドアがなぜ「外開き」なのか、また「内開き」との違いについて調べてみました。

 


「外開き」と「内開き」とは?

ドアが、内側から外側へ向かって開くことを「外開き」といい、その逆を「内開き」といいます。

例えば、玄関ドアの場合、家の中から外側に向かって開くことを「外開き」といい、外側から家の中に向かって開くことを「内開き」といいます。

 


 

日本のドアはなぜ「外開き」なの?「内開き」との違い

日本のドアが外開きで欧米のドアが内開きなのは以下のような理由あるからです。

 

まず、欧米のドアが「内開き」なのは「防犯上の理由」だといわれています。

万が一、不審者が玄関を開けようとしたときに、「外開き」のドアの場合は力いっぱい不審者に引っ張られ、そのまま家の中に侵入されてしまう可能性があります。

しかし、「内開き」のドアの場合は、家の内側から自分の全体重をかけてドアを抑えたり、家具などを持ってきてドアが開かないようにすることができます。

 


 

では、日本でも防犯対策として「内開き」にすれば良いのでは?と思うかもしれませんが、日本のドアが「外開き」の大きな理由は、玄関で靴を脱ぐ習慣があるからだといわれています。

欧米では家の中でも靴を履いたまま過ごしますので、玄関に靴を脱ぐスペースは必要ありません。

しかし、日本の場合は靴を脱ぐスペースや、脱いだ靴を置いておくスペースが必要となります。

「内開き」の場合、脱いだ靴や履物がドアの開閉の邪魔になったり、ドアに押しつぶされたりします。

そのため、限られた玄関のスペースを最大限に使えるように「外開き」のドアになったようです。

 

ほかに、日本は欧米に比べると雨が多く、「内開き」だとドアに付着した雨が玄関に入り込んでしまうため「外開き」が多いともいわれています。


日本はどこでも「外開き」なの?

日本の家の玄関は「外開き」が多いのですが、家の中のドアはさまざまです。

例えば、部屋のドアが廊下側に開く「外開き」もあれば、部屋側に開く「内開き」もあります。

トイレのドアは、万が一トイレの中で動けなくなった場合に救助しやすいように「外開き」が多いようです。

住宅以外の場所の場合、公共施設やホテルなど、大きな建物の中に複数の部屋があるところでは「内開き」が多いです。

その理由は、災害時などに緊急避難経路の妨げにならないようにするためです。

万が一災害が起こった場合、複数の部屋のドアが「外開き」だったら、緊急避難経路となる廊下に向かってドアが開いてしまい、避難の妨げになってしまうからです。

 


 

日本のドア、特に玄関のドアは外開きが多い理由がわかりましたね。

昨今は日本でも防犯意識が高まり、内開きの方が良いのではないかと考える人もいますので、今後、もしかしたら内開きの玄関ドアが増えるかもしれません。

しかし、日本の住宅はアメリカやヨーロッパに比べると小さいですから、ドアの開閉スペースを確保できるほど広い玄関を作るのは、なかなか難しいことかもしれません。

 



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