
冬になると「冬日」や「真冬日」ということばを聞くことがありますよね。
その日の気温によって呼び方が変わるのですが、違いはなんでしょうか?
それぞれ、気温は何度から呼び方が変わるのでしょうか?
日本の過去の最低気温なども合わせて解説します。
冬日と真冬日の違いとは?気温は何度から?
読み方はそれぞれ、
- 冬日(ふゆび)
- 真冬日(まふゆび)
です。
冬日と真冬日の違いは、0度未満になるのが「最低気温」か「最高気温」か、という点です。
- 冬日・・・最低気温が0度未満の日
- 真冬日・・・最高気温が0度未満の日
出典:気象庁「予報用語 気温」
0度未満の気温を「氷点下(ひょうてんか)」といいますが、「未満」は0度を含みません。
そのため、
- 最低気温0度ちょうどの日は冬日ではない
- 最高気温0度ちょうどの日は真冬日ではない
ということになります。

わかりやすく説明すると、
冬日は、一日のうちどこかで気温が氷点下になる日です。
たとえば、日中は1度以上だったとしても、夜や早朝に氷点下になった場合冬日になります。
真冬日は、最高気温が0度未満の日なので、一日中ずっと気温が氷点下の日ということになります。
冬日は、沖縄県を除くすべての都道府県で記録されています。
真冬日は、北海道で特に多く、東北地方、北陸地方などの一部地域でよく記録されますが、関東より西の地域ではきわめて稀で、九州南部の平地や沖縄県では観測されたことがありません。
日本の最低気温は?
日本の最低気温は、明治35年(1902年)1月25日に北海道旭川市で記録されたマイナス41.0度です。
日本の最低気温トップ10
| 順位 | 地点 | 気温(℃) | 観測日 |
| 1 | 旭川 (北海道) |
-41.0 | 1902年1月25日 |
| 2 | 帯広 (北海道) |
-38.2 | 1902年1月26日 |
| 3 | 江丹別 (北海道) |
-38.1 | 1978年2月17日 |
| 4 | 富士山 (静岡県) |
-38.0 | 1981年2月27日 |
| 5 | 歌登 (北海道) |
-37.9 | 1978年2月17日 |
| 6 | 幌加内 (北海道) |
-37.6 | 1978年2月17日 |
| 7 | 美深 (北海道) |
-37.0 | 1978年2月17日 |
| 8 | 和寒 (北海道) |
-36.8 | 1985年1月25日 |
| 9 | 下川 (北海道) |
-36.1 | 1978年2月17日 |
| 10 | 中頓別 (北海道) |
-35.9 | 1985年1月24日 |
10地点のうち9地点が北海道で、そのうち4地点は昭和53年(1978年)2月17日の1日に集中しています。北海道以外で入っているのは静岡県の富士山だけです。
この日にちなんで、毎年1月25日は「日本最低気温の日」という記念日になっています。
制定年や制定団体などは不明です。
また、昭和53年(1978年)2月17日に、北海道幌加内町でマイナス41.2度が記録されました。
しかし、気象庁の公式記録の対象ではなかったため、公式の最低気温は旭川市のマイナス41.0度となっています。
気象庁の公式記録とは、気象庁が管理している場所で、気象庁の測定機器などを使って測定したものです。
気象庁は、各地に気象台や測候所(そっこうじょ)を設けており、そこで公式記録が測定されています。
●気象台とは?
各地で気象を観測し、担当する地域の予報や警報・注意報を出す気象庁の機関です。
管区気象台(札幌・仙台・東京・大阪・福岡)と沖縄気象台、地方気象台55か所があります。
●測候所とは?
気象台と同じ気象庁の機関で、気象台より規模の小さいものをいいます。
現在は帯広測候所(北海道)と名瀬測候所(鹿児島県)の2か所だけです。
幌加内町の記録は、気象庁が管理している場所ではなく、北海道大学農学部附属演習林で北海道大学が研究目的に測定したものでした。
そのため、気象庁の公式記録とは認められていないのです。

マイナス41.2度が記録された日にちなんで、毎年2月17日は「天使の囁き(ささやき)の日」という記念日になっています。
北海道幌加内町の「天使の囁き実行委員会」が、非公式とはいえ最低気温のマイナス41.2度が記録されたことにちなんで平成6年(1994年)に制定しました。
関連:「天使の日」はいつ?2月17日と10月4日の天使の日の意味とは?
「天使の囁き」とは、大気中の水蒸気が凍ってできた小さな氷の結晶が、太陽光を受けてキラキラと輝きながら舞い降りる「ダイヤモンドダスト」という現象のことです。

氷の結晶がダイヤモンドの粉を撒いたように輝いて見えることからそのように呼ばれ、気象庁の正式名称は「細氷(さいひょう)」です。
出典:気象庁「予報用語 降水」
「天使の囁き」は、北欧などでこの現象を「天使がささやいているようだ」と表現したことが由来といわれています。
天使の囁きは、次のような条件が揃うと発生する珍しい現象です。
●気温が氷点下10度~15度以下
●特に氷点下20度以下で発生しやすい
●空気が澄んでいて風がほとんどない
●晴れている
●ある程度の湿度がある
●朝方

「冬日」と「真冬日」の違いがわかりましたね。
北海道の札幌市では、毎年平均45日程度が真冬日になり、旭川市では毎年平均75日程度が真冬日になるそうです。
出典:旭川市「旭川市の気候」
旭川市をはじめ北海道の内陸部や本州の標高が高い場所では、気象条件が揃えば「天使の囁き」を見ることができます。
美しく神秘的な気象現象を一度は見てみたいですね!
関連:夏日と真夏日と猛暑日と酷暑日と熱帯夜の違いと定義とは?気温は何度?
関連:雪の異称、異名、別名、呼び名。雪を表す言葉の意味とは?


コメント