みなさん、母の日にはどんなことをしていますか?
日ごろの感謝を込めて温泉旅行へ招待したり、この日だけは一切の家事をお父さんと子どもたちが頑張ってみたり、みなさんそれぞれお母さんへ感謝の気持ちを伝えていると思います。
母の日の由来や意味、なぜカーネーションを贈るようになったのかご存知でしょうか?カーネーションの色にも意味があるそうです。
また、日本に母の日を広めたのは森永製菓だったそうですよ。
今回は、母の日について解説します!
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2023年の母の日はいつ?
母の日は、5月の第2日曜日です。
2023年は5月14日(日)になります。
母の日の意味とは?
母の日は「日頃の母の苦労をねぎらい、母に感謝を伝える日」です。日本やアメリカ、ドイツなど多数の国では、5月の第2日曜日が母の日ですが、世界中で起源が異なり、日付は様々です。
たとえば、ノルウェーでは2月の第2日曜日ですが、フランスやスウェーデンでは5月の最終日曜日です。

母の日の由来とは?
日本の母の日は、アメリカを由来としています。
アメリカでは、南北戦争(1861年~1865年・アメリカの内戦)で我が子を失った母親たちが反戦の意味も込めて「母の日」制定の活動をしており、1900年代に入ってその活動が盛んになっていました。
そして1905年5月にキリスト教徒であるアンナ・ジャービスという少女の母親が亡くなった際、アンナは自分を懸命に育ててくれた母を追悼したいと考え、母の命日に一番近い日曜日だった1908年5月の第2日曜日に教会で追悼会を開いたそうです。
アンナの行動は多くの人に感動を与え、デパート王と呼ばれた実業家ジョン・ワナメーカーの後援もあり、母の日はアメリカ全土に広がります。
これらの出来事がきっかけとなり、1910年にウエストバージニア州で母の日が認定され、ウッドロウ・ウィルソン大統領は1914年5月9日に「5月の第2日曜日を、全米の母親に敬意を表して、アメリカ市民が旗を掲げる日」とし5月の第2日曜日が正式に「母の日」となったのです。
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母の日はどのように日本に伝わった?日本に広めたのは森永製菓?
母の日はアメリカから日本へ伝わり、明治時代(1868年~1912年)の末頃にキリスト教の行事として初めての母の日が行われたといわれています。
大正時代(1912年~1926年)になると、キリスト教関係団体を中心に教会で「母の日」をお祝いしていたようです。
昭和6年(1931年)に大日本連合婦人会が結成されたのを機に、香淳皇后(こうじゅんこうごう・昭和天皇の皇后)の誕生日である3月6日を母の日と定めましたが、普及しませんでした。
その後、昭和11年(1936年)に森永製菓が各団体に協力を呼びかけ「母の日中央委員会」を設立し、母の日を日本各地に普及させる活動を始めます。

翌年昭和12年(1937年)には「母をたたえる歌」を募集し、5月8日(土)、9日(日)に、第1回「森永母の日大会」を豊島園で開催しました。
昭和12年5月9日は5月の第2日曜日でした。
このとき、20万人ものお母さんたちが無料で招待され、招待券には豊島園の入場券引換券や、森永のお菓子引換券、福引券などがついており、園内では「母をたたえる式」が行われ、子どもたちと遊具に乗ったりゆっくりしたりと、楽しく過ごすお母さんたちでにぎわったそうです。

その様子が新聞や雑誌で大きく取り上げられ、母の日は日本中へ広がったといわれています。
その後、「森永母の日大会」は日本全国の主要都市を舞台に毎年開催されるようになり、戦時中は中断されたものの、昭和22年に再開されました。
昭和22年(1947年)には、アメリカに倣って5月の第2日曜日が「母の日」として正式に制定されました。
カーネーションと色の意味とは?
それではなぜ母の日にはカーネーションを贈るのでしょうか?
それはアンナが追悼式の際に母の好きだった白いカーネーションを祭壇に飾ったことが、由来となっています。
そのため、お母さんが亡くなっている場合には白いカーネーションを贈ります。
また、キリスト教では、聖母マリアが我が子であるキリストが十字架にかけられ処刑される時に流した涙のあとから赤いカーネーションが咲いたといわれており、赤いカーネーションは母親と子供の愛情の象徴とされています。
そのため、母親が健在の場合は赤いカーネーションを贈るようになったそうです。
世界各地で母の日はありますが、その起源や日付が異なります。
しかし、お母さんへ感謝の気持ちを伝えたい!という心は、どの国も変わらないのでしょう。
我が子が感謝の気持ちを伝えてくれるのを喜ばないお母さんはいないと思います。
みなさんの感謝の気持ちをしっかり伝えましょう!
2023年の母の日は、5月14日(日)です。関連:「父の日」2023年はいつ?いつから始まったの?意味や由来とは?
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