ひな祭りの縁起物の食べ物、飲み物は?意味や由来とは?

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ひな祭りの日にには、お雛様を飾って、主役である女の子を囲んで賑やかに食べたり飲んだりしますよね。

そのときにどんな食べ物や飲み物を準備すればいいのでしょうか?

今回は、ひな祭りの縁起の良い食べ物や飲み物の意味、由来をご紹介します。

 

  

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目次

ひな祭り縁起物の食べ物、飲み物は?意味や由来とは?

ひな祭りの縁起物の食べ物、飲み物の意味や由来は以下のとおりです。

 

菱餅(ひしもち)

 

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上からピンク、白、緑の三色で、それぞれに意味があります。

●ピンクは「魔除けを意味し、桃の花を表している」

 

●白は「子孫繁栄や清浄、純潔を意味し、純白の雪を表している」

 

●緑は「健康や生命力を意味し、新芽を表している

そして、3つが重なることで「雪(白)の下に新芽(緑)が芽吹き、雪(白)の上に桃の花(ピンク)が咲いている」となり、春を表現しています。

 

 

ひなまつりは中国の上巳節(じょうしせつ)が由来しており、日本へは平安時代(794年~1185年)に伝わったと考えられています。

上巳節では、菱の実(ひしのみ)の粉と母子草(ははこぐさ)を混ぜて作った餅を食べる風習がありました。

菱の実

菱の実

母子草

母子草

菱の実は子孫繁栄や長寿の力があると信じられており、母子草は母と子が健やかに過ごせるようにとの願いが込められています。

 

日本では「母子草(母と子)を搗(つ)いて餅にするのは縁起が悪い」とされ、ヨモギが使われるようになったといわれています。

ヨモギ

ヨモギ

最初はヨモギを入れた緑色の丸い餅だけでしたが、江戸時代に菱の実を入れただけの白い餅が加わって二色の餅になり、形も菱形になりました。

そして明治時代になってからクチナシの実を使った赤い餅が加わり、現在のように三色になったそうです。

クチナシの実

クチナシの実

菱形になった理由には諸説ありますが、いずれも詳細は不明です。

●心臓をかたどったものであるという説

 

●大地を表しているという説

 

●宮中で正月に食べられる菱葩餅(ひしはなびらもち)が起源という説

 

●繁殖力の高い菱の実をイメージしているという説

 

ひなあられ

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ピンク、白、緑の三色の小さな丸いあられを砂糖でコーティングした甘いお菓子です。

基本的にピンク、白、緑の三色ですが、黄色やポン菓子が加わったり、ポン菓子に三色または四色の色をつけていることもあります。

また、西日本では醤油や塩で味付けをしたもので、見た目は茶色く、醤油や塩で味付けをしたしょっぱいものが主流です。

 

ひな人形は子どもたちの人形遊びが由来になっていますが、子どもたちがひな人形を外へ持ち出して、ひな人形にいろいろなところを見せてあげる「ひなの国見せ」と呼ばれる風習がありました。

このとき、外で食べられるものとして持ち歩いたのが「ひなあられ」で、江戸時代に登場したそうです。

 

ひなあられが三色なのは、菱餅を砕いて作ったものとされており、外で食べるために菱餅をひなあられにしたといわれています。

また、ひな人形にお供えするご馳走という説もあるようです。

 

色にはそれぞれ意味があります。

●ピンクは「桃の花や生命を表現している」

 

●白は「雪や大地を表現している」

 

●緑は「木々や芽吹きを表している」

そして、ひなあられを食べることで自然のエネルギーを体内に取り込むことができ、一年間健康に過ごせるといわれています。

 

ピンク、白、緑に黄色が加わった場合は、

●緑→春

●ピンク→夏

●黄→秋

●白→冬

このようにそれぞれの色で四季を表しており、一年を通じて幸せを祈る意味があるそうです。

 

ちらし寿司

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ちらし寿司はひな祭りだけではなく、おめでたいときに作られることが多いもので、具に意味があります。

えびは「長生き」

豆は「まめに働く」

レンコンは「見通しがきく」

など、縁起の良い具が使われます。

また、三つ葉や卵、菜の花を散らすことで彩りが華やかになり、春を運んでくれる料理として、ひな祭りの定番になりました。

 

 

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はまぐりのお吸い物

 

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はまぐりの貝殻は対になっている貝殻でなければぴったりと合わないことから、仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と添い遂げられるようにと願いが込められています。

 

 

白酒(しろざけ)

 

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江戸時代後半に定着した白酒は「大蛇を身ごもった女性が、ひな祭りの日に白酒を飲んで、大蛇を流産させることができた」という逸話から胎内に悪い子が宿らないよう白酒を飲む風習が生まれたという説があります。

ほかにも、桃の花をお酒に浮かべた中国の「桃花酒(とうかしゅ)」が伝わったという説もあります。

 

白酒と甘酒を混同してしまう人が多いそうですが、白酒は家では作れませんし、アルコールが含まれているので子どもが飲むことはできません。

甘酒は家で作ることができ、ノンアルコールのものも販売されています。

 

白酒はアルコールが入っているから子どもが飲めないので、アルコールの入っていない色の白い甘酒を子供用に準備したといわれています。

白酒は、アルコール分が9%前後、糖質が45%程度あり、酒税法ではリキュール類に分類されています。

みりんや焼酎などを蒸したもち米や米こうじに混ぜて仕込み、1ヶ月程度熟成させ、臼でひいてつくります。

 

甘酒は二種類あり、アルコールを含まない甘酒は米と米こうじから作られています。

アルコールを含む甘酒は、酒粕を使って作られ、アルコール度数が8%ほどあります。

子どもが飲むために準備するなら、アルコールを含まない甘酒にしましょう。

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どれも幸せや健康を願うものだということがわかりましたね。

食べ物や飲み物を準備するときは、主役である女の子にも手伝ってもらって、それぞれにどのような意味があるのか話しながらすると楽しいですし、日本の伝統文化を伝えていくことにもなります。

また、縁起物を準備することで、その子のことを大切に思っていることも、きっと伝わりますよね。

 

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