【2024年】「成道会」の意味とは?いつ行われるの?食べ物は何?

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菩提樹の下のお釈迦様

仏教の行事はたくさんありますが、みなさんは何を思い浮かべますか?

お釈迦様のお誕生日である4月8日の花祭り、ご先祖様が戻ってくるといわれる7月や8月のお盆、大晦日の除夜の鐘も仏教の行事ですね。

では「成道会」をご存知でしょうか?

今回は成道会についてわかりやすく解説します。

 

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目次

成道会の意味とは?

読み方は「じょうどうえ」です。

「お悟りの日」または「臘八会(ろうはちえ)」とも呼ばれます。

 

「成道(じょうどう)」とは、悟りを開き仏道を完成するという意味があります。

「成道会」は、お釈迦さまが悟りを開いた日を記念する日です。

 

また、「臘八」とは、「臘月(ろうづき)の8日」という意味があります。

臘月は旧暦の12月のことなので、12月8日ということになります。

 

お釈迦様

 

お釈迦様とは、仏教の開祖であり、仏陀(ぶっだ・悟りを開いた人という意味)とも呼ばれます。

 

4月8日に誕生し、29歳の時に出家(しゅっけ・俗世の生活を捨て、仏道の修行をすること)します。

出家したあと、自らの体を痛めつけることによって精神を浄化し、悟りを開く「苦行(くぎょう)」を続けますが、苦行では悟りを開けないと考えたお釈迦様は、体を痛めつけることをやめ、菩提樹の下で瞑想を始めました。

そして、瞑想を始めて数日後の12月8日に、お釈迦様は悟りを開きました。

このとき、お釈迦様は35歳でした。

悟りを開いたお釈迦様は、その後、80歳で一生を終えるまで人々に仏道を教え続けたました。

 

お釈迦様が悟りを開き、仏道を完成させたことを記念して12月8日に「成道会」という行事が行われるようになったそうです。

 

成道会は、お釈迦様に関する三大行事のひとつといわれています。

 

あとふたつは、

4月8日の「花祭り(お釈迦様のお誕生日)」

2月15日の「涅槃会(ねはんえ・お釈迦様が一生を終えた日)」

です。

 

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2024年の「成道会」はいつ行われるの?

臘月とは旧暦の12月ですから、本来は旧暦の12月8日に行われる行事です。

 

旧暦と新暦では一ヶ月ほどのズレがありますので、旧暦12月8日を新暦に当てはめると、1月下旬ごろになります。

しかし、旧暦12月8日をそのまま新暦12月8日に当てはめて、各地の寺院では毎年12月8日に成道会が行われています。

 

2024年の「成道会」は12月8日(日)です。

 

「成道会」の食べ物は何?

乳粥

 

成道会の行事食は 「乳粥(ちちがゆ)」です。

 

寺院によっては乳粥を振舞うところもあるようです。

乳粥は、米のお粥に牛乳や砂糖、蜜を加えたやわらかい食べ物で、現在もインドで食べられているそうです。

なぜ乳粥なのかというと、悟りを開く直前にお釈迦様が受けた施し(ほどこし・恵み与えること)が乳粥だったことに由来します。

 

修行中の僧は、人々からの施しを日々の食事としますが、苦行で体を痛めつけ、痩せ細って体力もなくなっていたお釈迦様を見て信心深い村娘のスジャータが乳粥を施しました。

温かく気持ちのこもった乳粥を食べたお釈迦様は心身ともに回復し、苦行をしても悟りを開くことはできないと考えるようになり、菩提樹の下で瞑想し悟りを開いたのです。

 

お釈迦様とスジャータ

 

成道会はお釈迦様が悟りを開いたとても大切な日なのですね。

スジャータが乳粥を施さなかったら、お釈迦様は苦行で命を落としていたかもしれない・・・と考える人もおり、お釈迦様の命を助けたスジャータの名前は、村の名前として残っているそうですよ。

「スジャータ」と聞くと、コーヒーフレッシュを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、その名前は乳粥を施したスジャータが由来なのだそうです。

 

関連:「花祭り」とは?2024年はいつ?お釈迦様の像に甘茶をかける理由とは?

関連:【2024年】「涅槃会」の意味とは?いつ行われるの?団子を撒くのはなぜ?

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 本日はお釈迦様の成道記念日で、中国で臘八粥を食べていました。成道会さんから偉大なお釈迦様の成道の経歴を勉強させていただきありがとうございます。

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