未分類

【自分の家紋知っていますか?】家紋がわからない場合・ない場合はどうする?家紋のない家はあるの?




みなさんは、ご自分の家紋をご存知ですか?

大河ドラマなどを観ていると有名な武将たちの家紋をよく見かけますし、家紋を見ただけでどの家のものなのかわかる人もいらっしゃるようです。

しかし、普段の生活で目にすることはほとんどないので、自分の家紋なんて知らないよ!という人も多いのではないでしょうか?

今回は家紋や家紋がわからない場合やない場合について調べてみました。

 


家紋とは?

読み方は「かもん」です。

 

家紋とは、日本固有の紋章(もんしょう)のことです。

紋章とは、個人や家系、組織や機関、軍隊などの団体を識別し、特定する図案(デザイン)のことです。

紋章は主にヨーロッパで用いられており、日本の家紋との共通点はいくつかありますが、お互いに影響を与えたことはなく、それぞれが独自に発展したようです。

 

日本の家紋は個人ではなく家族や家系を識別するもので、ひとつの家族だけではなく家系全体が同じ家紋を用い、分家の場合は本家の家紋とほんの少し違いをつけて区別することが一般的です。

家紋の種類は数千通り~2万通り以上あるといわれており、すべてを把握することは難しいです。

 


 

家紋の歴史

家紋のはじまりは平安時代(794年~1185年)です。

貴族が自分の持ち物を他の人と区別するために調度品などの装飾に紋様を入れるようになり、次第にその家固有の目印として使用されるようになったのが現在の家紋のルーツだといわれています。

 

平安時代末期になると武家が戦場で旗などに家紋を用いるようになり、自分の手柄を証明したり、敵味方を区別するために用いられるようになり、鎌倉時代(1185年~1333年)になると武家社会に家紋が定着しました。

 


 

室町時代(1336年~1573年)になると家紋を衣服に縫い付ける習慣が武家の間で生まれ、戦国時代になると同じ家紋を用いている家系同士でも戦をすることがあったため、敵味方を区別するために家紋のバリエーションが増えていきました。

 

江戸時代(1603年~1868年)になると戦がなくなり、敵味方を区別するためという目的ではなく、家の格式や権威の象徴として家紋が用いられるようになります。

 


 

この時代、一般庶民は苗字を持つことが許されていませんでしたが、家紋は自由に持つことが許されていたため一般庶民の間でも普及し、将軍や大名など身分の高い家のものでなければ伝統的な紋様を用いても良かったそうです。

町人たちは有名な役者や武士の家紋を真似するなど家紋のデザインはそれぞれが自由に決めたようですが、商人や職人などにとっては家紋が自分たちをあらわす印になるため重要で、屋号や職業に関する道具などをデザインした家紋を持つようになりました。家紋をデザインする専門の職人もいたそうです。

 


 

江戸時代末期から明治時代(1868年~1912年)頃かけて家紋入りの羽織袴が正装として一般的となり、明治時代に身分制度がなくなると庶民も家紋入りの羽織袴を着たり、墓石に家紋を彫るなどし、家紋はとても身近なものとなりました。

 

戦後は欧米の文化や生活習慣などを取り入れられたため、家紋入りの羽織袴などを着る機会が少しずつ減っていきました。

現在、家紋は冠婚葬祭などで着用する礼服に家紋が用いられる程度になっていますが、伝統芸能や老舗などでは先祖代々の家紋が大事に受け継がれています。

 


十大家紋・五大家紋とは?

家紋がは数えきれないほどありますが、その中で特に多く用いられている10の家紋を「十大家紋(十大紋)」といい以下の10種類になります。

 

桐(きり・シソ目のキリ科キリ属の落葉広葉樹)


 

もともと桐紋は皇室など身分の高い家の家紋でしたが、豊臣秀吉が後陽成天皇に賜ったことで一般的に使われるようになりました。

現在は日本政府の紋章として「五七桐」が用いられています。

 

 

鷹の羽(たかのはね)


 

動物をデザインした家紋の中で代表的な家紋です。

勇猛な鷹を飼いならし鷹狩をすることを誇りとしていた武士が好むデザインで、鷹の羽は武家に人気があったようです。

 

 

藤(ふじ・マメ科フジ属のつる性落葉木本)


 

藤の花を用いた家紋で、藤の花と枝葉、藤の花だけ、上向き、下向きなど、さまざまなデザインがあり、ほとんどが丸い形なので通称「藤丸」と呼ばれています。

多くの公家を輩出した藤原家および、藤原一族の家紋として全国に広まっています。

 

 

片喰(かたばみ・カタバミ科カタバミ属の多年草)


 

雑草の片喰は強い繁殖力を持つことから家紋に用いられるようになったといわれており、身近な雑草なので身分や職業、家の格などに隔たりなく使用されています。

 

 

蔦(つた・ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本)


 

繁殖力の強い蔦は子孫繁栄の象徴とされており、江戸時代には将軍から庶民まで多くの人が好んだデザインで、とても人気があったようです。

 

 

茗荷(みょうが・ショウガ科ショウガ属の多年草)


 

「みょうが」が「冥加(みょうが)」を連想させることから、神や仏のご加護が得られる家紋として特に武家に人気があったようです。

 

 

柏(かしわ・ブナ目ブナ科の落葉中高木)


 

柏は神が宿る神木と考えられており、昔から神職に多い家紋です。

また、柏は新芽が育ったあとに古い葉が落ちることから子孫繁栄の象徴とされており、武家に好まれたデザインです。

 

 

木瓜(もっこう・ウリ科キュウリ属のつる性一年草およびその果実)


 

中国から伝わったデザインですが、なにがもとになっているのかわかっていないそうです。

きゅうり(胡瓜・木瓜)の切り口に似ているので「木瓜」と呼ばれており、身分にかかわらず広く使われている家紋です。

 

 

沢瀉(おもだか・オモダカ科オモダカ属の水生植物)


 

沢瀉の葉が矢を立てて並べたように見えるため、別名「勝ち草」と呼ばれて武家に人気があったようです。

 

 

橘(たちばな・ミカン科ミカン属の常緑小高木)


 

平安時代に権力を振るっていた橘氏に関わる家紋とされ、橘姓の家系で多く使われていました。

「太刀花(たちばな)」として武家に広まり、井伊家や黒田家の家紋として有名です。

 

また、十大家紋のうち「桐・鷹の羽・藤・片喰・木瓜」を「五大家紋(五大紋)」といいます。

 

家紋のない家はあるの?

家紋は明治時代には庶民にまで広まりとても身近なものになったため、家紋のない家などないという意見もありますが、「すべての家に家紋がある」と言い切ることはできません。

なぜなら、家紋は必ずしもなければいけないものではなく、戸籍のように登録するものではありませんので、もしかしたら家紋を用いなかった人がいても不思議ではないからです。

また、ご先祖様の家紋がいつの間にかわからなくなっているご家庭もありますし、「昔は家紋があったようだけれど、今はない」というケースもあります。

 


家紋がわからない場合はどうする?

家紋がわからない場合、調べる方法はいくつかあります。

 

親戚に確認してみる

自分や親だけではわからなくても、親戚の中には家紋の入った日用品や小物などを持っている人がいたり、家紋の意味や由来などを知っている人がいるかもしれません。

 

お墓を確認してみる

墓石に家紋が彫られているケースが多いので、ご先祖様のお墓を確認してみましょう。


 

着物を確認してみる

ご自身の親や祖父母、親戚などに家紋の入った羽織袴や留袖などを持っている人がいるかもしれません。

男性が着用する羽織袴の場合、それがそのままその家の家紋だと思って良いでしょう。

女性が着用する留袖は結婚前に作った物だと、女性の実家の家紋が入っている可能性があります。

 

仏壇を確認してみる

仏壇の中央部分や、家紋の入った提灯、仏具などが置いてあることがあります。

 

五月人形を確認してみる

男の子の健やかな成長を願う五月人形は、旗や兜などに家紋を入れることがあります。

 

専門家に相談する

自分の力では家紋を調べることができなかったとしても、専門家に相談すると有料ですがわかることがあります。

 

家紋がない場合はどうする?

冠婚葬祭などで、家紋の入った紋付き袴や留袖が必要になったけれど家紋がない場合は「通紋(つうもん)」を用いることが多いようです。

通紋は、他に「無駄紋(むだもん)」「ただの紋」とも言い、桐や花菱などの紋が多く、誰でも使える家紋です。

 

また、家紋は法律で決められたり、規制もされていないので、誰でも自由に新しく作ることができますし、既にある家紋を用いることもできます。

ただし、既にある家紋を用いる場合、有名な家紋や商標登録されている家紋は避けましょう。

 

十六八重菊


たとえば、皇室の家紋である「十六八重菊」は、明治時代に天皇家以外が使うことを禁止しており、戦後に解除されました。

解除されたとはいえ、常識的に考えると畏れ多くて自分の家の家紋にすることなどできません。

また、「十六八重菊」やそれに似たデザインのものは商標法で制限されており、商標などに用いることはできません。

 

三つ葉葵


徳川家の「三つ葉葵」、豊臣家の「太閤桐」、真田家の「六文銭」など商標登録されている家紋も勝手に使うと訴えられる可能性があります。

徳川家や豊臣家などいくつかの家紋は、他の家が使用することを禁止していた過去があるため、現在も無関係の人が使用することは避けた方が良いようです。

 

たとえ、商標登録されていなくても有名な家紋を用いるのは、自分の家とは無関係なのですから、後々子孫が恥ずかしい思いをするかもしれないので避けたほうがいいでしょう。

 

六文銭


家紋は、戦前くらいまでは身近なものだったようですね。

家紋は自由に作れますし、規制は特にありませんから、自分の代から新しい家紋を作ってみるのも良いかもしれません。

その場合は、自分だけの考えで作るのではなく、家族や親戚の意見なども取り入れて、子孫に残しても恥ずかしくないような家紋を作ると良いですね。

 

関連:皇室の「お印」とは?決め方は?お印一覧

 



-未分類

© 2021 日本文化研究ブログ Japan Culture Lab