天皇・皇室

皇室の「お印」とは?決め方は?お印一覧


皇室の方々には「お印」というものがあるのをご存知ですか?

ご誕生になられた時からおひとりおひとりに「お印」が決められ、いろいろなところで用いられているそうですが、どのようなものなのでしょうか?

私たち一般国民が目にすることはないのかな?とも思いますが、実は、意外なところで見ているかもしれません。

今回は皇室の「お印」について調べてみました!

 


皇室の「お印」とは?

「お印」の読み方は「おしるし」です。

「御印章(ごいんしょう)」ということもあります。

 

「お印」は皇室の方々が、身のまわりの品などに用いるシンボルマークのことで、皇室内でおひとりおひとりの品々を区別するために幼少期から身のまわりの品などに付けるものです。

例えば、幼稚園に持って行くバッグにアップリケで「お印」を付けたり、お召しになる着物の紋として「お印」を用いるなど、幅広く付けられています。



ボンボニエール(皇室のものではありません)


特に、ボンボニエールという砂糖菓子を入れる器に「お印」をデザインし、成年やご結婚など、皇室の慶事の際に引き出物として配られることで有名です。

引き出物として招待客などに配られますから、テレビなどで取り上げられることもあり、私たちは知らずに目にしているかもしれません。

 

「お印」は皇室で働く人たちが、皇室の方々の名前や称号を書くことを畏れ多いと考えたことから、代わりに使われるようになったともいわれています。

皇室典範(こうしつてんぱん・皇室に関する法律)などで定められたものではありませんが、身のまわりの品などに付けることが慣例となっています。



光格天皇

光格天皇


「お印」の起源は定かではなく、宮内庁では「記録に残されていないので詳しいことはわからない」と発表していますが、江戸時代後期に光格天皇(こうかくてんのう・1771年~1840年)のお子様たちが用いたのが最初ではないかといわれており、明治時代以降は皇室内で広く用いられるようになったようです。

 

「お印」の決め方

「お印」をどのようなデザインにするのかなど、明確な決まりはなく、樹木や花の名前が用いられることが多いようですが、そうではない方もいらっしゃいます。

お子様が誕生された時はご両親が「お印」を決め、皇后雅子さまのように一般家庭から皇室に入られる女性の場合は、ご結婚を機にご夫婦で「お印」を決めることが多いようです。

 


「お印」一覧

皇室の方々の「お印」は以下のとおりです。

 

上皇陛下のお印は「榮(えい)」

「榮」は、キリ属の落葉広葉樹で「桐」の別名です。

漢字一文字が「お印」になっており、草花が盛んに茂る様子を表しています。

 

 

上皇后美智子さまのお印は「白樺(しらかば)」

「白樺」は、カバノキ科カバノキ属の落葉樹です。

上皇陛下と出会った軽井沢にちなんでおり、ご結婚に際しお印が白樺と決まった後、軽井沢から白樺の若木を取り寄せ、ご実家に植樹なさったそうです。

 

 

天皇陛下のお印は「梓(あずさ)」

「梓」は、ノウゼンカズラ科の落葉高木です。

ご誕生の際、天皇陛下の祖母である香淳皇后(こうじゅんこうごう)がお印を考え、ご両親の上皇陛下と上皇后美智子さまが決めました。

 

 

皇后雅子さまのお印は「ハマナス」

「ハマナス」は、バラ科バラ属の落葉低木です。

天皇陛下が皇太子時代に北海道の原生花園で、紅色の大きな花をつけるハマナスに強い印象を受けました。

皇后雅子さまも、ご結婚前の北海道旅行でハマナスを目にしていたことから、お二人で相談して決めたそうです。

 

 

愛子さまのお印は「ゴヨウツツジ」

「ゴヨウツツジ」は、ツツジ科ツツジ属の落葉樹で「シロヤシオ」という別名があります。

天皇陛下と皇后雅子さまがゴヨウツツジの花がお好きで、愛子さまがご誕生の際に「純白の花のような純真な心を持った子どもに育って欲しい」という願いを込めて決めました。

 

 

秋篠宮皇嗣殿下のお印は「栂(つが)」

「栂」は、マツ科ツガ属の常緑針葉樹です。

秋篠宮皇嗣殿下の祖父母である昭和天皇と香淳皇后、ご両親である上皇陛下、上皇后美智子さまが相談して決めました。

 

 

皇嗣妃紀子さまのお印は「檜扇菖蒲(ひおうぎあやめ)」

「檜扇菖蒲」は、アヤメ科アヤメ属に分類される多年草です。

昭和天皇が栃木県那須高原に咲く檜扇菖蒲に関心を持たれ、秋篠宮皇嗣殿下も研究に関わったことがあり、上皇陛下、上皇后美智子さまと秋篠宮皇嗣殿下、紀子さまが相談して決めました。

 

 

眞子さまのお印は「木香茨(もっこうばら)」

「木香茨」は、バラ科の落葉低木です。

木香茨は江戸時代から栽培されている園芸植物で、ご両親である秋篠宮皇嗣殿下と紀子さまはご夫婦そろってこの花がお好きで、ご結婚後は宮廷の庭に植えられたそうです。

眞子さまがご誕生の際に、紀子さまが選ばれました。

 

※現在、眞子さまはご結婚され、皇室を離れています。

 

佳子さまのお印は「ゆうな」

「ゆうな」は、アオイ科の常緑高木で一般的には「オオハマボウ」と呼びます。

「オオハマボウ」の沖縄地方の呼び方が「ゆうな」で、ご両親である秋篠宮皇嗣殿下と紀子さまは熱帯的なイメージの花が好きなこともあり、選ばれました。

 

 

悠仁さまのお印は「高野槇(こうやまき)」

「高野槇」は、マツ目コウヤマキ科の日本固有の常緑針葉樹です。

ご両親である秋篠宮皇嗣殿下と紀子さまが「大きく、まっすぐに育ってほしい」と願いを込めて選ばれました。

 


 

皇室の「お印」がどのようなものかわかりましたか?

私たち一般国民は幼少期に自分のものをほかの人と区別するために、持ち物に名前を書いていましたが、皇室では「お印」を付けることで区別しているのですね。

幼稚園用のバッグやお着物など、普段からお使いになる物にも「お印」がデザインされているそうですので、こちらもテレビなどを通して目にしているかもしれませんね。

 

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