「強」と「弱」の使い方!数字・時間・震度での意味の違い

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数字 時間 震度などで「強」と「弱」を付けて表現することがありますよね。

では、それぞれの「強」と「弱」の意味の違いや、使い分けはどのようになっているのでしょうか?

わかりやすく解説します。

 

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目次

「数字」の「強と弱」の意味と使い方

強弱

わかりやすく「100強」と「100弱」として考えてみましょう。

 

「100強」とは、100よりも少し大きい数字を表す場合に使います。

たとえば、102や104の端数を切り下げて「100強」と表現します。

 

「100弱」とは、100よりも少し小さい数字を表す場合に使います。

たとえば、95や98の端数を切り上げて「100弱」と表現します。

 

だいたい100くらいの時に100よりも少し大きければ「100強」、100よりも少し小さければ「100弱」という風に使います。

 

「少し大きい」「少し小さい」という部分は、具体的な数字が決まっているわけではありませんので、人によってその基準は異なります。

たとえば、「100強は101から110くらいまで」と考える人もいれば、「100強は101から150くらいまで」と考える人もいます。

 

「時間」の「強と弱」の意味と使い方

時計

 

わかりやすく「1時間強」と「1時間弱」として考えてみましょう。

 

「1時間強」とは、1時間よりも少し時間が長い場合に使います。

たとえば、1時間5分や1時間10分などを表現しています。

 

「1時間弱」とは、1時間よりも少し時間が短い場合に使います。

たとえば55分や50分などを表現しています。

 

だいたい1時間くらいの時に、

1時間よりも少し長いときは「1時間強」

1時間よりも少し短い時は「1時間弱」

という風に使います。

 

ということで数字の「強」「弱」と同様の使い方ということになりますね。

こちらも具体的な時間が決まっているわけではないので、人によっては「1時間強は1時間10分まで」と考える人もいれば、「1時間強は1時間半まで」と考える人もいます。

 

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「震度」の「強と弱」の意味と使い方

地震で揺れる街

震度の場合、数字や時間とは全く違う意味になります。

 

地震の震度は計測震度(けいそくしんど・測定した地震の揺れの強さを数値化したもの)をわかりやすく表現したもので、気象庁では、震度の階級を

「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」

の10段階に分けています。

震度 計測震度 体感
震度0 0.5未満 人は揺れを感じません。
震度1 0.5以上1.5未満 屋内で静かにしている人の中には、わずかな揺れを感じることもあります。
震度2 1.5以上2.5未満 屋内で静かにしている人の大半が、わずかな揺れを感じます。
震度3 2.5以上3.5未満 屋内にいるほとんどの人が揺れを感じます。
震度4 3.5以上4.5未満 ほとんどの人が驚き、吊り下げ式の電灯などが大きく揺れます。
震度5弱 4.5以上5.0未満 大半の人が恐怖を感じ、物につかまりたいと考えます。固定していない家具が移動したり倒れたりします。
震度5強 5.0以上5.5未満 物につかまらないと歩くことが難しく、固定していない家具が倒れたり、補強していないブロック塀が倒れることがあります。
震度6弱 5.5以上6.0未満 立っていることが難しく、固定していない家具の大半が倒れ、耐震性が低い建物は傾いたり倒壊したりします。
震度6強 6.0以上6.5未満 這わないと動けず、揺れで飛ばされることもあります。耐震性が低い建物の多くが倒壊し、大きな地割れや大規模な地滑りなどが発生します。
震度7 6.5以上 耐震性が高い建物でもまれに傾き、耐震性の低い建物は倒壊するものが多くなります。

 

現在は10段階になっていますが、平成8年(1996年)までは以下のように8段階でした。

震度 計測震度
震度0 0.5未満
震度1 0.5以上1.5未満
震度2 1.5以上2.5未満
震度3 2.5以上3.5未満
震度4 3.5以上4.5未満
震度5 4.5以上5.5未満
震度6 5.5以上6.5未満
震度7 6.5以上

8段階から10段階に変わったのは、平成6年(1994年)12月の三陸はるか沖地震と、平成7年(1995年)1月の阪神淡路大震災が起きたときにどちらの地震も共通して、同じ震度5、同じ震度6なのに被害状況が大きく異なるという現象が相次いだためです。

同じ震度なのに被害状況が大きく異なると救助活動の遅れや被害情報の把握などに影響があるということで、 被害状況に即した震度に分けるため「震度5弱」と「震度5強」、「震度6弱」と「震度6強」にしたのです。

 

 

この時、震度0から震度10までとせず、震度5と震度6を半分に区切ったのは、

「震度5」を「震度6と7」

「震度6」を「震度7と8」

と細分化した場合、以下のようになりこれまでの震度と計測震度が合わなくなってしまうからです。

細分化した場合 これまで 計測震度
震度5 震度5 4.5以上5.0未満
震度6 5.0以上5.5未満
震度7 震度6 5.5以上6.0未満
震度8 6.0以上6.5未満
震度9 震度7 6.5以上

地震

 

「強」と「弱」の意味や使い方がわかりましたね。

数字や時間の場合、

「100弱は120くらいで、100強は190くらいのこと」とか、

「1時間弱は1時間10分くらいで、1時間強は1時間45分くらいのこと」というふうに、

「弱は小さくオーバーすることで、強は大きくオーバーすること」と思っている人が多いそうですが、これは間違いです。

震度の場合は揺れの大きさで明確に区別されているのですね。

 

関連:「段」は数字が大きいほど上なのに「級」は数字が小さいほど上なのはなぜ?

 

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