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「段」は数字が大きいほど上なのに「級」は数字が小さいほど上なのはなぜ?



書道や武道、将棋やそろばんなど、「段」や「級」でその人の実力を表しますよね。

「8段」と「3段」では、「8段」のほうが上で「8級」と「3級」では、「3級」のほうが上です。

「段」は数字が大きいほど良く、「級」は数字が小さいほど良いということになるのですが、それはなぜなのでしょう?

また、そもそも、「段」と「級」とではどちらが上なのでしょう?

今回は「段」と「級」について調べてみました。

 


「段」と「級」とは?

書道や武道、将棋やそろばんなどの実力を表すために「段級位制(だんきゅういせい)」というものがあります。

「段級位制」とは、競技や資格などの実力がどれくらいあるかを表す際に「段位」と「級位」を用いたもので、初心者は基本的に「級」から始まり、「段」へと進みます。

 


 

一般的に「級」の場合、最初は10級から始まり、

10級→9級→8級→7級→6級→5級→4級→3級→2級→1級

と数字が小さくなっていく降順(こうじゅん)で、一番良いのは1級です。

つまり、「級」の場合は数字が小さいほランクは上ということになります。

 

 


 

「段」の場合は初段から始まり、

初段→2段→3段→4段→5段→6段→7段→8段→9段→10段

と数字が大きくなっていく昇順(しょうじゅん)で、一番良いのは10段です。

段の場合は数字が大きいほどランクが上ということになります。

 

もちろん例外もあり、剣道のように8段が最上位のものや、漢字検定のように段位がなく級位だけのものなど、競技や資格によってさまざまです。

 

段級位制を採用している競技や資格

段級位制を採用している競技や資格は数多くありますのでいくつかご紹介します。

 
●将棋

プロの場合は4段から9段までですが、アマチュアの場合は15級から9段まであります。

プロになるためには、基本的には日本将棋連盟の「奨励会(しょうれいかい)」に入会して3段を目指し、3段になるとプロになるための4段に挑戦することができます。

 

 
●競技かるた

段位は初段から10段までありますが、級位はありません。

競技かるたではA級からE級までありますが、これは大会に出場する際のクラス分けです。

A級は4段以上のクラス、B級は3段、C級は2段、D級は初段、E級は無段となっています。

 

 
柔道

10級から10段まであり、帯の色で区別します。

基本的に10級から始まりますが、中学生以上の場合は3級の試験から挑戦でき、合格すれば3級からスタートということになります。

 

 
書道

書道の場合は、書道教室や書道団体によって段級位制の内容が異なります。

10級から10段までの団体もあれば、8段を最高位とする団体、10段より上に師範という位を設けている団体などさまざまです。

 

 
オセロ

7級から10段まであります。

 

 
●剣道

6級から8段まであり、年齢や、修行の年数なども条件となっています。

 

 
空手

12級から10段まであり、柔道と同じように帯の色で区別されます。

 

 
弓道

5級から10段まであります。

 

 
けん玉

10級から10段まであります。

 

 
なぎなた

10級から5段まであり、5段の上は「練士」「教士」「範士」となり、範士が最上位です。

 

 
卓球

5級から10段まであります。

 


「段」は数字が大きいほど上なのに「級」は数字が小さいほど上なのはなぜ?

すでに説明したとおり、段級位制の順番は最初は級位から始まります。

最初は下位の10級からスタートし、10級→9級→8級→7級→6級→5級→4級→3級→2級→1級のようになり、

1級までいったら、次は段位へ移り、初段→2段→3段→4段→5段→6段→7段→8段→9段→10段のようにになります。

 


 

段級位制は江戸時代(1603年~1868年)に囲碁から始まったといわれています。

江戸時代、囲碁の家元(いえもと)制度が確立したことで囲碁棋士が増えました。

家元とは、芸能や芸道などを継承している家系のことで、囲碁の場合は江戸時代には4つの家元があり、優秀な棋士を育てて互いに切磋琢磨していたそうです。



本因坊道策


4つの家元のひとつである本因坊家の本因坊道策(ほんいんぼうどうさく・1645年~1702年)は、統一された基準で囲碁の実力を表すため、9段「名人」、8段「準名人」、7段「上手(じょうず)」を定め、後に初段からの段位が定められ、囲碁の段位は初段から9段までとなりました。

 

「級」と「段」どちらが上?

「段」は数字が大きいほど上で「級」は数字が小さいほど上なのはなぜかという理由は定かではありませんが、ランクを増やしたかったからではないかといわれています。

囲碁の人口が増えたことで多くのランクが必要となったとき、段位の数字を増やしていく方法もあったのですが、そうすると上限が決まりません。

そこで、囲碁の最高位を9段と決めて、段位の下に級位を設けることにしました。

級位の最高位を1級とすることで、ランクを好きなだけ増やすことができます。

 

現在、囲碁のアマチュア棋士は30級から8段まであり、プロ棋士は級位が存在せず段位のみで、初段から9段までです。

「一段」という表現は用いらず「初段」と表現するのは、段位だけだったころに最下位を「初段」としていたことがそのまま慣例として続いているといわれています。

 


 

また、級位のほうは等級からきています。

等級とは、優劣の順位を表す段階のことで、「一級」は「一級品」などで用いられているとおり、大変優れているという意味があります。

そのあとは順番に二級、三級・・・・というように数字は増えていきます。

 

上記のような経緯があり、「段」は「級」よりランクが上なのですね。

 


 

「段」と「級」では、「段」のほうが上ということがわかりましたね。

しかし、「段」と「級」のどっちが上なのかこんがらがってしまうこともあるかもしれません。

そういう時は、囲碁や将棋のプロ棋士は「仲邑菫初段」や「藤井聡太7段」のように、名前のあとに段位がついていることを思い出してみてください。

級位のままでは、プロにはなれないということです。

 




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