日本文化研究ブログ Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

「まほろば」の意味とは?どこにあるの?

      2019/10/01

普段の会話ではあまり登場することのない「まほろば」という言葉ですが、旅館やお店、電車などの名前で見聞きすることはありますよね。

馴染みのない言葉ですが「まほろば」の意味とはなんなのでしょうか?

どこかの場所を表しているようですが「まほろば」はどこにあるのでしょう?

今回は「まほろば」について調べてみました。


まほろばの意味とは?

まほろばは、「住みやすい場所」や「素晴らしい場所」を意味する日本の古語です。

 

古語では、「真秀(まほ)」という漢字には「物事が完全であること」という意味があり、「真秀」の後に、場所を意味する「ら」という接尾語がつき「まほら」になりました。

この「まほら」が転じて「まほろば」や「まほらま」という言葉になったといわれています。

漢字では「真秀場(まほろば)」「真秀等間(まほらま)」と書くという説がありますが、辞書などではひらがなで「まほろば」としか載っていません。

 

古事記(こじき・712年)では、倭建命(やまとたけるのみこと・72年~113年、日本の皇族。日本書紀では“日本武尊”と書く)が詠んだ和歌の中に「まほろば」が登場します。

 


 

『倭は 国の真秀ろば 畳なづく 青垣 山籠れる 倭し 麗し』

(やまとは くにのまほろば たたなづく あをかき やまごもれる やまとし うるわし)

 

「倭」は「大和(現在の奈良県)」とも書き、倭建命が故郷の素晴らしさを称えて詠んだといわれており、「まほろば」の代表的な使用例として知られています。

和歌の意味は、「大和は国の中でも最も良い所だ。幾重にも重なり合った青い垣根のような山。その山に囲まれた大和は美しい」と解釈されています。


まほろばはどこにあるの?

倭建命が詠んだ和歌の「倭」は、現在の奈良県のことですので、「まほろば」は奈良県のことだといわれています。

倭建命は大和の国が最も良いところで、美しい場所であると考えたようです。

 


 

ほかに、「まほろば」は日本全体を表しているという考え方もあるようです。

現在の奈良県を「大和の国」と呼んでいた時代(3世紀ごろ)に、最も勢力を持ち日本全体を支配していたのが「ヤマト王権」です。

ヤマト王権は、奈良を拠点に日本全体を支配していき、日本の国土全体を「大和」と呼ぶようになりました。

このことから、「まほろば」は奈良県だけではなく日本の国土全体であると考えることができるのです。


 

倭建命の時代だけではなく、現在でも奈良県は美しくすばらしい場所ですよね。

本来「まほろば」とは奈良県のことだけを指しているのかもしれませんが、日本全体を指しているという考え方も素敵だと思いませんか?

私たちが暮らすこの国は、住みやすく素晴らしい場所であると、胸を張って言えるように日々頑張りたいですね!



 - 未分類