日本文化研究ブログ Japan Culture Lab

ジャパン カルチャー ラボ 日本の文化の疑問を簡単にわかりやすく説明します。

*

マヨネーズの日が3月1日の理由。日本のマヨネーズの歴史とは?口はなぜ星型なの?

      2019/08/16

マヨネーズといえばどこのご家庭にも必ずあると言っても良いほど、日本の食卓に欠かせないものです。

サラダにかけたり、野菜を和えたりする一般的な使い方の他にも、食パンに塗ってこんがり焼いても美味しいですし、ご飯に直接かけて食べるという人もいます。

そんなマヨネーズには「マヨネーズの日」というものがあるそうなのが、どのような由来があるのでしょうか?

今回はマヨネーズについていろいろ調べてみました!


マヨネーズの日が3月1日の理由

「マヨネーズの日」は、キユーピー株式会社が平成27年(2015年)にマヨネーズをアピールする目的で制定したものです。

マヨネーズはキユーピー株式会社によって日本で初めて製造販売が開始されたのですが、それが、大正14年(1925年)の3月のことでした。

この製造販売を始めた3月と、「日本で初めてという意味=1」から取って、3月1日を「マヨネーズの日」としたのです。

 

マヨネーズ発祥は?

マヨネーズの発祥は諸説ありますが、18世紀半ばのメノルカ島が有力だといわれています。

地中海に浮かぶメノルカ島(スペイン)は、当時イギリス領でしたが、フランス軍に攻撃されてしまいます。

その時、フランス軍の指揮をしていたのがリシュリュー公爵で、メノルカ島のマオンという港町の料理屋で肉に添えられたソースに出会います。

リシュリュー公爵はそのソースを大変気に入り、フランスのパリで「マオンのソース」として紹介したものが「Mahonnaise(マオンネーズ)」で、それが訛って「Mayonnaise(マヨネーズ)」と呼ばれるようになったといわれています。

 

日本のマヨネーズの歴史とは?

大正元年(1912年)、後にキユーピー株式会社の創始者となる中島董一郎(なかしまとういちろう)はアメリカで缶詰の勉強をしていた時に、マヨネーズに出会いました。

アメリカ人が野菜サラダを食べる際に使用していたマヨネーズは、とても美味しく、栄養価が高いということに気づいた中島董一郎は、日本人の栄養不足の改善や、体格向上を願い、欧米のマヨネーズと比べて約2倍の卵黄を使ったマヨネーズを作って発売しようと思い立ちます。

帰国した中島董一郎は、大正7年(1918年)に中島商店(現在の中島董商店)を設立し、カニやサバの缶詰販売を始め、大正8年(1919年)には中島商店とは別に、調味料を主力とする食品工業株式会社(現在のキユーピー株式会社)を設立します。

大正12年(1923年)の関東大震災の復興をきっかけに、日本人の生活は洋風化していき、そんな中、大正14年(1925年)の3月にマヨネーズを発売しました。

しかし、当時の日本では生野菜を食べる習慣がなく、マヨネーズの価格が高いこともあり売れ行きは良くなかったそうです。

関連会社の中島商店が缶詰メーカーでもあったことから、カニやホタテの缶詰にマヨネーズをつけて食べる試食会や積極的な宣伝活動を行うことでマヨネーズの認知度や売り上げは徐々に高まっていき、昭和16年(1941年)の年間出荷量は約500トンまで達しました。

同年に太平洋戦争が始まったため、マヨネーズの原料が入手困難となり、一時製造が中止されたものの、終戦から3年後の昭和23年(1948年)には製造を再開しました。徹底的な合理化によって、値下げをしたことで、マヨネーズの売り上げは急激に伸びていきました。

昭和30年代になるとキユーピー株式会社以外のメーカーでもマヨネーズが製造されるようになり、日本の食卓に欠かせない調味料となっていったのです。


キューピーではなくキユーピー?

ところで、キユーピー株式会社の社名・商標の正式な表記は「キューピー」ではなく、”ユ”が大文字の「キユーピー」なのをご存知でしたか?

なぜこのような表記にしたかというと、カタカナで横書きにした時、小文字だと『ユ』だけ凹んでしまうので美しくないからというデザイン上の理由から、大文字にしたといわれています。

 

商品名はキューピー人形から

商品名である「キユーピーマヨネーズ」は、「キューピー人形のように誰からも愛されるように」との願いが込められているそうです。

キューピー人形は、もともとキューピッドをモチーフにアメリカのローズ・オニールという女性が作り出したキャラクターで、マヨネーズを発売する頃、日本でとても人気があったそうです。

キユーピー株式会社は大正11年(1922年)に「キユーピー」という文字やイラストを商標登録していますが、平成10年(1998年)にキューピーの著作権をローズ・オニール遺族財団から譲り受けた日本キューピークラブから著作権侵害で訴えられました。

しかし、すでに著作権が失効していたため、キャラクターを使用することは何の問題もないと判断されました。

 

マヨネーズの口はなぜ星型なの?

キユーピーマヨネーズの口は、星型ですよね。


 

これにも理由があり、最初の口は丸い形だったそうですが、試しに色々な形の口を作ったそうです。

その結果、星型はサラダなどにかけた時に、きれいに飾りつけができるという理由で一番評判が良く、昭和47年(1972年)から採用されるようになったそうです。

現在は、「星型」と「細口」の使い分けができる「ダブルキャップ」が採用されています。

因みにマヨネーズの口の星型は製造する会社によって異なり、キユーピーマヨネーズは五角形の星型ですが、味の素は六角形の星型です。

 

海外と日本のマヨネーズの違いとは?

マヨネーズは海外から日本にやってきましたが、日本独自の進化をしました。

そのため、日本のマヨネーズは海外でも人気があるそうです。

では、その違いを見ていきましょう。

 
●容器の違い

海外では、主にビンに入っており、スプーンなどで必要な量をすくうようになっています。

日本のマヨネーズは、酸素を通しにくいポリエチレンボトル(ソフトチューブ)で、マヨネーズを酸化から防ぐことによっておいしさをより長くキープすることができます。

 
●卵の違い

世界的にマヨネーズは全卵(白身と黄身、卵全部のこと)タイプのものが主流ですが、日本のマヨネーズは卵黄のみを使ったものが主流です

卵黄のみの場合、全卵よりも旨味が強く、コクがあり、クリーミーに仕上がるため、外国人にも人気があるそうです。

 
●酢の違い

日本のマヨネーズは「米酢」を主原料にしていますが、フランスではブドウ酢、アメリカでは野菜などを発酵させて作る酢が主流です。

そのため海外のマヨネーズは酸味が強いのですが、日本のマヨネーズはマイルドでまろやかな酸味が特徴だと言われています。

 

 

マヨネーズの日がどういう日なのかわかりましたか?

市販のマヨネーズは殺菌効果や防腐効果が高く、基本的に腐らないといわれています。

しかし、自家製のマヨネーズは、工場とは違って製造環境が異なりますので、酢が足りなかったり水分が混じったりするため、食中毒の原因にもなるそうです。

大好きなマヨネーズを自分でも作ってみたい!と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、自家製マヨネーズを作る時は十分気を付けて、早めに食べきるようにすると良いですね!

 



 - 3月, 未分類